Photo Cafe 光のアトリエ

マンボウのフォトログへようこそ

プラハの秋(プラハ到着編)

2009年01月31日 | 海外旅行

更新が滞っていましたが、引き続きプラハネタです。
体調もまだ本調子ではありませんので、今日も病院に行きました。
早く、治したいです。


朝もやの中で…

ライプツィヒを出た所で、また眠りに就きました。列車が静かなのか、ぐっすり眠る事が出来ました。こんな体験、日本では出来ません。
チェコ共和国もシェンゲン協定に加盟したので、国境でのパスポートチェックもありませんでした。僕の場合、フランスで入国した事になっているのですから…

車掌さんが僕のコンパートメントの扉をノックする音がして、目が覚めたのは午前7時でした。車窓には朝もやのヴルダヴァ川(モルダウ)が…

思わず…

「おーーーーーー!これがモルダウーーーーーっ!」

感動的な朝を迎えました。

再び目が覚めると

朝もや~日の出を迎えるモルダウの様子を動画にしてみました。
一面、霜の降りた朝です。
初めて動画を編集してみました。4部構成です。

「朝食だよ」

と車掌さんは、「ランチボックス」ならぬ「ブレックファーストボックス」を僕にくれました。そして、

「Tea or coffee?」

と、暖かいコーヒーを頂きました。

CNLは、寝台料金の中に朝食代も含まれているのです。


CNLのブレックファーストボックス?
こういったサービス、嬉しいです。
日本では寝台列車の廃止が進んでいますが、残っている列車にもこんなサービスがあるといいですね。
北海道へ向かう寝台特急「カシオペア」・「北斗星」では、朝食は食堂車に行くスタイルですが…


箱の中身は、こんな感じ。
パン2つとチーズ、そして、ドイツらしくレバーブルスト(パンに塗って食べるソーセージ)。
バター、ジャム、オレンジジュース
これだけでも立派な朝食です。
コーヒーはいつもブラックで飲むので、砂糖とクリームは日本へのおみやげです。
レバーブルストは以前ドイツへ行った時、よく食べましたので、懐かしさを覚えました。
今でも時々、クラッカーなどにのせて、オードブルにします。
勿論、ワインも欠かせませんね!


チェコ、朝7時過ぎの模様
北海道より緯度が北になるので、日の出は遅いです。

ヨーロッパでも寝台列車の本数は少なくなっているものの、DB(ドイツ連邦鉄道)が中心となって「快適なサービスを提供する夜行列車」というコンセプトでCNLという列車が登場したのです。1等・2等寝台車は勿論、2等座席車を連結し、列車の中には食堂車(夜中も営業している列車がある)も連結されており、快適な旅が約束されております。列車の速度も、「快適な睡眠を妨げてはいけない」という事で、最高120㎞/hなのだそうです。


CNLの1等寝台車
側面は、チェコらしく、プラハ旧市街の建物が描かれております。

CNLはヨーロッパの方々にも結構人気があり、全ての列車は予約をしないと乗る事が出来ません。ユーレイルパス等の周遊券で利用される場合でも追加料金が必要となりますのでご注意を…


朝7時半過ぎ、
やっと日の出を拝む?事が出来ました。
車掌さんに今の気温を尋ねると
「-3℃」
日本の感覚でいうと、もう冬ですね。
10月の志賀高原や、この旅で訪れたフランクフルト以上のインパクトがありました。

ついに…

憧れの地、プラハへ到着です。

 プラハ到着

プラハ市内に入った所から、ホレショヴィツェ駅に到着する模様です。
2部構成でUPしました。
でも、線路脇にある壁の落書きは、頂けませんね。

日本でもビルやお店のシャッターに落書きをする事件が報道されましたが、ここの落書き日本それ以上にひどいです。今回の僕みたく、列車でプラハに来た人はどう思うのだろう?

