宮城の作家希望

作品など

28、思惑

2020-10-21 13:50:00 | 小説
こちらは時空間で何やらララは難しそうな感情をあらわにしていた。
『さてどうしたものか』
様々な空間が繋がり人や物が流れ込んでいた。
立場上阻止するのが仕事だが心さんには命を救われた過去がある。恩人の意思に背く事はしたくない。
まして今の事態は見た所自然現象に見える、勘ぐれば、これも心さんの計画の内なのかも知れないが。

ララは見逃す事に決めていた。
『その気なら、全てを無に返すことも可能な筈の力を持つ心さんなのだから気が変わらない事を祈るはかりだ』『もしかしたら本当に事態が変わるかも』
言いかけた言葉を飲み込んだ。あたりに気配を探るが何もない様だ。

一方のエレガ達は沈黙の森を抜け街の宿で休んでいた。
エレガは1人外に出て考えていた。
沈黙の森での現象をアカネは魔法が使えない筈なのに色々な物をしかも無意識にだ。
エレガ自身を道を探ろうと魔力を使ったが一向に魔力は動かない。
森を出られたのは旅人と出会ったからだ。

その旅人も同じ宿に泊まってアカネ達と話をしている。黒いローブを纏った魔法使いの様である。


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