今日、名古屋は昼前から雪が降って、5センチくらい積もりました。
昼過ぎに部屋の窓を開けてバルコニーに出ると、雪に音が吸い込まれ、街が
息をひそめているように静かでした。
雪を見ると思い出す光景があります。
それは、僕がまだ住宅の営業マンをしている頃のこと。
その日は一日中雪が降っていました。
展示場からの帰りが夜中の12時をまわり、僕は眠い目をこすりながら、
国道のバイパスを車で走っていました。
その時、ふと道沿いの中古自動車屋の照明が目に付きました。
その照明は、建てられたポールの高い位置に取り付けてあって
雪に包まれ、繭のようになった車たちを照らしていました。
その灯りを見たとき、僕はハッとしました。
そのときの光景をイラストにすると、こんな感じです。
その照明から放たれる光の周りは真っ暗で、雪が降っているのかどうかも分かりません。
逆に、雪が降っていなければ、照明から放たれる光の形はとらえられないでしょう。
それを見て、僕は
「僕は一人で生きているんじゃなくて、周りの人に生かされているんだなぁ」
と思いました。そして、
「きっと僕も誰かを生かしているに違いない」
とも思いました。
僕が雪なのか、光なのかは分かりません。
でも、僕と他者のどちらが欠けても、どちらも存在を認識できない。
その照明を見て、そんなことを思ったのでした。
結婚をして自分の家族を持った今、よけいにそんなふうに思います。
そして、嫁さんと僕の関係においては、僕は光でありたい。
そう思います。
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その日は一日中雪が降っていました。
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その照明は、建てられたポールの高い位置に取り付けてあって
雪に包まれ、繭のようになった車たちを照らしていました。
その灯りを見たとき、僕はハッとしました。
そのときの光景をイラストにすると、こんな感じです。
その照明から放たれる光の周りは真っ暗で、雪が降っているのかどうかも分かりません。
逆に、雪が降っていなければ、照明から放たれる光の形はとらえられないでしょう。
それを見て、僕は
「僕は一人で生きているんじゃなくて、周りの人に生かされているんだなぁ」
と思いました。そして、
「きっと僕も誰かを生かしているに違いない」
とも思いました。
僕が雪なのか、光なのかは分かりません。
でも、僕と他者のどちらが欠けても、どちらも存在を認識できない。
その照明を見て、そんなことを思ったのでした。
結婚をして自分の家族を持った今、よけいにそんなふうに思います。
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そう思います。
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