モグラ放浪記

生きていくこと、それこそが旅。まだまだ旅の途中です…

+太陽の塔+

2007-03-27 00:05:17 | Weblog
4年越しの思いの果てに、ようやく夢が叶った。
『太陽の塔』をこの目にする日がついに来たのだ!

阪急を南茨木で降り、モノレールへと乗り換える。
万博記念公園駅を降りると、
まるで出迎えてくれているかのようにそこに太陽の塔はある。

意外とあっけなく来れてしまったのが少し残念だったけど・・・
ワクワクの気持ちは治まらない!


塔の高さは70m。
ガンダムなんてメじゃないデカさ。

正面には「未来」を表す黄金の顔と「現在」を表す胴体部の顔。
背面には「過去」を表す黒い顔が描かれていて、の3つの顔を持つ。



さらに地下にも“顔”があったらしいが、現在は公開されていない。
いったいどんな表情をしているのだろうか・・・


無言ではあるけれど、
様々な表情から与えられる威圧感はただものじゃない。
こちらも思わず立ち尽くしてしまう。

一緒に行った友達は
「こいつに追いかけられたら逃げ切れねぇなぁ・・・」
と意味深な発言をしていた。

1970年から変わらぬ姿で立ち続けているのを目の前にして、
この塔はどのようなメッセージを発しているのだろうか。
今はわからないけど、ただ感動した。

これから何かに躓いた時は、
ひょっこりこの場所に来てみたい。


今、僕の部屋には小さな太陽の塔がある。
園内のお土産屋で買ったものだ。

窓辺に飾ろう。
そして毎朝拝もう。
そう思った。

+春風吹いたら+

2007-03-24 00:41:56 | Weblog
なんて気持ちのいい1日だったんだろう。

ポカポカととても気持ちが良くて、
思わず外に出たくなるそんな陽気。

バイクに乗っていても風に暖かさを感じる。
川沿いに植えられた柳も、春の風に柔らかく揺れていた。


春はいい。

気持ちが優しくなって、自然と笑顔になる。

だから皆春を待ち望む。

+卒業していったい何解るというのか+

2007-03-22 15:12:45 | Weblog
3月21日

四年間の学生生活が幕を閉じました。

それほど「卒業」というプレッシャーも感じず、
久しぶりに大学へ行く感じ。
久しぶりに会う友達と写真を撮ったりすることが
いつもと違うくらいか。

式もあっけなく終わってしまって、
「あれ?これでおしまい??」といったような状態。

盗んだバイクで走り出すことも無いまま終わってしまう学生生活は
ちょっと不安で物足りない。
校舎の窓ガラスでも割って帰ったほうがよいのだろうか。


夕暮れ染まるキャンパスを後にする時は、
さすがにちょっと熱いものが込み上げてきそうになった。
寂しさ、よりも楽しかった想い出が多すぎて。
辛く思い出したくないことも、
今の自分を創ってくれているようで忘れられない。

とにかく沢山の人に出逢って、
考えをぶつけて、
新しい世界が広がって、
「自分」というものをちょっとずつ形作っていった。

4年間をそういう風に過ごした。


変わり者の教授が最後に話していた
「大学というのは論理的思考を学ぶ場所」
という言葉が印象的だった。

知識や情報をただ並べるだけでなく、
必要性や状況に応じてそれを使う。
「考える力」と「表現する力」を僅かではあるが学び、
実践出来たことは良かったと思う。


言葉つながりでもう1つ。
ゼミの教授の口癖が「疑いながら生きていく」だった。
目の前にあるものを鵜呑みにしないで、
まず疑う、つまり分析してみろという訳だ。

大学生という身分を社会の中で確立され、
自由と時間を与えられる。
そんな最初から完成された環境で何が解るというのだろう。

「卒業」とはいったい何なのだ。
本当の意味も解らずに僕たちは外の世界へと送り出されてしまう。


まだまだ解らないことは多い。
見えていないことだってたくさんある。
それはこれからちょっとずつ見つけていくつもり。

歳を重ねるごとに人は変わっていくのかもしれないけれど、
この4年で感じた熱い気持ちを無くさないで。

前に進んでいこう。

+悪足掻き・悪巧み+

2007-03-20 17:08:12 | Weblog
足掻いても、どうせ結果は変わらないんだから。

じたばたするでないよ。

普段通りに過ごすのがBESTなのかもよ。



つ い に



明日で大学を卒業!
4年間グチグチ言いながら自宅から頑張って通いました。
偉いぞ~、自宅生!


