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『必殺忠臣蔵』は必殺シリーズらしくない

2012-01-14 23:30:00 | 延宝~貞享~元禄~宝永~正徳、綱吉前後
必殺シリーズのアンチテーゼの精神から見れば、むしろ中村主水が吉良上野介の妻や縁者から依頼を受けて、大石内蔵助らを仕置するという形が「必殺らしい」のに、相変わらず吉良上野介を悪党とする世間の風潮に妥協した作品になってしまったようだ。

例えば『必殺仕業人』の「あんたこの逆恨をどう思う」では盗賊の一人が処刑され、盗賊が奉行所を逆恨みし、牢屋見廻り同心だった主水の知り合いの同心とその家族を暗殺し、次に中村家を襲撃し、せんとりつを人質にして主水を待った。

中村家を襲った盗賊 … 大石内蔵助ら47人
処刑された盗賊の一人 … 浅野長矩
奉行所、中村家 … 吉良上野介

この場合、「松の廊下」に相当するのは盗賊のおこなった犯罪で、この場合は被害者は市井の人たちであるが、元禄赤穂事件では、松の廊下でも吉良邸でも吉良上野介が被害者である分、赤穂浪士47名の所業は悪質であった。

さて、主水たちがどうやって吉良上野介を討ったか知らないが、赤穂浪士47名は吉良上野介一人を討つために周圍の多くの武士を斬った。もし初めから主水らが吉良上野介の仕置を受けていたら、吉良上野介一人を仕置して、他の犠牲を最小限にしただろう。
本能寺の変も同様で、もし明智光秀が仕事人を雇ったら、本能寺を炎に包むことなく、信長一人を病死に見せかけたに違いない。

なお、オウム真理教はその宗教が違法なのでなく、やったテロ行為が違法だったわけだ。
信仰の自由がある社会ではオウム信者だというだけで犯罪にならない。
信長が延暦寺を焼き討ちしたのはその中の僧侶たちが武装して、武装解除しなかったかららしい。アメリカとイラクのような関係であったわけだ。

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