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いと悪しき日々~非常姑、世にはばかる~

性格の悪い哀れな姑と、完全同居している、アラフォー世代の主婦です。
苦悩の日々をつづります。

サクラ、今、咲き誇る。新たな門出を祝って。

2008-04-06 23:14:15 | いとおかし
今週の土日は、絶好の花見日和でした。

私は、家事の合間に、嵐山へ写真素材を撮影すべく、自転車を走らせました。


昼の大枝垂桜


そして・・・夜は、幽玄の桜。



夜の大枝垂桜


見事に咲き誇りました。



今年の桜は、いつになく美しいです。

先週は、寒すぎて、5分咲きでストップした後、週末からこの土日にかけて一気に暖かくなったせいでしょうか。
縮んでしまっていたサクラの蕾がいっきに開きました。

嵐山の桜は、中景から遠景に眺める、「山笑う」風景がすばらしいのです。
原生林で埋め尽くされた山肌が、春になって若葉が芽吹き、淡く明るい黄緑色になり、その合間にサクラの薄ピンクがまだらに混じる。
これがなんとも素敵なのです!








この嵐山がなぜ、多くの人に好まれる美しいとされる風景なのか?
実はこれには景観学的な裏付けがあります。

「視線入射角」つまり人の目線の見上げる、または見下げる角度の事です。
これが見る対象と目線のとの関係を裏付けており、この角度が大きい程見やすい、目につきやすくなります。
嵐山(岩田山)は、約35度の斜面がその視覚の先に壁のようにそびえ立ち、目の前、視野いっぱいに占めて立ち上がる風景が、美しく流れる「大堰川」を挟んで望むことができるからです。
しかも、その嵐山(岩田山)の斜面に亀山上皇が吉野山の桜を植樹し、また、足利尊氏が吉野から白桜を、竜田から紅楓を移し替えたと言われており、
この景観学的な分析が当時あったかどうかは定かではありませんが、亀山上皇、そして足利尊氏の風景に対するセンス、着眼点、発想力は、見事であったと言えましょう。
(樋口忠彦「景観の構造」より)

と、蘊蓄をたれるのはこの辺でおしまいにして。




見事な桜をどぞ!











そして、おなじみ、広沢の池にも足を運びました。









対岸の、茅葺き屋根の庵のあるお庭では、毎年恒例の野点が


と、ところがですね・・・・。



嵐山で食べようと楽しみにしていた

「桜ソフト」

今回は食することが出来ず仕舞いでした。(;´д`)トホホ

とにかくスゴい観光客で、しかも、初夏を思わす様な、汗ばむくらいの暑さ。
当然、どのお店も満員御礼。
ソフトクリーム屋さんの前は自ずと知れた長蛇の列。

時間の余裕があまりなかった私は、桜ソフトを流れ作業で受け取る人達の顔を羨ましそうに眺めながら、
今回は諦めてまた来る事にしました。
それにしても、
今年の「桜ソフト」は、去年に比べバージョンアップ!
なんと、「「抹茶ソフト」と「桜ソフト」のミックス」ってのがあるんです!

(; ̄_ ̄)ぅ !

食べたかったぜ!

緑とピンクの怪しいハーモニー。


そそられます・・・・。


今度は絶対、たべるんだっっ!(行けるんかいな~)







さて、もう一つのサクラの名所ですが。
たしか、「みずほ節」でもコメントの中に書いたかな?
数日前のここにも書いた覚えがありますが(コメントの中で)

嵐電、◯◯野白梅町~◯◯ノ辻間での間に、一寸した桜のトンネルがるのですが。


桜のトンネルの中を嵐電が走りぬける

今年は、桜が咲く少し前から、経過を追ってアップしたかと思います。
今は、満開で、このように桜並木の間を嵐電が走り抜けます。






そして、
さらに夜にはライトアップがあります。
そこを通る時は、この時期だけ、室内灯と消灯した上、徐行運転、という粋な計らいがあります。




幻想的な風景に皆、うっとり~。

こうして見ると桜って色っぽい!

だから魅せられてしまうのでしょうか?


そう言えば、
日本では、年度が替わるのは、「春」ですね。
つまり、学年も変り、新しい学校、新しい会社、新しい生活が始まるとき。
桜が咲き誇り、散りゆくこの時期に、こんな風に「新しい何かを始めるための節目」があることに何だか感激してしまうのは私だけでしょうか?