家族&親戚をはじめ
バイト先で、美容院で、カメラ屋で、服屋でいろんな人から

「もうそんな経ったんやー」
「早いなぁ」

と言われます。

「卒業出来たんや!?」

と言われることもありましたが・・・
教職受けてたら人の1.5倍単位があっても卒業出来ないんだよー!!

さぁて、学生最後の夜はバイトに行って、
お客さんにビールでもおごってもらいます



で す が



最近行ったキャンプや友達との飲み会のせいで、
気持ちはあまりよろしくない方向へとトリップ気味。

このままモグラのままで、
友達のカエルと悪巧みしながら毎日面白おかしく暮らしたいなぁ。



・・・とか考えてても仕方ないんで、
考えは日記の冒頭へと行き着いたわけです。

+巡る【2】+

2007-03-18 16:09:26 | Weblog
まるで冬が忘れ物を取りに戻ってきたかのような寒さが続いています。
しまいこんだダウンをもう一度引っ張り出そうか真剣に悩んでしまう。

3月14日

大学のフレンドである“不屈のライオンキング”ことオーちゃんと
再びバイクでカフェ巡りをする日がやってきました。
今回は西院のTUTAYA前で集合するつもりだったのですが、
もろもろの事情で某コンビに前に変更。

花粉対策万全のオーちゃんと目指すのは
船岡山のふもとにある「さらさ西陣」
築80年の銭湯を改装したらしく、なんとも趣のある外観。

OPENまで時間があったので付近を散策。
路地や裏道にワザと迷い込む。



肝心のお店はというと、
オーちゃんの大好きな木の床にお風呂屋さんの雰囲気を濃く残す、
なんともスバラシイ空間。
“レトロ”という空気をわざわざ作り出しているのではなく、
それが当たり前にそこに存在しているのです。

ランチメニューからオーダーしたのは「豚の角煮丼」
間違いないオーダー。

運ばれてきた丼には主役の角煮がこれでもか!と盛り付けられ、
白ネギと奥に隠された半熟卵が素晴らしい共演。
間違いない盛り付け。



絶妙な味付けの角煮に両者満足。
薫り高いフレーバーティをいただきながら、
ほっこりまったりと時間を過ごしました。





天井が高いのがなんとも気持ちいいいし、
外の光が差し込んでくるのをボンヤリと眺めているだけで楽しくなってくる。
店員さんの対応も◎だったので、
ニコニコしながらお店を出ました。


しかしココで事件発生!
オーちゃんの愛車の後輪がPUNKしているではありませんか!!

こりゃマズイ。
辺りを見渡すと近くにバイク屋を発見。
なんという偶然・・・というか、むしろ不自然だ。怪しいな。

疑いの気持ちを抑えきれずに、
とりあえずオーちゃんバイクを店のオバちゃんに託す。
僕のFTRにオーちゃんをタンデムして北を目指したのでした。

それからはお決まりのヴィレヴァンへ行き、
中毒者のように買い物をし、
近くのカフェで一旦休憩。



トロトロだか、フワフワのチーズケーキは絶品でした。


京都に住みながら
船岡山というスポットを見落としていたのは大きな反省点です。

カフェ巡りの偉大なる1ページに
また新たなカフェが刻まれた有意義な1日でした。

+第2回 FarmCamp【3】+

2007-03-18 01:57:53 | Weblog
3月13日 朝

先日の疲れを少し残しながらも、昼前には起床。
お世話になりっぱなしのイノウエ邸で朝ご飯を頂きます。
TVをつけると飛行機が胴体着陸をしていました。

まだまだ風は冷たいけれど、こんな天気の良い日はお出かけするに限ります。
電車に乗って一向は稲荷山を目指します。
ふもとのコンビニでお茶を買い、いざ出発!



