怒れるおやじの会!(泣)

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F1 アメリカGP

2005年06月19日 | F1
ミシュランタイヤの安全性が保証されないということで、ミシュランユーザーは全車棄権した。

ブリヂストンユーザーのフェラーリ、ジョーダン、ミナルディの6台のみでレースを行うという異常事態。20年近くF1を観戦しているが、こんなレースは初めてである。

6台で始まったレース。当然見る価値もない。

このところF1は経費を削減するために、あらゆるルールの変更をした。

将来的には1エンジンで6~7レースを走らせるとか、テスト期間をさらに短縮するなど、聞くだけでも無茶だと思う案が飛び出している。

システムにこだわると興行として成り立たなくなる。F1ならでは面白さがどんどん減っていく。

たくさんのファンがいて、レースの視聴率があってスポンサーが集まる。ファンが去れば、F1を取り巻く企業も去っていく。そうすればF1というカテゴリの存続自体が不可能となる。

昔のF1は安全性こそ疑問だったが40台のマシンがひしめき合い、良くも悪くも話題の尽きないレースカテゴリーだった。

80年代後半から一部のチームによる高度な開発競争が始まり、資金の無いチームは次々とF1を去った。

94年、過剰な技術競争を食い止めるため大幅なルールの変更を行った結果、アイルトン・セナが事故死する。

それ以来、安全性重視のレースに改革が進む。昔のような激しいバトルやクラッシュシーンは激減。グリッド順位がそのままレース結果になるという退屈なレースが続く。

今年のレギュレーション変更によって多少レースに面白みが出てきたところに今回のタイヤ事件。混沌としたF1の将来に暗い影を落とす結果となった。

IRLやCARTではレースによってレギュレーションが違うという柔軟な対応でグランプリを運営している。そのような体制がFIAにもあれば、今回の事件は避けられたはずだ。

F1はこれから後半戦。再び大きな動きがあることは間違いない。