「黄金の都」のイメージが台無しですよね。

EUに加盟したとはいうものの、西欧に比べると経済は発展途上であり、今回の金融危機の影響もあってか、景気も良いとはいえない。そんなチェコの現実を垣間見た一時でした。

そう、鉄道の旅は、現実を見る旅でもあるのです。

プラハ・ホレショヴツェ(Praha-holešovice)駅
CNL「ORION号」の終点です。
本来ならば、プラハ本駅(Praha-hlavní nádraží)が終点の筈なのですが、
本駅は現在、大規模な改装工事を行っている関係で、列車の発着を制限しているそうです。
それにしても、プラハの玄関口としてはかなり寂れた印象です。
プラハからウィーンへ向かう時も、この駅でした。
この駅で、地下鉄に乗らないといけないので、20ユーロだけを両替しました。
レートは市中の銀行と比べ、明らかに悪いです。

「うーーーっ!何という寒さだ!」

駅に降りた時、思わず言ってしまいました。

この年の秋、僕は何回秋と冬を行ったり来たりしたのだろうか?

季節感覚が狂いそうです。今(1月)の名古屋よりも、この時のプラハは寒かったのですから…


メトロに乗って…

ホレショヴィツェ駅はプラハ郊外の駅で、これといった見所もある訳でもないので、プラハ本駅まで地下鉄を利用しようと、「Dobré ràno(チェコ語で"おはよう"の意味)」と駅にいたジモッティーとおぼしき方に地下鉄の乗り場を教えて貰いました。地下鉄の切符売場へ行き、24時間券(地下鉄・バス・トラムが24時間乗り放題の切符)を買って、地下鉄に乗りました。


ホレショヴィツェ駅の地下鉄ホーム
使い回しです。
丁度朝のラッシュ時間帯だったので、結構混んでいました。
混んでいたといっても、東京ほどではありませんけどね…

プラハの地下鉄(その1)

ホレショヴィツェ駅の模様です。
地下鉄もかつてのニューヨークほどではありませんが、落書きが多いです。
車両も比較的新しく、日本の地下鉄とそんなに変りません。
ただ、扉は自分で開けないといけません。

ここで、ちょっと地下鉄&トラムの乗り方をご伝授しましょうか。

プラハの地下鉄の乗り方は、以下の手順です。

  1. 切符を買う
  2. 買った切符を自分で改札機(刻印機)に差し込み、日付と時刻を刻印する。
  3. 地下鉄に乗る
  4. 地下鉄を降りる

1の切符の購入は、ホレショヴィツェ駅や本駅などの利用客の多い駅では有人の切符売場があるので、そこで購入する方がいいです(売場のおばさん?も英語が通じた。他にもキオスクやインフォメーション、新聞屋さん、ホテルのフロントでも切符が買えます)。また、市内観光をするならば、24時間券や72時間券といった乗り放題の切符を買っておいた方がいいです。

2の改札ですが、プラハの地下鉄には日本のような「自動改札機」なるものがなく、自分で改札をするシステムとなっています。
「自分で改札?」というとピンと来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、これが一番重要なポイントです。地下鉄の入口(トラムの場合は乗車口)には改札機(黄色い箱のようなもの)があり、その改札機に切符を差し込んで、利用開始の日付と時刻を刻印するのです。
もし、この刻印をせずに地下鉄に乗った場合、検札(検札官による切符の検査。地下鉄やトラムで頻繁にやっている)の際、無賃乗車とみなされ、罰金が徴収されます(実際、ムゼウム"Muzeum、国立博物館前"駅で目撃した)
24時間券や72時間券などの乗り放題の切符の場合は、最初に一度刻印をしておけば、切符の有効期限まで刻印をする必要はありません。

3についてですが、プラハの地下鉄は日本とは逆の右側通行です。島式ホーム(東京でいう大手町駅、名古屋では地下鉄桜通線のようなスタイル)では迷うことがありませんが、ホームが線路の外側にある場合、日本の感覚で乗り場に行くと逆方向に行ってしまいますのでご注意を。
また、扉も日本の地下鉄みたく自動で開きませんので、自分でボタンを押して開けます。
このボタンを押して扉を開ける方式、日本でも北国のローカル線でも採用されており、僕も4年前の冬、五能線の列車で体験済みです。

4で地下鉄を降りる時も、扉は自分で開けないといけません。地下鉄を降りたら、改札を通らなくても良いので、そのまま外に出られます。

以上です。


東芝のノートパソコンもチェコでも結構有名です。
17,990コルナ(以下"Kč"といいます)×4円80銭(この日のKčの換算相場)=86,352円
日本で買うより安いじゃん!
でも、この世界的なノートパソコンのブランドメーカーも、今年は赤字決算になるそうです。
いかに金融危機が凄いことになっているか、推して知るべしですね。
あの、トヨタ自動車も今年の決算は赤字になるのですから…