歴史情緒溢れる鳥居を70年代ヘヴィビューティなお2人が歩いているシーンは
なんともクールでシュール。

鳥居の間から様々な風景を覗き、
急に開けるとそこは水木しげるの世界。



一応妖怪ポストを捜したのですが、見付からなかったのが残念です。



一ノ峰を目指して稲荷山を一周し、
お腹の空いた我々はふもとに降りて東福寺を見物し、ランチをすることに。

この辺りで有名な“大黒ラーメン”
スープが濃すぎず、
でもしっかりと味付けされていてヤミツキになりそうな味です。
お値段、並で470円。大でも580円。
しかも100円引きの券も頂けるので、
リピーター率はかなり高いでしょう。



お腹も満たされて、
可愛いニャンコを見ながらプラプラとイノウエ邸へと帰還しました。


楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。
なごりを惜しんで、岩倉を目指しバイクに跨りました。
帰り道、イノウエさんの部屋で聞いた友部正人の『一本道』が耳から離れず、
冷たい風を切りながら短すぎたキャンプの想い出を反芻したのでした。


次回のキャンプまでに
・スノーピークの焚火台
・オーバオール
の購入をこっそり検討しています。


(終)

+第2回 FarmCamp【2】+

2007-03-18 01:35:56 | Weblog
夕陽ウォッチングから帰宅したら、
今回のメインイベントといっても過言ではない“スタッフド・チキン”の作成に着手!

バイト先から陸輸した所謂、
中抜き状態の鶏のお腹にいろんな材料を詰めて焼き上げる。
簡単に言えば鶏の丸焼きなのですが、
僕らが目指すのはそんな生易しいものではないのです。

こちらが主役。



あられもない姿です。
アップもあるよー。



ぐぇー!
さすがにアップはキツイですな。
後日、この写メを送りつけた全員からお叱りの言葉を頂きました。

しかし、焼き鳥屋バイト暦4年。
ボーイスカウト10年選手の僕はひるみません!
鶏の頭と足を出刃で豪快に一刀両断!
うーん、荒々しい。実に荒々しい。

鶏レバー、セセリ肉、にんじん、じゃがいも、
玉ねぎ、ニンニク、食パン、レーズンなどを炒めて鳥のお腹パンパンに詰めてゆきます。





爪楊枝でお尻を閉じたら、
野菜を敷いたダッチにチキンを投入。
*この時、クレイジーソルトを忘れずにチキンにすりこみましょう。

あとは1時間ほど炭火でじっくり加熱。
*待つ間に皆で歌でも歌うと楽しくて良いでしょう。

この間に、但馬鶏のモモ肉を使ってタタキ作りに挑戦!
七輪で表面を焼き、氷水でしめるのです。
ただそれだけです。
*美味しいお塩で食べると良いでしょう。

1時間程ダッチを熱したら、
ふた上にも炭を乗せて上からもジワジワと熱を加えてゆきます。
時間はおよそ30分。出来上がりが楽しみです♪

そしていよいよ、満を持してスタッフド・チキンが完成!



どれどれ。さぁ御開帳~~~



おおぉぉ!!
なんとも素晴らしい出来具合。
湯気の向こうにツヤツヤに光る焦げ目のついた皮がなんとも美しい。

その瞬間、一同のテンションは最高潮に達し、
我を忘れたかのように無心で鶏にかぶりついていた。

う、美味い!美味すぎる!!
腹に詰められた具材には鶏のエキスが染み込み、
下に敷かれた野菜にも鶏の旨みが鍋の中で絶えず注がれていたのだろう。

包丁で鶏を切り分け、
新たに合流したナカノさん、ハヤト君(マッチョ)
の5人で一羽の鶏を食べつくすこととなりました。



ご馳走様でした。
目の前の鶏を、しかと己の魂と肉体へと注ぎ込みました。

食べ終えてからは、
腹ごなしに夜景を見に行ったり、
デザートに焼き林檎を作ったり、
歌って飲んで語って笑って・・・

本当に楽しい時間を過ごしたのでした。



その夜はお風呂で汗を流し、
イノウエ邸という屈強なテントの中に敷かれた、
温かな布団という寝袋で寝ましたとさ。

めでたし、めでたし。


(続)

