gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

【チャイコフスキー交響曲第4·5·6番,他】陸軍二等兵の渡辺恒雄が絶望した旧日本軍の実情…学校の学びで世界出来事理解 ジャーナリスト池上彰…世界で高まる「ロシア嫌悪症」注意

2023-03-11 17:08:00 | 日記
















David Zinman

Baltimore Symphony Orchestra











皇帝サルタンの物語

皇帝サルタンの物語

皇帝サルタンのマトリョーシカ、ロシアとポーランドにはさまれた国、ベラルーシのブレストでつくられたものです。 「皇帝サルタン」はオペラで、原作はロシアの アレク...


〘 …「皇帝サルタン」はオペラで、原作はロシアの アレクサンドル・プーシキン、やはりロシアの作曲家の リムスキー=コルサコフが、1900年に作曲しました。… 〙

米軍相手に渡されたのは「木製の弾丸」だった …陸軍二等兵の渡辺恒雄が絶望した旧日本軍の実情

米軍相手に渡されたのは「木製の弾丸」だった …陸軍二等兵の渡辺恒雄が絶望した旧日本軍の実情

PRESIDENTOnline掲載読売新聞グループ本社主筆・渡辺恒雄氏(96)は、太平洋戦争を知る最後の世代だ。東大在学中に学徒動員で陸軍砲兵連隊に配属となり、そこでの経験から...

gooニュース


〘 PRESIDENT Online 掲載

読売新聞グループ本社主筆・渡辺恒雄氏(96)は、太平洋戦争を知る最後の世代だ。東大在学中に学徒動員で陸軍砲兵連隊に配属となり、そこでの経験から一貫して「反戦」を訴えてきた。いったいどんな軍隊生活を送ったのか。NHKスペシャル「渡辺恒雄 戦争と政治 戦後日本の自画像」を制作したNHKチーフ・プロデューサー・安井浩一郎さんの著書『独占告白 渡辺恒雄 戦後政治はこうして作られた』(新潮社)から一部を紹介しよう――。

■稀代のメディア人・渡辺恒雄が「反戦」を訴え続ける理由

哲学者を志して大学に進学した渡辺だったが、入学後間もなく、学徒勤労動員で新潟県関谷村(現関川村)に赴くこととなった。その地で約二カ月間、棚田の開墾や田植えなど、慣れない農作業に従事することになる。

そして六月二九日、ついに軍隊からの召集令状、いわゆる「赤紙」が届く。大学在学中の渡辺も、学徒出陣により徴兵されることになったためだ。召集令状が届いた日、渡辺は日記にその思いを書き記している。

「昼頃入隊の電報来る。何等驚愕(きょうがく)の念起こる事なし。その事に対し自ら満足を感じた。(中略)“積極的諦念”…………」

勤労動員先の新潟から汽車で東京に戻った渡辺は、軍隊への召集前夜、自宅に後輩たちを招いてある音楽を聴いた。ロシアの作曲家・チャイコフスキー が死の直前に遺した大作、交響曲第六番悲愴」である。自らが指揮したこの交響曲初演の九日後、チャイコフスキーは急死している。

■主筆室に保管している「葬送曲」のテープ…

…「チャイコフスキーのこれよ。『俺の葬送行進曲だ』って、レコードをみんなに聞かせたの。蓄音機の針は竹針だ。学校の一、二年後輩を家に一〇人以上集めた。それで『この戦争は必ず負ける。俺はどうせ死ぬから』と言った」

交響曲第六番の最終章であるこの楽章は、哀調を帯びたロ短調の抑制的なトーンで始まる。曲調は次第にテンポを高潮させながら激しいクライマックスを迎え、やがて静寂と寂寥の中に消えるかのように終わっていく。人間が人生の中で抱く絶望、悲嘆、恐怖、苦悩などの感情が激しく発露されているかのような曲である。…

    …(中略)…

…■戦争は渡辺に何をもたらしたのか

戦争に突き進んだ戦前の日本、政治家や官僚がそれに迎合し、戦争に突き進んだ戦前の日本。渡辺は政治の過ちが、個人や国家の命運を大きく変えてしまうことを痛感したという。戦争体験は自身に何をもたらしたのか、渡辺に問うた。

