goo blog サービス終了のお知らせ 

働いて食って寝るだけの窓@函館

不況のドン底に叩き込まれた函館で暮らすワーキングプアなプロレタリアートが取るに足らない日常をいい加減に綴る! 

さらば、ルー・リード。

2013-10-28 23:50:10 | Weblog
ルー・リードが死んでしまった。

肝硬変が死因だが、6月に肝臓移植の手術を受けていただなんて知らなかった。
ラモン・デッカーや山口富士夫ほど衝撃的ではない。享年71歳、現在では早い部類ではあるものの、決して早すぎるわけではないし、ラモン・デッカーや山口富士夫のときのように絶句するような死に方というわけでもない。

最近はあまり聴いていなかったが、この人のレコード・CDはソロとヴェルヴェット・アンダーグラウンドを含めて大半は持っているから、かなり好きなアーティストだと言っていいだろう。

はじめて聴いたのは中学生のときだった。松風町の玉光堂で、ヴェルヴェッツのファーストを買った。LPで。当時既にヴェルヴェッツのファーストはCD化していたが、LPの1800円という値段に比べるとCDの3300円という価格は余りにも高額だった。まあ、ジャケットのシールもきちんと復刻されていたし、LPで買って大正解だったのだが(そういえば、俺が持っているポリドールから出たヴェルヴェッツのレコード・CDは全部松風町の玉光堂で買ったものだ)。

それから18,9ぐらいまでヴェルヴェッツは自分のなかで重要なグループのひとつであった。しかし、ルー・リードのソロはそれほどでも愛聴しなかった。名盤ガイドに筆頭として挙げられる「トランスフォーマー」と88年当時の最新作であった「ニューヨーク」、そしてLP2枚組ベストだった「ロックンロール・ダイアリー」の3枚に留まっていた。
当時、パンクの、そしてソニック・ユースやプッシー・ガロアなど一時期ジャンクなるカテゴライズされていたUSインディーのルーツとして神格化されていたヴェルヴェッツに対し、ソロ・アーティストとしてのルー・リードは当時、現役ベテランロッカーの第1人者として、どちらかといえばニール・ヤングやボブ・ディランに近いポジションにあったと思う。当時の俺は、そんな風潮に流されて(ブロガーなどを見るとむしろ今のほうがそうした傾向が強いかもしれない)、ソロのルー・リードは黙殺してもよいが、ヴェルヴェッツは盲目的に崇めなければならないと半ば自己暗示にかけてすらいた。
ソロのほうがよいと思うようになったのは実は函館に帰ってきてからだ。声だ。10代の頃は、あの声こそがルー・リードの魅力だと気づかなかった。

訃報を目にして、いや、ルー・リードといいえばいつも思い出すのは、中学生のときに読んだクロスビートでのインタビューだ。
「俺の曲を最初からずっと聴くと、ニューヨークで生まれ育った男の生き様がわかるはずだ」
既にその発言を収めたクロスビートが手元にないので正確だが、凡そこんな意味の発言だった。実を言うと、リアルタイムでは特に何らかの感銘を受けたわけではない。あたりまえだ。函館の中学生がこの言動により何か左右されたほうがおかしい。
この発言とルー・リードがイコールと化したのは、9・11のあとだった。
DVDにもなったコンサート・フォー・ニューヨークシティ。ポール・マッカートニーやミック・ジャガー&キース・リチャーズ、エリック・クラプトンなど、なぜかアメリカ人よりもイギリス人のビッグネームが大挙して出演した慈善イベントだ。
あのイベントについては、イベントそのものよりもむしろ、ずっとニューヨークを拠点としていたアーティストが全然出ていないことがすべてではないかと思ったし、今でもそう思う。主役はポールでもミックでもフーでもニューヨーク市民のUSAコールでもなく、パティ・スミスやボブ・ディラン、そしてルー・リードの不在こそだ。今確認したが、スプリングスティーンすら出ていないんだな。軍需産業がスポンサーだったという噂が事実だったのではないかと勘ぐってしまう。