なぜか、桜の華やかさとそして桜吹雪が「新たな門出」をお祝いしてくれている様な、そんな気分になるのです。


そして・・・



今年、私の身の回りでは、いつになく多くの人が、自分の中でひと区切りをつけ、「新たな門出」を迎えています。



娘達の友達とその家族。

離婚して新天地で新しい生活を始めた親友。

自分の仕事にひと区切りをつけた知人。

そして・・・

長年、身をおいた事務所を辞め、新たな出発をした、高杉瑞穂くん。




「行春や鳥啼魚の目は泪」

別れが辛い春ですが、そこには新しい出発があります。




私は何も変る事なく、不器用にそれでも一生懸命に突っ走っていますが、

思い切って新しい環境へ飛び出していった彼らの「新しい門出」を祝し、

行く先々に幸あらん事を祈ります。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
桜の季節 (シバ)
2008-04-07 00:18:31
桜と聞くと、何故か心が騒ぎますね。

こちらも、もう散り初めどころかだいぶ散ってきていますが、日の光の中、
風もなく静かに散る花びらは、花吹雪の華やかさとはまた別の趣があって、
飽かず眺めて仕舞います。

こちらの近場にも、桜トンネル・・と言うには距離が空きすぎているのですが、
線路の両側に見事な桜が並んだところがありますよ。
(只、見物用としては、電車賃が高いのが難点です。)
京都は「山」という風景が一段と季節を引き立ててくれるのですね。
こちらは、関東ローム層、どこまで行っても平野です。
(そのくせ、元々の江戸の地はアップダウンが甚だしく、地名にも○○山と
いうのが多く残るのですが。)

日本でも欧米風に秋の入学・進級をという声もありますが、やはり
「区切り」ということでは、桜の時期に勝る物は有りますまい。
仮に花を見ることがなくても、もう、心の内に刷り込まれているような
気がします。

ところで、桜と抹茶のミックスは美味しそうですね。
こちらでも、そんなのが欲しいです。
こちらは・・言うだけ野暮なものが。(笑)
返信する
今年は何故か。 (管理人)
2008-04-07 08:40:23
おはようございます。
早々のお越し、有り難うございます。

今年は、何故か「新たな門出」をされる方が本当に多く、親しくして来た故の別れの辛さも、学生時代からは暫くご無沙汰していましたが、何か感慨深いものがありました。

やはり、新規年度は、「春」がいいですよね。
何も、今更、何でもかんでも「欧米風」にしなくても、日本は日本独自の感覚で行けばいいと思いますよ。
明治維新じゃあるまいし。

「欧米かっ!」

って突っ込みたくなります・・・。

寒い冬をじっと耐えて、いよいよあたたかな空気に包まれて、「さあ、出発!」ってのが、気分的にも心が躍ろうというものです。


しかし、
「桜ソフト」
残念でした。ほんと。
しかし、去年までは、「桜味」のみの薄ピンクのトグロ(こういう風に書くと、下世話か)しかなかったのですが、
今年は、抹茶色(緑)と薄ピンク色の怪しいシマシマトグロで、見た目ちょっとグロテスク。

しかし、この「ミックス」を注文している人、結構多かったですよ。見た目より味はなかなかなのかもしれません。
また、出来れば近いうちに子供達を連れて行けたらと思います。

今日はお昼から雨になるそうで。
せっかく満開だった桜もそろそろ散ってしまうでしょう。

何処を歩いていても、今や行方知れずの瑞穂くんの事を思って、しみじみと切なくなってしまいます。
とっても(×3)大好きな京都へ、今度はプライベートでお越しになっていて、この見事な桜をご覧になってるといいですけどね。

まあ、ここ頻繁にいらっしゃっていたので、暫くはあらためてお越しになる事はまずないでしょう。

どこかで必ず、何かをしようとされているとはおもいますが、依然として沈黙状態・・・
「新たな門出」を早く皆でお祝い出来るといいですね!
返信する
とても美しい!! (サラ)
2008-04-08 23:15:31
物哀れさん、見事な桜をありがとう。
薀蓄も「なるほど~」と思い読みました。

「新たな門出」、本当にこの季節は相応しいですね。

ゆっくりと皆で待ってましょう♪
返信する
私、まーつーわ。 (管理人)
2008-04-09 20:06:08
サラさん。今晩は。
こちらでは初めまして、でしょうか。
コメント有り難うございます。

写真、仕事でも使うんですが、やはり、桜の風景は心踊ります。ちょっと忙しくても、これだけは撮っておきたいって思いまして。

今年は、本当に見事でした。いつになく。
一回冷えてストップしたところを、急にあたたかくなったので、一気に満開までいったのが良かったのでしょうね。見事にほぼ全部の桜が満開状態。

秋の紅葉が、気温によって美しさが随分を違うのは前から感じていましたけど、桜も同じ様に、毎日の気温にこんなにも左右されるとは思ってなくて。
ちょっとびっくりでした。
だから、瑞穂くんにも見せて上げたかったな。

もじかして、都内の桜が見頃の時は、京都にいて、寒くて、桜を見ることがあまり出来ないで、東京へ帰ったらもう終わってて、今度は京都で満開。
っていうことになっている様な気がするんですよね。

景観学の蘊蓄。この本、景観学では、教科書の様な本なんです。
しかし、景色や風景など、人の感情が占める割合の多いものを、こんな風に構造的に捕らえることができるなんて、すごいな、って思いました。
美しい物にはちゃんと理由があるのでしょうね。

瑞穂くん、何処でどうしておいでか。
もう、生きててくれさえすればそれでいいわ。
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