+第2回 FarmCamp【1】+

2007-03-18 00:55:32 | Weblog
3月12日 13:00

僕はリュックに着替えと
毛を毟られ、内臓を抜かれた一羽の鶏を背負ってバイクに乗っていた。

目指すはJR奈良線某駅。
南に向けて、バイクは風を切る。
集合時間には少し遅れ気味。

この日の1週間ほど前に企画が持ち上がり、
各々が得意分野で準備を進め、実現へと至った。
フットワークが軽いということは素晴らしい。
めでたく第2回 FarmCampの幕は上がったのです。


氷詰めにされた鶏が結露し、
リュックがビショビショになった頃ようやくメンバーと合流。
我らが永遠のキャンプリーダー、イノウエさん。
そして第1回キャンプから“荒々しさ”を追い求めて止まないオオイワさん。
そして無責任シェフの私、モグラの3名です。

キャンプといいながらテントは張らず、
イノウエ邸のお庭でアウトドアな雰囲気を満喫。

挨拶もそこそこに、とりあえず火入れの儀式。



今回はダッチオーブンで男、いや漢の料理をしようということで、
とりあえず試運転。

ものの数十分で野菜がこんなにも美味しそうに出来あがり!
味はモチロン美味しいのです。



にんじん、たまねぎ、ズッキーニ、にんにく、じゃがいもを皮ごと豪快に蒸しあげた
これぞまさに男、いや漢の料理!
乾杯もそこそこに夢中で喰らいつきました。
あっっついなー!!



ちなみにじゃがいもはこのように割るとキレイ&食べやすいのです◎
野菜の甘みと、それを引き立てるクレイジーソルト。
その名の通り、気が狂ってしまいそうなほどウマイ。

「みんなこの時間はまだまだ働いてんだなぁ」
「ザマーミロ」
「無職万歳!」
なんてことを言いながら
ビールや白ワインを飲みながらまったり時を過ごしたのでした。


太陽が沈み、明るさが消えようとし始める頃、
「夕陽を見に行こう」とイノウエさんからドラマチックな発言が。
絶景スポットから見下ろす町並みは本当に美しくて、
思わずため息が出そうになりました。



しかし、一瞬でも気を緩めると奈落の底へ真っ逆さま!
ここは天国と地獄に一番近い場所。
実はテニスコートのフェンスによじ登って夕陽を眺めていた訳です。



ひゃー!
下見たらあかん!

勢いで登ったはいいのですが、降りるのが一苦労・・・
指がエライことになりました。



なかなかスリリングな体験をしました。
これも僕らが追い求めるFarmCampならではの“荒々しさ”なのです。
そうですよね、オオイワさん。

楽しいキャンプはまだまだ始まったばかりです。


(続)

+パラダイスイズノーホェア+

2007-03-14 11:59:03 | Weblog
西院のTSUTAYAで友達を待っていた時のこと。

思いの外時間があったので
「店のCD全部試聴してやる!」
と片っ端からCDを聞きまくっていました。

30分ほど経過して店の外に止めておいたバイクが気になって、
目をやると…
ミラーになにやら警告を促す紙が貼られているではありませんか!!

誰だー!
俺のバイクに手ぇ出しやがった奴は!!

思わず店を飛び出して、紙を破り捨てました。


ですが、よくよく考えれば確かに狭い歩道です。
僕も少し大人としてのマナーが欠けていました。

隣のスタバまでバイクを押して、今度はきちんと駐車。
万が一に備えて、
窓際のソファに座ってコーヒーをすすっていると


…ほらほらほらほら!!

死肉に群がる蝿のように奴らはやって来て、
僕のバイクのナンバーをあの怪しげな機械に打ち込もうとするではありませんか。

貴様何しやがるー!
その薄汚れた手で俺の相棒に触るんじゃあねぇ!!

熱々のコーヒーを一気に飲み干し、
流れるような動作でエンジンを点火して、
僕は北へと走り去ったのでした。


ライダーに安息の地は無いのでしょうか。
こぼれそうな涙を堪えながら、
まだ春になりきれない古都の路を今日もバイクは走るのでした。