やっとの思いで…

プラハ本駅に着きました。


プラハ本駅(Praha-hlavní nádražíにて、
プラハ新市街にあり、旧市街にも近く、利便性の高い駅なのですが、現在工事中(泣)
アールヌーヴォーの駅舎のカフェに行きたかったのですが、カフェも閉店(泣)
工事が終わったら、どんな駅になるのか楽しみです。
そうそう、日本でも、東京駅も工事中ですよね…

今回、僕がプラハで滞在する「ホテル・ヤスミン」がこの駅から歩いて5分の所にあり、本当ならば、CNLも本駅が終着駅で、この駅のカフェで「プラハに来たーっ!(古い 笑)」とまったりする予定でしたが、そそくさとホテルに向かいました。


プラハ新市街、Hotel Yasminの前にて、
今回、ホテルはインターネットで予約しました。
それも、出発1週間前…
初めて、クレジットカード番号をインターネットで入力してしまいました(怖)
2006年にオープンしたばかりの、デザインホテルといわれる新しいスタイルのホテルです。
等級でいうと5つ星に相当する、結構快適なホテルでしたよ。
スタッフの方も、皆さん英語が通じますし、サービスも満足行くものでした。

このホテルのレストランも結構良かったです。
世界の麺料理が楽しめるコーナーもありますので、パスタが好きな方にお勧めです。

 

まだ、朝の時間でしたが、ホテルもチェックイン可という事でしたので、早速チェックインをしました。

「Mr Manbou、パスポートを見せて下さい」
「はい」
「そしたら、このシートにサインして、カードの暗証番号をこの機械に打ち込んで下さい」
「はい」

チェックインを済ませると、イケメンなスタッフの方が僕の所に来て、

「お部屋までご案内させて頂きますので」

という事で、僕の荷物をカートに乗せて部屋まで案内をしてくれました。

このきめ細かなサービス、満足しましたので、チップをはずんだのは言うまでもありません。

列車が快適だったとはいえ、疲れがたまっていましたので、ホテルでしばらく休む事にしました。インターネットも使えますので、早速「旅するパソコン」を接続しました。

実は、昨年の11月19日の日記「Magical Mystery Tourへようこそ!」ですが、プラハのこのホテルでUPしたという訳です(現地時間では18日でした)

次回は新市街へ向かいます。


プラハ新市街にて、
見るもの全てが被写体になります。
今回の旅、また写真の面白さにハマった旅となりました。


近況報告…

2009年01月25日 | 日記

実は、昨年末より、体調を崩してしまいました。

皮膚に炎症ができてしまい、体調を崩したとはいっても、会社を休むほどのことではないので、毎日会社に行っておりますが、週末は家の近くにある大学病院通いです。

現在、病院で皮膚を採取の上、精密検査の最中ですが、結果がどう出るか戦々恐々としています。

炎症は軽くなって来てはいますが、現在、アルコール類および刺激物禁止、過度な運動もしてはいけないとドクターストップがかかっています。

早く元の肌に戻りたいので、禁欲生活な毎日です。


プラハの秋(フランクフルト出発編)

2009年01月12日 | 海外旅行


一人旅デビューは…
あれは、僕が小学生の頃でした。
夏休みに読んだ一冊の本が今でも忘れられない…


マキオのひとり旅

主人公の小学生、マキオ君が、一人で新幹線に乗って東京の叔母さんの家に遊びに行き、その東京の叔母の家で起こるいろんなハプニングを経験して成長していくマキオ君の姿を描いた児童向けの本です。この本を読んだのは、僕がまだ小学校低学年の時でした、勿論、読書感想文も書きました。

そして、何年か後、僕もマキオ君と同じ体験をする事になりました。


ドイツ、リューベック(Lübeck)中央駅にて
初めての海外旅行も、ヨーロッパ一人旅でした。
この時、ここにも立ち寄りました。その時に撮ったものです。
ハンザ同盟で有名な北ドイツを代表する都市です。
でも、当時、鉄道は電化されておりませんでした。

