宮城の作家希望

作品など

女神の書

2020-08-30 09:48:00 | 小説
あの戦いの後、心さんは夢の中で語った。
『あの時、私は力を失い分裂するしか命を維持できないと感じた。けれど何をどうするかは考えが無かった、その時一冊の魔導書を感じた、そこには私の求めていたーー安らぎーーを感じた。しばらくはその本の中で暮らしていました。ある日、本は一人の魔導師に渡り魔法を行使する世界が生まれ、当時に魔界との接点が広がり魔物が闊歩する世界に近づき神とも身近な世界でもあった。そんな時代に生まれたのがーー祖神魔法ーーと、後に呼ばれるもの、つまり私の本を介して行使された魔法全般になります。

例えそれが私の意思では無くてもその原因は私にある。私が何もせず本の中で眠っていたからです、安らぎを求めたあまり人々に迷惑をかけました。魔導師は恐れました、余の力に

その時現れたのが豊穣の女神(神の姿で光に満ちている)女神は言ったーー書を預かるーーと魔導師には手に余るもので、その言葉に頷いた。
こうして私は、あの女神の元に渡った。そこでお前達に会った。そして未来に出会う、あの図書室に私は旅立った。
確信していた私の安らぎは、そこにあると。

迷いはないディヴェスト貴方に会ったから』



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