――戦争の体験というのは、間違いなくその後の人生に決定的な影響を及ぼしたと言っていいですか。原体験と言うのはやはり非常に大きなものでしたか。

「それはね、軍の横暴、独裁政治の悪さを、身にしみてわかったわけだ」

――大変失礼なことを承知で申し上げるんですけども、渡辺さんの存在は、権力と言うものと密接不可分だと実は思っていたんです。だけど今のお話を聞くと、戦争と言うものに対する反発心、反骨心が非常に強い。非常にアンビバレントな思いをして聞いていたんですが。

「あれだけ人を殺して、何百万人も殺して、日本中を廃墟にした連中の責任を問わなくて、いい政治ができるわけない」

――戦後、言論人としての渡辺さんのさまざまな主張の根本には、戦争を繰り返してはいけないという思いがあったのでしょうか。

「もちろん、もちろん。だって戦争中から反戦だったんだから、僕は。絶望的な時代だから、一生に、一度、あれを味わったらね、何も怖いものないね。今のこの世の中で」…

…(NHK報道局政経・国際番組部政治番組チーフ・プロデューサー 安井 浩一郎)〙

学校での学びで世界の出来事を理解できる ジャーナリスト・池上彰さん@埼玉県上尾市立瓦葺中学校

学校での学びで世界の出来事を理解できる ジャーナリスト・池上彰さん@埼玉県上尾市立瓦葺中学校

学校を訪ねた人池上彰(いけがみ・あきら)1950年長野県生まれ。NHK記者出身。世界各地を取材し、幅広いメディアで活躍。名城大学教授、東京大学定量生命科学研究所客員教...

gooニュース


〘 …続いて池上さんはロシアとウクライナの歴史に言及する。17世紀から18世紀にかけてロシア皇帝だったピョートル1世は、かつてスウェーデンが占領していた今のウクライナのあたりを奪還しロシア帝国を築く。さらに18世紀後半には女帝エカチェリーナ2世が不凍港を求めて黒海に軍隊を進め、クリミア半島を獲得した。

「ロシアをたたえるような歴史書を読みあさったプーチン大統領は、『そもそもウクライナなんて国は存在しない。あそこはロシアなんだ』という偏った考えになっていったと言われています」

第2次世界大戦後、世界はソ連を中心とした社会主義諸国と、欧米を中心とした資本主義諸国が対立。東西冷戦に突入した。しかし1989年、ベルリンの壁が崩壊。ソ連も内部分裂を起こし崩壊した。するとそれまでソ連に抑圧されていた東ヨーロッパの国々の多くが続々と北大西洋条約機構(NATO)加盟を表明した。「プーチン大統領からすればNATOがどんどん東側に攻めてきたかのように感じてしまった」と池上さん。さらに、こうも指摘する。

「東ヨーロッパの国々がNATOに加盟するのは仕方ないとしても、かつて一緒にソ連を構成していた国がNATOに入ろうなんてことは絶対に許せない。中でもロシアの一部だったウクライナがNATO加盟を望むなんてとんでもないことだ――。プーチン大統領の怒りに火がついてしまったのです」…

…NATO加盟を望んだジョージアとロシアの間には2008年、戦争が勃発。ウクライナの西に隣接するモルドバもやはりNATO加盟の意向があるが、モルドバ国内の親ロシア派地域に未承認国家、沿ドニエストル共和国がありロシア軍が駐留している。「かつてソ連だった国がNATOに入ろうという動きをすると、ロシアが勝手に作った国に軍を置いてにらみをきかせる。いずれも休戦状態だけど緊張は続いている」と池上さん。…


…「戦争って始めるのは簡単なんだけど、終わらせるのはとても大変なことなんだ」

 当初、プーチン大統領はわずか3日でウクライナを陥落できると、戦力も兵士の食糧も3日分しか用意していなかったことは有名な話だ。しかし1年が経とうとしている今、戦況は膠着。終わりが見えない。池上さんはここでもかつての日本を例に挙げ解説する。