ルー・リードにとってのニューヨークは、完全なるアナーキーでなければならかったのだろうと思う。世界で一番綺麗なものと、世界で何より醜いものとが対立することなく、同時に共存するカオス。その観念には、「ニューヨークの自由を侵した奴には天罰がくだる」とかなんとか、ポールの義憤とは最初から無関係だ。ゆえに、ニューヨークはテロリズムさえも許容しなければならない。9・11によって起こった悲劇の数々も、そしてまた、ポールの憤りをも、想像し得る悲喜劇のすべてをニューヨークは肥大化せねばならない。

いま、98年にリリースされたライブ・アルバムの「Perfect Night」を聴いている。97年のライブを収録したものだ。「ヴィシャス」など、過去曲の再演もこのヴァージョンが一番好きだ。バックの演奏も最高にいい。終盤に向うにつれてますます凄くなるこのグルーヴ。「Thank you,Good Night」でしめくくる最後も最高にクールでカッコいい。ルー・リードの声にマッチしたバックという点では、2003年のライブアルバム「Animal Serenade」(独自の緊張感はこのアルバムこそが至極か)と、このアルバムが双璧ではないだろうか。

今挙げた2枚のライブアルバムのほか、スタジオ・アルバムでは「New York」、ヴェルヴェッツ時代では「3」を自分のなかのベスト・アルバムとして挙げておく。







アーノルド坊やDVDボックスは最高だぜ

2013-10-27 23:50:57 | Weblog
数日前、以前ブログで触れた「アーノルド坊やは人気者」のDVDボックスが届いた。
これが、まあ、面白くて何度も見ている。何度も、何度も見ている。何度も何度も何度も見てる。本当に、もうやめてくれと言いたくなるぐらいよく見てる。


それというのも娘が気に入ったからなのだが、そのハマリようときたらプリキュアシリーズやジュエルペットシリーズ、アイカツ、ポケモンシリーズ、たまごっち、マイメロディシリーズなど、いままでに夢中だったアニメ番組のすべてを遥かに超えているのではないだろうか。
そりゃ、娘も面白がることだろうと予想してはいたが、まさかここまでとは思わなかった。さすがアーノルドの面白さは普遍的だ。うれしいことはうれしいが、ここまでハマってもらうとさすがに迷惑ですらあるほど。これはまあ、痛し痒しといったところか。

今回再発されたシーズン1では、あの決めゼリフ「冗談は顔だけにしろ」がまだ登場していないのが残念。シーズン2以降で登場したんだね。今見ると、メイドのギャレットさんが面白いな。そしてまた、散々笑わせておきながらホロリとさせるエピソードや(出て行こうとしたギャレットさんをアーノルドが翻意させるエピソードは泣ける)、人種間の偏見について考えさせられる重たい話も多い。ゲラゲラ笑っていたその口で、「なんで人間って白人と黒人に分かれてんの?」と娘に問われて、思わず黙り込んでしまったよ。

シーズン2以降は例の決めゼリフも登場し、ますますテンションが上がるはずなのに吹き替えのDVDが未だリリースされていないんだよなー。まあ、調べたところアメリカですら全8シーズン中シーズン4までしかDVD化されていないようだが、一刻も早く日本盤DVDの販売を希望。

アーノルド、ウィリス、キンバリーといった子役たちのその後が悲惨であることは有名な話だ。アーノルドもキンバリーも死んでしまい、ドラモンドさんを演じていた俳優も今年に入って亡くなったらしい。唯一残ったウィリス役を演じたトッド・ブリッジスもドラッグに苦しみ、何度かの逮捕歴があるのは周知の事実(セックスとドラッグはキンバリー役のダナ・プラトーから教わったようだが)。今は何をしているのかと思いwikiを見てみると、かなり気になる記述が・・・。

