入院患者さんは定期的に血液検査を受けます。頻度は人によって違うのですが
何せ入院数が多いため、検査技師は毎日皆手分けして病棟に散って行きます。
(入院患者さんの採血はだいたいが検査技師が行っているのです)
一昨日、私も採血当番で仲間数人と病棟に行ってました。
名簿順に採血をしていくのですが、ある病棟で名前がカタカナで書かれた患者さんがいました。
外国人の入院も珍しくないのですが、たまたまその患者さんは私が採血する事になってしまいました。
病室(大部屋)に入り、
「おはようございまーす!」 と声をかけ
「Rさーん。採血に来ました」 とベッドサイドに行くと、Rさんは白人男性でした。おじーちゃんです。
採血する前には必ず聞かなければいけない項目がいくつかあるので念のため
「Rさん、日本語分かりますか?」
Rさんはちょっとこちらを見て、小声で何かつぶやいていました。
「Rさん、日本語は わ・か・り・ま・す・か?」
するとRさんは
「ニホンゴ ワカリマセン シリマセン」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え~っと![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
どうしようかと、悩むことしばし。
いいか、とりあえず血管走行確認しよぉ。
「Rさん、採血させてくださいね(にっこし
)」
腕を出して下さい と身振りで示すとおとなしく両腕を差し出してくれるので
針を刺せそうな血管を探したのですが・・・
Rさんの血管走行はまるで蜘蛛の巣のように細くてクネクネしていて、私には無理そうでした。
自力での採血はあきらめ、担当医に採血お願いしようと思っていたところ
『ごー ほーむ ほーむ ほーむ』
家に帰りたい と繰り返したので
いやぁ、家に帰るって言われてもぉ・・・
『ゆー あー しっく』 もちろんブロークンいんぐりしゅです。
突然英語(らしき言葉)が聞こえたので驚いたのか、Rさんの声も突然大きくなりました。
『ぷりーず てるみー あい ごー ほーむ なんとかかんとか!』
まじぃ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/sos.gif)
周囲を見回すと食事介助をしている看護師さん達が! (らっきー)
「あのー、Rさんが家に帰りたいと言っているみたいなんですが
ドクターに(このことを)伝言お願いできますか?」
すると看護師の1人が苦笑いしながら
「Rさん、何言ってるのか(自分には)わからないんですよねー」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。いいのか、それで?
で、他にもまだ採血する患者さんがいたので私はひとまず病室を出ようとしてRさんに
「あとで先生がきますからね」
と日本語で声をかけ(このあたり鬼畜な行為かも・・・だって英語は文章能力が無いんだも~ん)、
それでもRさんは『てぃーち みー ナントカカントカ! あい ごー ほーむ ナントカカントカ!』
と力なく連呼するのです。
病状に関しての質問は医師でないと患者に説明できない法律があるので
とにかく ”医師に確認する”のがパラメディカルの仕事。
『ゆー あー しっく そう すてい ひあ』
今読み返してみればかなりの命令形・・・しかも単刀直入。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif)
採血台車に戻り、仲間に
「外人さんのおじーちゃんに単語で話しかけちゃった・・・でも採血ムリだったし
」
ナースステーションに行って、患者さんの要望を伝えて再び採血台車に戻るところで
おじーちゃんに見つかりました・・・
もう大声でたぶん本人は叫んでいるつもり。
『てぃーち みー ナントカカントカ! ○*▼☆# ・・・』
ううううううう・・・( ←何も説明できないでさっさと戻ってきた私の良心の呵責)
で、まだ採血を待っている患者さんがいたこともあって、逃げました、私。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0163.gif)
はい。そりゃぁもう、サッサとダッシュして。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dododo.gif)
Rさん、ごめんなさい。
英語堪能な検査技師もいるから、次はその人に当たるように祈ってるね。
何せ入院数が多いため、検査技師は毎日皆手分けして病棟に散って行きます。
(入院患者さんの採血はだいたいが検査技師が行っているのです)
一昨日、私も採血当番で仲間数人と病棟に行ってました。
名簿順に採血をしていくのですが、ある病棟で名前がカタカナで書かれた患者さんがいました。
外国人の入院も珍しくないのですが、たまたまその患者さんは私が採血する事になってしまいました。
病室(大部屋)に入り、
「おはようございまーす!」 と声をかけ
「Rさーん。採血に来ました」 とベッドサイドに行くと、Rさんは白人男性でした。おじーちゃんです。
採血する前には必ず聞かなければいけない項目がいくつかあるので念のため
「Rさん、日本語分かりますか?」
Rさんはちょっとこちらを見て、小声で何かつぶやいていました。
「Rさん、日本語は わ・か・り・ま・す・か?」
するとRさんは
「ニホンゴ ワカリマセン シリマセン」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え~っと
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
どうしようかと、悩むことしばし。
いいか、とりあえず血管走行確認しよぉ。
「Rさん、採血させてくださいね(にっこし
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_en.gif)
腕を出して下さい と身振りで示すとおとなしく両腕を差し出してくれるので
針を刺せそうな血管を探したのですが・・・
Rさんの血管走行はまるで蜘蛛の巣のように細くてクネクネしていて、私には無理そうでした。
自力での採血はあきらめ、担当医に採血お願いしようと思っていたところ
『ごー ほーむ ほーむ ほーむ』
家に帰りたい と繰り返したので
いやぁ、家に帰るって言われてもぉ・・・
『ゆー あー しっく』 もちろんブロークンいんぐりしゅです。
突然英語(らしき言葉)が聞こえたので驚いたのか、Rさんの声も突然大きくなりました。
『ぷりーず てるみー あい ごー ほーむ なんとかかんとか!』
まじぃ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/sos.gif)
周囲を見回すと食事介助をしている看護師さん達が! (らっきー)
「あのー、Rさんが家に帰りたいと言っているみたいなんですが
ドクターに(このことを)伝言お願いできますか?」
すると看護師の1人が苦笑いしながら
「Rさん、何言ってるのか(自分には)わからないんですよねー」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。いいのか、それで?