「日中戦争では、満州事変や盧溝橋事件で中国軍を撃退し、首都があった南京を占領すれば戦争は終わると思っていた。ところがそうはいかずズルズルと続き、なんとか戦争を終わらせようとアメリカ、イギリス、オランダが日本に経済制裁を行いました」

 アメリカが石油を売ってくれなくなったため、日本は当時アメリカと並ぶ原産国だったオランダ領のインドネシアなど東南アジアに進出していく。アメリカが援軍に来る前にたたいておこうと、日本は真珠湾を奇襲攻撃。「これで米軍は戦意を失うだろうと日本軍は読んでいた。ところがアメリカの怒りに火をつけ、泥沼の太平洋戦争に突入していったのです」

 池上さんは、「戦争を終わらせることが一番いいに決まってる。でも、今回のロシアとウクライナも双方の思惑や事情を見るとしばらく終わりそうもない」と話す。… 〙

世界で高まる「ロシア嫌悪症」に注意すべきだ - ライブドアニュース

世界で高まる「ロシア嫌悪症」に注意すべきだ - ライブドアニュース

2022年3月下旬、ロシアと近い関係を持つセルビアの首都ベオグラードの通りに描かれたロシアのプーチン大統領。「兄弟」と添えられている。親ロ国家と「ロシア嫌悪症」を感じ...

ライブドアニュース


〘 …いずれにしてもプーチン氏を含めたこの3人の言説の背後で共通して見え隠れするのは、ウクライナをあくまで地政学上の版図拡大の対象としか見ていないことだ。プーチン氏がウクライナ国民を親ナチ政権の虐殺から守ると言いながら、実際には住民への虐殺を容認している背景には、こうした歪んだ国家観があるようだ。


プーチン氏がこうした狂信的世界観になぜ、どこまで引き込まれたのか。国際社会はクレムリン内の闇を解明するという新たな喫緊の課題を抱えたと言える。

一方で、プーチン氏個人の世界観の後背に、もっと深いロシア社会での歴史的な「二項対立」があるということを指摘したい。国のあり方について、19世紀から続く西欧派とスラブ派の論争である。西欧的な資本主義社会への発展の道を選ぼうという西欧派の主張に対し、スラブ派はロシアが特別な国であり、ロシア正教や皇帝を核とした農村社会的な方向性を守るべきとの考えを標榜した。

スラブ派の中でも、今回のウクライナ侵攻との関係で特筆すべき思想がある。ロシアが頂点となってスラブ民族を統合していこうという「汎スラブ主義」だ。西欧の価値観と隔絶した、ロシア・東欧の帝国建設を意味するこの思想を、大作家であるドストエフスキーも晩年支持した。

プーチン政権の汎スラブ主義への傾斜が侵攻のバックボーンになっていることを端的に示すシーンが、侵攻開始後の2022年3月半ばにあった。プーチン氏の取り巻き知識人である外交専門家であるニコノフ氏(ソ連外相モロトフの孫)が、ロシアへの西欧の干渉を不当と批判する有名な愛国詩をテレビ上で鬼気迫る表情で朗読したのだ。

この詩は、国民的詩人である プーシキン が19世紀初めに発表した「ロシアの中傷者たちへ」というものだ。当時、ポーランドに攻め込んだロシアをフランスが非難したことに対し、強く感情的に反論する内容だ。「あなた方は何を騒いでいるのか。これはスラブ人同士の内輪の争いだ。家庭内の内輪の古い論争だ。われわれを放っておいてほしい」——。

ここでニコノフ氏がウクライナをポーランドに置き換えているのは明白だ。ウクライナ侵攻はスラブ人同士の問題であり、米欧は口を出すな、ということを言いたかったのだ。プーシキンへのロシア国民の敬愛の情は外国人には想像もできないほど大きい。この朗読が、国民の侵攻への支持と、愛国心を鼓舞するクレムリンのプロパガンダだったことは間違いない。

一方で、西欧派的考えも今も脈々と受け継がれている。担い手は、プーチン政権から弾圧されている多くのリベラル派知識人であり、2021年のノーベル平和賞を受賞した独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のムラトフ編集長もその1人だ。