ブリッジスは、2008年3月から、truTVの『TruTV Presents: World's Dumbest...』に、常連コメンテーターとして出演しはじめた。同年10月には、ハルク・ホーガンが有名人にプロレスを教えて競わせる『Hulk Hogan's Celebrity Championship Wrestling』にも出演している。この番組でブリッジスは、レスラーのブルータス・ビーフケーキがコーチする「チーム・ビーフケーキ」の一員であった。番組でブリッジスは、「ミスター・ノット・ソー・パーフェクト (Mr. Not So Perfect)」として登場し、ジャッジからその運動能力を賞賛された。ブリッジスは、バタービーン、ダスティン・ダイアモンド(Dustin Diamond)とともに、決勝戦まで勝ち残ったが、最後はデニス・ロッドマンに敗れた。

こんなことやってたのかよ、と思い今度は『Hulk Hogan's Celebrity Championship Wrestling』でググってみたのだが、2008年の番組ながらまだ公式サイトは生きてるんだな。それにしても、ロッドマンだのバタービーンだの、ティファニー(懐かしいなオイ)だの、アメリカのバカバカしい部分を凝縮したかのような濃い奴らばっかエントリーしているのがなんとも言えない。

しかし、こうして考えると「アーノルド坊やは人気者」も凄いがホーガンも凄いな。前に今は亡きリアリティTVでやってたホーガン一家の日常を追ったリアリティ番組もバカバカしくて面白かったし、浮気相手とのセックス映像は流出するし。ホーガンファミリーのジミー・ハートは、全裸女子プロのプロデュースもやっていたような覚えがある(しかしバカすぎる)。そういえば5年ぐらい前、娘が歌手デビューしたけどどうなった? 日本でも結構報道されたけど、その後さっぱり聞きませんな。
こうして改めて考えてみると、バカバカしさと金を同時に極限まで追求しているとしか思えないホーガンの生き様には敬服するしかない。実際、さっきの番組に出ていた連中もかなり凄いが、その誰よりもホーガンのほうが濃いだろ。自分じゃやりたくないけど、ハタから見てる分には最高に面白いよな。

そういえば、十字街の坂本龍馬像を見るといつもホーガンを思い出すんだよなー。
つーか坂本龍馬、絶対あんなポーズ実際には取ったことないだろ。
ホーガンもバカだが、函館の坂本龍馬記念館も相当なもんだ。









カルメン・マキが函館に来るのです。

2013-10-27 03:45:35 | Weblog
面白いライブないのか、とかなんとかあんなこと書いてみるもんだな。
12月5日に面白そうなライブが函館で行われるぞ。
カルメン・マキのライブだ。コラポは桜井芳樹というギタリストと、ウッドベースの瀬尾高志。この編成なら、絶対にレコードより生で見たほうがイイはずだし、マキの雰囲気もより醸し出されるに違いないだろう。時節的にも、いい感じで枯れたムードが引き立つはず。
場所は大門のFree space-ji-no。
いやー楽しみだ!

この情報を耳に挟んだのは某飲み屋だ。
下ネタばかりの70じいさんが帰ったあと(ああいう酔っ払いは最近貴重だ)、俺一人になったカウンターで、函館市の文化・スポーツ財団が発行している月刊の冊子をめくったみたところ、故・若松孝司監督のイベントが告知が眼に入った。晩年の若松孝司は、数年にわたって函館の映画祭にゲストで招かれていた。「実録・連合赤軍」をどこよりも早く上映したのは函館の映画祭だ。マスターは映画祭の実行委員でもある。

「実録・連合赤軍」をやったとき、なぜ漫画家の山本直樹をゲストとして招聘しなかったのかと俺は問うた。
山本直樹は連合赤軍をモデルにした作品「レッド」を執筆しており、何より函館中部高校出身だ。パネラーとして若松監督と討論するにはうってつけの人材だろうと思っていたし、それゆえなぜ呼ばなかったのか長らく疑問に思っていた。スケジュールの都合か、ギャラの折り合いがつかなかったのか、勝手にそんなふうにずっと思い込んでいた。