あれは、とある夏休み、いつもなら家族全員で長野へ帰省する筈でしたが、父の仕事の関係上、急遽僕が一人で長野へ行く事になったのです。
父は僕の事を心配してか、特急「しなの」のグリーン車の切符を買ってくれました。

そう、僕の一人旅デビューは小学生の時なのです。それもグリーン車に乗るという、普通の子供ではなかなか出来ない事を体験しました。


フランクフルト中央駅の8番ホーム、
これから、22.26発のRE(レギオナル・エクスプレス 日本でいう快速列車)に乗り、
フルダ(Fulda)に向かいます。

子供時代にその体験をしたので、旅の魅力に取り憑かれるのも当然の成り行き、以降、一人で旅を経験する機会が増えていったのはいうまでもありません。

  1. 初めてバイクを買って、3日後には名古屋~東京を一人で走っていた。
  2. 中型自動二輪(今でいう普通自動二輪)免許を取得し、買ったばかりの400CCのバイクで東京~長野~直江津(新潟県上越市)をソロで走った。
  3. 初めての海外旅行もヨーロッパで、2ヶ月かけて一人で巡った(この時、バイクにも乗った)
  4. 「脱、ペーパードライバー宣言」という事で、初めて買ったクルマ(シルビア)で北陸方面へ一人で走った。
  5. 限定解除に合格し、買ったばかりのバイクを運転して一人で九州へ行った。
  6. 今回、一人でプラハに向かう…

今、僕は、3の海外旅行デビューでも訪れた事のあるフランクフルト中央駅にいます。


ドイツが誇る高速列車、ICE(Inter City Express)
日本と違って、新幹線も在来線もレールの幅が同じ(日本の新幹線と同じく1435㎜)なので、
こういった高速列車も多く乗り入れます。
ICEはパリへも走っています。
今回も、パリから利用すれば良かったかも…

思い出に浸っていると…
22:26発のRE(快速列車)4534列車が入線して来ました。

フランクフルト中央駅

22:26発の快速列車、RE4534の入線の模様です。
プラハに行くのにこんな列車に乗るとは、完全なるジモッティー扱いです。

乗った車両は2階建てでした、丁度日本でいう東北・上越新幹線の「MAXシリーズ」と同じサイズといった所でしょうか?
今回、2等車に乗りましたが、快速列車とはいえ客車列車なので、乗り心地も良く、座席も新幹線のそれよりゆったりしています。


REの車内、
日本の特急列車よりゆったりしています。
ドイツでは最近、こうした2階建て車両も多く見かけました。

22:26、列車は定刻通り、フランクフルト駅を静かに出発しました。


出発の模様です。
隣のホームにICEが入線して来ました。

途中駅でこの列車の発車案内を見ると「22:48」、列車は定刻になっても発車しようとしません。
「何かあったんだろうか?」
時計を見ると「22:55」、列車はゆっくりと発車しました。7分の遅れです。
フルダの到着は23:49、この駅で00:47発のCNL(City Night Line 寝台列車)に乗り換えますが、

「寒い駅で1時間近く列車を待つのかよ!」

と一抹の不安はありましたが、この調子だと、フルダには23:56の到着になりそうです。

Que Será, Será、何とかなるさ…
開き直る僕がそこにいました。もう、感覚は日本人ではないですね…


長い1日の終わり…

列車に乗り合わせた、ドイツ人のビジネスマンとおぼしき方に、
「どちらまで行かれますか?」
と聞くと、僕と同じフルダで降りるそうで、フルダからはクルマでスイス方面に行かれるとの事。
しばらくの間、この方といろんな話をして過ごしましたが、「今日、日本から来た」と言うと、驚いていらっしゃいました。そして、プラハへ行くと言うと、

「いい所だよ!」

と、太鼓判を押してくれました。

JTBさんの「世界を旅する地図」によると、ドイツ人は世界で一番旅行人口の多い国、この方のような旅慣れた方も多くいらっしゃいます。

フルダ到着のアナウンスがありましたので、重い荷物をまとめてデッキに移動しました。列車は案の定、7分遅れ(23:56)に到着しました。ホームは7番線です。
これから乗るCNLは9番線からの発車で、ホームを1つ渡る事になります。
一抹の不安を抱えながら9番ホームに行くと、


