カネゴン

管理人カネゴンの画力向上を目的とするブログ

カールじいさんの空飛ぶ家 感想

2010-01-09 22:30:38 | Weblog
見てきましたー
妻と死に別れたカールじいさんが、妻が見たがっていた南米の伝説の滝を目指し、自分の家に風船を付けて旅立つという話です。
この映画、ピクサーの今までの作品に比べて妙に生々しくて、カールじいさんの妻のエリーが不妊症を宣告されたり、誤って人を殴ってしまい相手の頭から血が出たりする所は、驚きました。ただそんなヤケにリアルで暗い前半部に比べて、家に風船を付けて飛び出すと、いきなりファンタジーし始めて、嵐に巻き込まれたらいきなり南米に付いていたり、しゃべる犬が出てきたり、その犬が飛行機を操縦したりして一気にディズニーっぽくなってました。僕はできるだけ事前情報は見ずに行ったので、ファンタジーの要素は空飛ぶ家だけで、後はしんみりした泣ける映画なんだろうなと思ったら、後半はドタバタアクションになってて少しがっかりしました。
けどちゃんと感動するシーンもありました。カールじいさんに付いてきた少年のケビンが悪者の所に単身乗り込んで言ってしまい、カールじいさんが空飛ぶ家で追いかけようとするんですが、風船が4分の1くらい割れてしまっていて全然浮き上がらない、そこで家具をどんどん家の外に捨てていって、最後に亡き妻の思い出が詰まっているペアの椅子も家の外に出しちゃうんですよ。そこで軽くなった家が浮かび上がってカールじいさんはケビンを助けに行くんです。妻との回想シーンよりもこっちの方が感動しました。「いつまでも思い出にしがみついてないで、それを捨てていかなくては前へは進めないよ」って感じのテーマが言葉ではなくて、思い出の品を捨てて家を軽くして浮き上がるというカールじいさんの行動そのもので現されていて凄く良かったです。