ロシアの近代史を振り返ると、表現の自由、人権擁護といった欧米的な価値が社会の主流になったのは、改革(ペレストロイカ)路線を進めたソ連末期のゴルバチョフ時代の3年間だけだと、ムラトフ氏は言う。この時代、共同通信モスクワ支局に勤務していた筆者もそう思う。ゴルバチョフ氏の代表的スローガンは「全人類的価値」だった。従来の社会主義的価値観にとらわれず、西欧的価値を受け入れるという大胆な価値観の転換を打ち出した。

これに対し、ソ連崩壊時、当時の東ドイツでスパイだったプーチン氏は近年、ロシアの「伝統的価値」順守の必要性を強調。2人の価値観は対極の位置関係にある。つまりスラブ派と西欧派の対立は今も続いているのだ。

プーチン氏はゴルバチョフ政権を引き継いだエリツィン大統領に突然後継指名されて、2000年に大統領に選出された。親欧米派だったエリツィン氏の後継者だが、スパイ出身の新しい指導者がどんな国づくりを目指すのか、誰も知らなかった。

これに絡み、当時モスクワにいた筆者にとって苦い思い出がある。就任前、まだ大統領代行だったプーチン氏が2000年1月に明らかにした「国家安全保障概念」を読んだ際、その文言に込められた潜在的攻撃性についてきちんと理解できなかったことだ。

概念は、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を含め、アメリカ主導の「一極支配体制」に対抗していくという姿勢を明確に打ち出していた。とくに「世界の戦略的地域にロシア軍を展開する可能性」にも言及していた。この内容どおり、ロシアは2008年にジョージアに攻め込み、2014年にはクリミアを併合した。 

この不気味なプーチン時代の幕開けについて、一般国民はほとんど気にも留めていなかった。国がデフォルト(債務不履行)となり、混乱の真っただ中にあったエリツィン時代から一転、ロシアは石油価格の大幅上昇によって、過去に例のない好景気に沸いた。「石油の上に浮いた国家」とも呼ばれ、国民は一転して豊かな生活を謳歌していた。政治への能動的アパシー(無関心)状態となっていた。

だから、プーチン政権の外交方針に関心を向ける人は少なかったのだ。いわば、ロシアのあるべき将来の国家像について、国民の気がつかない間にプーチン氏が勝手に国の「自画像」を描いてしまったのだ。20年前に描かれたこの「自画像」の延長線上に今のウクライナ侵攻があると思う。

ウクライナを支援し、侵攻をどう終息させるかという問題に国際社会は集中している。だが、今から対応を検討すべき別の問題がある。それは、仮に近い将来、プーチン政権を退陣させたとしても、対応を誤れば、結局「第2のプーチン」が登場する可能性があるという問題だ。

これまで述べてきたように、ウクライナ侵攻が国民から支持を受けてきた背景には、伝統的な「反西欧」論という世論の〝マグマ〟がある。プーチン政権の現状について、米欧という敵国家群に囲まれた「包囲された要塞」となぞらえる評価がロシアで定着している。プーチン政権と、支持する国民の間には一種の連帯感があるのだ。「要塞」内に閉じ込められた国民について、銀行強盗に人質にされるうちに犯人と意気投合してしまう「ストックホルム症候群」に例える専門家もいるほどだ。

現実問題として、今回の侵攻を受けて、ロシアへの嫌悪感が世界中で高まるのは必至だ。クレムリン寄りの政治評論家であるマカロフ氏は、根強い歴史的反ユダヤ人感情を念頭に「ロシア人は新たなユダヤ人だ」と新たなルッソフォビアの高まりを指摘し始めているほどだ。

大事なことは、国民が「要塞」の内側から扉を開けて、民主主義世界への参加を自ら選択してもらうことだ。そのためにも国際社会とロシアとの間にルッソフォビアの新たな壁を作ってはならない。

(吉田 成之 : 新聞通信調査会理事、共同通信ロシア・東欧ファイル編集長)〙





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 🌸春|出会いと別れの卒業ソング🌸池... | トップ | 【ストラヴィンスキー:バレエ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