列車が入線していました。
行き先を見ると、「Basel SBB~Praha hl.n(おや!)」
一抹の不安は杞憂に終わり、すぐに乗り込む事が出来ました。
始発は、スイスのバーゼル(Basel)でした、
パリからTGVでバーゼルまで行けば良かったかな?
バーゼルもかつて、行った事があります。
美術館が印象に残っています。

これから乗る寝台列車、CNL「Orion号」は、バーゼルからこの駅まで、他の列車と連結されて走ります。この他の列車とは、この駅からベルリン(Berlin)へ向かい、ポーランドの首都ワルシャワ(Warsaw)を経由して、モスクワまで走る「Moscow Express」です。モスクワまでは2泊3日の行程です。

日本では、こうした行き先の違う列車を分割併合して走るのは、東北・秋田・山形新幹線と東京と熊本・大分を結ぶ寝台特急「はやぶさ・富士」に見られますが、客車列車の分割併合となると、「はやぶさ・富士」だけです。今年の3月、廃止される事になり、もう日本ではこういった光景が見られなくなります。寂しい限りです…

ヨーロッパでは、こういった列車の分割併合は良く見られる光景で、主役は今でも客車列車です。僕が客車列車が好きになったのも、実をいうとヨーロッパで体験したからなので、この年の1月にのった寝台特急「日本海」は、僕にとって、ヨーロッパを思い出させる列車だったという訳です。

そう、今回の旅、あの寝台特急「日本海」の車内で漠然と考えついたのかも知れませんね。1月の旅の続きといった所でしょうか?


今回乗った、CNL「Orion号」の1等個室寝台車
機関車はドイツ連邦鉄道(DB)ですが、この客車はCD(チェコ連邦鉄道)の車両です。
編成はたったの3両で、他に2等寝台車(クシェット)と2等座席車(共にドイツの車両)が連結されていました。

列車の乗り場では、車掌さんが笑顔で僕を迎えてくれました。青い目をした綺麗な女性の車掌さんでした。こうした国際列車ではちゃんと英語も通じますし、応対も大変親切で、僕の乗る個室まで案内して下さり、カードキーの使い方、寝台内のスイッチの場所まで懇切丁寧に教えて下さいました。

この1等寝台車、何とシャワーまであるではありませんか。個室に入り、鞄から入浴セット(出張セットともいう。今回は20㎝×20㎝の袋に入れてあるので、ツーリングでも使えそう…)を取り出し、シャワー室へ。

シャワーを浴びて、個室に戻ると、パリから乗ったエールフランスで貰ったワインを飲みました。


1等寝台の様子、
寝台特急「日本海」より快適です(当たり前か 笑)


シャワー室は連結部にあります。
シャワーを浴びている時も、列車はまだフルダ駅に停まったままです。

ワインを飲んだら、すぐに眠れました。
飛行機の中で寝ていたとはいっても、この日は日本時間の朝の5時から27時間起きていた計算になるのですから、疲れるのも当たり前。

列車がフルダを発車した時刻、僕は夢の中にいました


翌朝に撮りましたが、1等個室寝台車のベッドはこんな感じです。
起きがけのお見苦しい点はご容赦を…
少々値が張りましたが、荷物の盗難の事や、「絶対疲れるだろう」という事で、
今回、1等寝台車を選んで正解でした。
日本では、寝台特急「カシオペア」に相当するのでしょうか?

目が覚めると…

1月の日記と同じタイトルですが…
車窓には、何本もの線路が見えました。どうやら、大きな駅に着くようです。

目が覚めると

列車はライプツィヒ(Leipzig)中央駅に到着しました。


ライプツィヒもドイツの大きな街の1つです。
駅もヨーロッパの大都市の駅らしく、ドーム式です。
僕にとっては、旧共産圏へ初めて足を踏み入れた街という事になります。

このライプツィヒ中央駅で、列車は進行方向を変えるので、機関車の入れ替えをする関係で、20分ほど停車します。


夜明け前のライプツィヒ中央駅
乗降客は殆どおりません。
テンションが高いのか、こんな時間に目が覚めてしまいました。


フルダでは3両だけだった列車でしたが、
この駅では編成が増えていました。
どこから来て、ランデブーしたたのだろう?
まるで、出会いと別れを繰り返すように…

4:25、列車はライプツィヒ中央駅を出発しました。今回は、この出発の模様でお別れです。

次回はいよいよ、「プラハ到着編」です。

ライプツィヒ中央駅出発

列車はライプツィヒから進行方向を変えて、プラハへ向かいます。
それにしても、列車は本当に静かですね。
ガタンゴトンと揺られていた「日本海」とは雲泥の差です。
何せ、この車両は新しく作られたばかりなのだそうで…