で、他にもまだ採血する患者さんがいたので私はひとまず病室を出ようとしてRさんに
「あとで先生がきますからね」
と日本語で声をかけ(このあたり鬼畜な行為かも・・・だって英語は文章能力が無いんだも~ん)、
それでもRさんは『てぃーち みー ナントカカントカ! あい ごー ほーむ ナントカカントカ!』
と力なく連呼するのです。
病状に関しての質問は医師でないと患者に説明できない法律があるので
とにかく ”医師に確認する”のがパラメディカルの仕事。
『ゆー あー しっく そう すてい ひあ』
今読み返してみればかなりの命令形・・・しかも単刀直入。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_z.gif)
採血台車に戻り、仲間に
「外人さんのおじーちゃんに単語で話しかけちゃった・・・でも採血ムリだったし
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
ナースステーションに行って、患者さんの要望を伝えて再び採血台車に戻るところで
おじーちゃんに見つかりました・・・
もう大声でたぶん本人は叫んでいるつもり。
『てぃーち みー ナントカカントカ! ○*▼☆# ・・・』
ううううううう・・・( ←何も説明できないでさっさと戻ってきた私の良心の呵責)
で、まだ採血を待っている患者さんがいたこともあって、逃げました、私。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0163.gif)
はい。そりゃぁもう、サッサとダッシュして。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dododo.gif)
Rさん、ごめんなさい。
英語堪能な検査技師もいるから、次はその人に当たるように祈ってるね。
今の医療のカルテはドイツ語ではなく、英語だとか。
医療関係者は普通に英語が話せる人ばかりだと思っていた。
看護師は別だけど…。
外人が住むことが多くなってきた日本。
言葉がわからない人の治療は出来ないよねぇ。
医者は大変だなぁ。
オーブンの機能説明なら英語カタコトの中国人相手に
こっちも
ワンハンドレッドエイティテンパルチャ~でえ、ツウェルブミニッツ、ベイクして~とかの、めちゃくちゃエーゴで話せるけど←いいのかそれで…
それにドクターなら絶対英語も話せるんだし『アスク ドクター』と言えば良かったんじゃないでしょうか
どっちにしても、言葉が通じないで不安な時に『ユーアー シック・・・』ってのもねぇ
次回はアスク ドクターで乗り切ってね。
ホテルの薬屋さんで働いてたとき、薬の飲み方を説明すると(丸覚え)、英語がわかると思われて、観光名所を教えろとか言われて困りました。
命を預かる病院なら、なおのこと、下手なこと言えないもん。もー。の対応は正解だと思うよ。
最近の日本の医学はアメリカからの技術とかが多いので、カルテの文字はだいたいが英語になってます。
(日本語で書く先生も多いけど、病名とか症状とかは英語の単語使うし)
医者も外国語に関してはレベルが様々で、全くダメな先生や、留学までしてペラペラだとか人によりけりです。(^^;;
医者以外でも外国語が堪能な人はけっこういますけどね。
>マルコ。
最近は中国人やらブラジル人やらインド人やら、かなり国際色豊かになってきましたよね。
神奈川県は米軍基地施設が多いのでそういう意味では外人さんがいっぱいです。
基地周囲は「外人には注意!」という暗黙の了解があります。事件に巻き込まれることが多いので・・・
>イクヨさん
そうかぁ、「あすく ドクター」までは考えつかなかった・・・
次回はそれで乗り切ります!
後日談で他の技師からの情報(やはりその技師もさらっと避けたらしい・・・)では、研修医(!)が英語で病気の説明をしていたらしいです。
どうせならその人だけは採血は医者がやって欲しいなぁ。
>たかりん
そうなのよ。もし 「Can you speak English ?」
と聞かれて、「Yes, a litlle 」って答えたら、私が経験した印象では、”難しくない英語ならOKです”って意味にとられるのよね。(--;;
基本的に文章にならないもんで、知ってる単語並べまくりもしくは英語の辞書総動員なんだけど、全然「little」じゃないんだよね。
何度か英語の勉強しようと思って英会話学校にも行ってたことあるけど長続きしなくて・・・
小林克也の「アメリ缶」とかも買ってみたけど挫折して・・・海外文通して長文考えるのが大変で滞り気味・・・自動翻訳機って、早く開発されないかなぁ・・・と思う今日この頃です。(笑)
私たちだって外国で何かあった時英語が話せない自分がいけないんだ・・・って思うじゃないですか?
だから『Can you speak English?』って聞かれたら『No, but can you speak Japanese?』って言ってやって下さい。
日本にいるのに英語で対応してもらう事を期待する方が厚かましいのよ。