Moonfish's ちょっとみょうな話

最近は主に家庭菜園やってます。日頃の他愛のない話も含めて怖いお話はあまりないです・・・(^^;;

ちょっと切ない思い出 (その壱)

2010年01月31日 15時17分46秒 | つぶやき
昨日の夕方、老人と犬が散歩をしていた。

犬はもうトシのようで、のろのろと

”歩きたくないなぁ”風情で老人の後をついて行った。

ただそれだけなのに、昔の思い出がふつふつと甦る。




Long long ago, once upon a time, 昔むかし・・・(でも原始時代じゃない)

私は一時期、職を離れバイト生活を送っていた時代があって

通常のアルバイトと、土日祝日で動物病院の雑用係をしていた。




朝出勤するとまず動物たちのケージとか檻(昔は馬とか牛がいたらしい)の掃除。

終わったら動物たちのご飯。

(1日1回の食事で、しかもドライフードをお湯でふやかして体積だけ多くしていた)

その頃になると患者さんが連れられてやってくる。

注射をいやがる患者さんの押さえ込み(大きい子にはプロレス並の体力が必要!)

とか、治療箇所の毛そりとか。(生傷が絶えない)

お昼からは避妊手術の助手、病院周りのお掃除、動物たちのお散歩をこなし

時間になると後片付けと院内消毒。

毎回そんなだった。





その動物病院は、保護団体の出入りも多く、保護団体の依頼で動物を預かっていたり

ペットショップの、病気になった動物も治療のために居たり。

(もっともペットショップの動物はまず店に戻ることはない。

完治しても売れる時期が過ぎてしまうからだ)

かわいいスピッツの子供(ペットショップからの預かり)が皮膚病にかかって、

全身丸坊主にして薬浴させたりして、完治した頃には大きくなっていて

飼い主を捜すために保護団体に引き渡された。

あのこは私が飼いたかったなぁ・・・でもアパートだったし、スピッツは比較的大きいんだよね。





動物病院の診療費はほとんど言い値。(その当時は。今は変わったのかどうかわからない)

獣医師会のある程度の目安はあるらしいんだけど

”いくら以上で治療費を取って下さい”っておおざっぱなものだったようで

動物病院同士で足の引っ張り合いをしないためだったらしいけど

私がバイトしていた所では、院長が薄利多売をモットーにしていたので

勤めている獣医師の給料も激安だった。(苦笑)・・・確か月15万だったと思う。

そのかわり、数をこなすので腕の上達は早かったんじゃないかなぁ。

私も1日5000円だった。(8時間以上でも値段はかわらない)





平日は検診のアルバイト、土日祝日は動物病院で雑用。

休みが全く無いし、今ならできないと思うけど。

給料は安かったけど、精神的にすごく楽しい職場だった。

動物と接する最大のメリット(恩恵)があったように思う。





続く・・・To be continued.

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2 コメント

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ああ… (ふゆ)
2010-02-07 04:04:50
私も思い出した。
何年か前に、近所で白い老犬の野良犬を見かけていて、
冬だったかなぁ、帰りにコンビニで唐揚げ串を買った。

偶然帰り道で、その白い犬に遇い、買った唐揚げを上げた。
4つ付いているうちの一つを味見し、後は上げた。
食べているのを見て、じゃあな、と歩き始めたら、
てくてく着いてくる。

なつかれたか?と思っていたのだが、どうも戯れてくるでもない。
追い抜かすでもなく、団地のエレベーターまで一緒に歩き、
エレベーター前に着くと、振り向かずにそのまま脇を通り過ぎ、
どこかへ行ってしまった。

まるで偶然一緒の道を帰っていただけだとばかりに。
でも、何となく思ったのだ、犬にも一宿一飯の恩があり、
夜道をエスコートしてもらったように思えてならない。

野良犬がくっついて歩くなんて、そうそう無いからだ。
愛想を振りまくことも無く。
誇り高い男の生き様を見せられたようであった。
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意外と (もー。)
2010-02-13 16:11:05
動物が好きな人は、動物もわかるんだよね。

私が動物病院でバイト始めたときに、出入りしていた保護団体の人に言われたことがあって、
動物を引き渡す家庭に、一人でも動物がさわれない人がいたら渡せないんだって。
早いか遅いかで動物が拒絶されてしまうケースが多いんだって。

そういった意味もあって、そこの動物病院に勤める人間は動物にさわれる人でないと、保護団体の人たちも安心できないって言ってた。(^^;;
私は合格なんだって。

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