プラハの秋(パリ~フランクフルト編)

2009年01月11日 | 海外旅行


怪しい日本人?
この日、丁度パリも紅葉の時期を迎えておりました。

このフランクフルト行き2318便、乗客はジモッティーな方々ばかりで、日本人は僕一人だけでした。搭乗の際も、「JAL」と書いてあるボーディングパスを見て、

「Monsieur Manbou…」

と、電話で空港の係員に問い合わせる始末…

「だからさー、俺、怪しい者じゃないんだってばーーーっ!」

どうやら、僕がセントレアから乗った便がコードシェア(JALとの共同運航)便である事を知らなかったようで、僕も後で待っていらっしゃる方々に「ゴメンネ」という羽目になりました。


シャルル・ド・ゴール空港にて
前回の写真の使い回しです。
フランクフルトに向けて出発です。

機種は、A320という中距離機。機内は名古屋から乗ったボーイング777より狭く、新幹線を一回り大きくした感じといったところでしょうか。僕の隣にフランス人の男性が座り、僕に対して

「どこから来たの」

「日本」

彼は大変驚いたのは言うまでもありません。

それもその筈、日本からフランクフルトへは直行便が出ているので、殆どの旅行者はそういった便に乗ってフランクフルトに行くのが普通でしょう。僕も最初、フランクフルトへの直行便があるルフトハンザドイツ航空か、ウィーンへの直行便があるオーストリア航空(出発は東京のみ)を希望したのですが、共に満席との事。やむなくパリ経由となったという訳です。


以前行ったパリ(Paris)の模様です。
エッフェル塔からセーヌ川を撮りました。
カメラはNikon FE2で、レンズはNikkorの28㎜です。
今回は経由地でありますが、また訪れてみたいものです。
パリもプラハ同様、写真を撮りたくなる街です。
今度行く機会があれば、35㎜と50㎜だけで撮ってみようかな…
カメラはNikon FE2とNikon D700だったりして…

白川郷に行きたい
今回の旅もそうですが、僕は海外に行く際、日本で撮った写真を何枚か持って行きます。これまでの経験で、現地で親しくなった方とのコミュニケーションを図る際、彼らは日本の事を必ず聞いてきます。その時にこういった写真があると、スムースにコミュニケーションが図れること間違いなしです。

今回も、隣のフランス人の方に日本の写真をお見せして、いろいろ会話をしましたが、白川郷の写真に興味を持たれ、夏と冬のに撮った白川郷の写真を見せると、

「Wonderful!自分も行ってみたいなー!」

冬の白川郷の写真を食い入るようにご覧になっていました。

だって、白川郷も、これから行くプラハ同様、世界遺産なのですから。さすが「芸術の国」の方、白川郷についても審美眼を持っていらっしゃいますね。

そんな飛行機の中で盛り上がっている僕たちを見てか、アテンダントの方(フランス人)が、隣の席の方と僕にワインをプレゼントしてくれました(これが後で役に立つ事に…)

また、僕の故郷についてお話しすると…

「Olympic gameが行われた所だよね」

「そうだよ」

「ここはどこだい?」

「Nagano Cityを一望出来るところだよ。」

と、この年の夏の信州ツーリングで撮った善光寺平の写真をお見せしました。

「あなたの国でも"Sushi"は結構有名だと思いますけど、日本の食材で"Soba"というものがあるけど、"Soba"はご存知ですか?」

「"Sushi"は結構ヘルシーな食材でしょ!自分も良くパリで食べるよ。特にサーモンが好きだね。でも"Soba"は知らないね。美味しいのかい?」

「日本のオリジナルヌードルで、"Sushi"と並んでヘルシーな食材ですよ。"Nagano"は日本でも、"Soba"が最も美味しい所ですよ。もし、あなたが日本に行かれる事があれば"Soba"を食べられてみては如何ですか?」

「是非食べてみたいね。パリにも"Soba restaurant"あると良いね」

「おそらく、パリにも"Soba restaurant"があると思いますよ。


フランクフルト国際空港にて、
18:15、定刻の到着です。
空港のターミナルへはパリ同様、バスでの移動です。

今、世界的に日本食がブームになっていますね。特に欧米では「健康的だ」という事で好んで食べられる方も多いとか。僕も典型的な和食派、いつも食べている食材が世界的に受入れられるって、素晴らしいと思います。
僕も、これからプラハに行き、味わった事のないチェコ料理を体験するのですから、どんな料理が僕を迎えてくれるのかワクワクです。

楽しい旅になりそうです。


「Magical Mystery Tour」の種明かしです。
もうおわかりですね。
フランクフルト国際空港です。
パリより寒いです。
ここから、いよいよ鉄道の旅の始まりです

思い出の街へ…
フランクフルト国際空港は、過去に何度か利用した事があります。
それも、いつもヨーロッパを後にする時に…
初めてヨーロッパへ行った時には、ここから東京に帰りましたし、ある時はここからニューヨークへ向かった事もありました。そう、フランクフルトは僕にとって思い出の街なのです。


空港の荷物受取カウンターにて、
フランクフルト国際空港は、以前より規模が大きくなっていました。
今回は、出発ではなく到着なので、この空港で荷物を受け取る事になります。
実は、受け取った荷物(スーツケース)が曲がってしまいました。
壊れ物は入っていなかったのですが、何という手荒い扱いを受けた事か…
もう何年も使っているので、そろそろスーツケースも買い替えかな?

荷物を受け取って、またバスでの移動です。
僕の到着したターミナルは、「Terminal2」という新しく出来たターミナルビルで、鉄道に乗るには、「Terminal1」へバスで移動しないといけません。それにしても、夜のフランクフルトは寒いです。この年の10月、友人と信州へツーリングに行った際、宿泊地である志賀高原の気温(4℃)にみんなで驚いたっけ。あの時よりインパクトがある寒さです(プラハはもっと寒かった)。

あの時と同じく、バイク用のアンダーウェアを着用しましたが、名古屋やパリでは暑く感じたものの、ここに来て、「着ていて良かった」と思うことしきり。

「Terminal1」につくと鉄道の切符売場に直行。
旅行会社の話によると、ヨーロッパの鉄道駅の切符売場はいつも人が並んでいるとの事、待ち時間覚悟で売場に入ると、並んではいるものの結構スムースにさばけていました。

そして、僕の順番が巡って来ました。

プラハ行きの切符と寝台券を下さい」

事前にトーマスクック(Thomas Cook イギリスの旅行会社、日本でいうJTBに相当する)の時刻表で調べておいた列車を言うと、

「フルダ(Fulda)で乗り換えになるよ」

「じゃあ、フランクフルト南駅(Sbf)経由にしてよ」

「南駅だと別の切符がいるし、寝台料金も余計にかかるよ。中央駅(Hbf)から行った方がいい」

仕方がないので、売場の係員さんに従う事になり、Sバーン(S-bahn)に乗って中央駅に向かう事にしました。

金融危機のあおりで
実はこの時、「切符の代金はT/Cで払えばいいや」という事でT/Cを出した所、

「MasterCardやVisaならいいが、アメックス(American Express)は使えない」

どうやら金融危機の影響がここにも来ているようです。

というのは、今回の旅で使うお金(ユーロ)をいつも取引している銀行に両替をお願いした所、

「今、当行に外貨の在庫がありません。予約したとしてもいつ届くか解りかねる状況です」

という事で、出発日当日、セントレアにある三菱東京UFJ銀行でT/Cと現金に両替しましたが、まさかこんなところでT/Cが使えないとは…
結局T/Cは余ってしまい、タンス預金?となっています。
この日のレートは1ユーロ=122円でした。かつて170円を上回ったユーロですが、金融危機による円高でここまでになるとは…
この影響で、円をドルやユーロに両替する人が銀行に殺到したそうで、在庫がなくなったとの事でした。
僕の場合、プラハに着いたらチェコの通貨(コルナ)に両替するので、ユーロは必要最低限しか両替しませんでした。その為、プラハ行きの列車の切符はカードで決済しました(ポイントがたまるのは嬉しいけど、請求書を見るのが怖いです)


フランクフルト空港駅(Frankfurt Flughafen Fenbf)にて、
ここで金融危機について考えさせられました。
「円高だぁ~!ワーイワーイ」
「何で、アメリカのマネーゲームの被害者にならないといけないんだ!」
複雑な心境でした。
帰国すると、日本も雇用問題をはじめとした暗いニュースがとりだたされていました。
恩恵を受けて旅行に行く事が出来たとはいえ、円高って、手放しでは喜べませんね。

気を取り直して…
フランクフルト空港駅は地下にあり、この光景は昔と変りません。
かつては、インターシティ(IC 日本でいうL特急。今ではICEという時速300㌔が出る高速列車)に乗ってこの駅に降りて、ニューヨークに向かった時の事を思い出します。

S-bahnの電車が来ましたので、その電車に乗って中央駅に向かいます。

S-Bahnの車内

中央駅に向かう、S-Bahnの車内の様子です。
通勤電車とはいえ、ちゃんと1等と2等があるのですね。

フランクフルト中央駅のS-bahn

フランクフルト中央駅に着いたところです。
この地上にあの大きなドームの駅があります。
この光景も、昔と変わらず、懐かしさを覚えました。

思い出の駅
フランクフルト中央駅に着きました。
駅そのものは、昔と変らず、あの大きなドームも健在です。

ただ、駅に出入りする列車や駅にあるお店はすっかり変りましたけど…


夜のフランクフルト中央駅
昔と変らない佇まいに感動しました。
駅の構造は、日本でいう上野駅の地平ホームと同じ行き止まり式で、
ホームは24番線まであります。
ここ最近、列車本数が増えた関係で、国際列車の一部はこの駅ではなく、
南駅などの別の駅から発着している列車もあります。
今回、僕が向かうプラハ行きの列車も、この駅ではなく南駅発着となります。

駅前に出て、近くのカフェで遅めの夕食を摂りました。パリでもサンドウィッチを食べたりしたので、そんなにお腹が空いていなかったので、ビールとちょっとしたつまみをオーダーして簡単に済ませました。
日本では、夕食が一番豪華な食習慣がありますが、ヨーロッパでは日本と違い、昼食が最も豪華で、夕食は簡単に済ませる人が多いそうです。「郷に入っては…」ではありませんが、僕もこの例に従った?という訳です。


この駅にもあるのです!
駅のスタバで食後のコーヒー。
駅構内のホットスポットで、インターネットもやりました。

次回は、「フランクフルト出発編」です。


今週のプラハ


旧市街広場から市民会館の向かう途中あるステーキハウスです。
写真を見て「凄い量だな」という事で、
結局入りませんでしたが(元々肉を沢山食べない性分)
入口が良い雰囲気だったので、シャッターを押しました。
ホワイトバランスは、雰囲気を出すべく「晴天」に設定してみました。 


謹賀新年

2009年01月01日 | 日記


新年のご挨拶は、白川郷の写真です。
昨年の2月に撮ったものです。
モノクロで撮ってみました。


この日は雪が降っていましたが、最も白川郷らしい風景ですね。
今年も行こうかな?

写真は、Nikon D200で撮ったもので、画像を正方形にトリミングしてみました。
ハッセルブラッドやローライフレックスなどのフィルムカメラで撮ると、
もっと綺麗にとれますね。


プラハに行く時、会話をしたフランス人旅行者に白川郷の写真を見せて、
白川郷について説明した所、
「この写真が一番いい」
といってくれた一枚です。

カメラはNikon D200ですが、レンズはAi Nikkor 24mm F2Sで撮りました。

今年も、昨年同様、いろんな事がありそうな一年ですね。

世界的な金融危機の影響で、暗いニュースばかりで昨年は終わりましたが、今年は早く景気が回復して、こんなニュースのない年になって欲しいものです。

皆さんにとっても、素敵な一年である事を、心よりお祈り申し上げます。