答えは簡単、知らないのだ。既に20年以上に渡る長いキャリアがあり、ある程度のネームバリューと地位を確立して、なにより映画化した作品を多数有する作家なのだ。地域密着の映画祭の実行委員なら知っていないとダメだろ。もちろん世代的な問題はあるけれど、これじゃどうしようもねえよ。あのリアクションを鑑みるに、中部出身でこんなヤツがいる、という話題にすらなったことないのだろうな。

この函館出身のマンガ家が何度も映画化しているんだから(生まれは松前だが)、来年あたりそれをやってみたらどうだと俺は提案してみた。
「そういう作品やってもなあ。人が集まらなくちゃしょうがないもの」
こりゃねえだろう。ぶっちゃけかなり動員にプラスとなるか微妙な作品もいままで多く公開しているのに。その手の作品に比べると、まだ中部出身のマンガ家の作品が原作、っつーほうが話題になるんじゃないのか? つか、改めてwiki見てみたらかなりたくさん映画化してるんだな。滝田洋二郎なんかも撮ってるし。

函館の人は函館出身の人に冷たいよな。サブちゃんとかGLAYとかYUKIみたいなセレブ以外には。それ以外には東京でなんかやってるよ、ぐらいにしか思ってないもんな。大メジャーはどこまでも持て囃し、それ以外は切り捨てる。まあ、そういう街だ。情けない現実だが、ムカっとしたりクラクラしたり、そんな夜だったという話。

函館で見たいライブはを考えてみたのだが

2013-10-25 23:49:50 | Weblog
K氏からメールがあり、来月ソウル・フラワー・ユニオンの中川とリクオが函館でライブを行うとの情報を得た。
残念だがその日は無理なんだよな。結婚式に出なくちゃいけないからね。

主催者のFacebookをつらつらと眺めるに、こないだバウトやった日にヒートウェイブの山口とトマトスの松竹谷清のライブやってたのな。松竹谷は見たかった。ちょっと前に飲み屋でその話題をしていたこともあったし。でも、まあ、縁がなかったんだな。

で、そのあとしばらく、函館で見られるようなアーティストで誰を見たいかを考えてみた。対象はいままでに見たことがないやつ。うーむ難しい。

外タレ含めると1位はダントツで決まっている。B・B・キングだ。これは15年ぐらい前から変わらない。理由? もうすぐ死ぬから! てか、最近マジでヤバいだろ。去年か?のグラストンベリーとか、DVDになったイギリスのライブとか見たら、死ぬ前にビヨンセのプレゼンテーターやったエタ・ジェイムスと同じものを感じてしまったぞ。でも新譜出したんだよな? まだ聴いてないけど。

GLAYで5万人集められる市場がある街なら、普通にB・B・キングで市民会館ぐらいは埋まってもいいはずだが、いくら頑張ってもせいぜい前から4列ぐらいが関の山だろう。金森ホール(川崎クラブチッタの半分ぐらいのキャパ)で開催した清志郎ですら、かなり当日券山積みだったしなー。ホントに情けないことこの上ないが、そういう街だ。まあ、東京じゃ武道館の清志郎が函館じゃ金森ホールチケット余りまくりという現実を思えば、先日のバウトはあれで妥当なのかふと思うが、うーむ。
つーか、なんで清志郎がその有様で、GLAYが5万人なんだよ(実際はかなり誇張した主催者発表の数字だと思うが)。おかしいだろ。普通、逆だろ。なんであんなBOØWYのコピバンが調子こいてんだよ。年齢不詳の若作りしたババア集めて、コピバンはコピバンらしくベイシティかあうん堂でやっとけっつーの。

閑話休題、見たい日本のアーティスト・・・と自問したが、考えてみりゃ積極的に見たい奴ってあんまりいないのよね。能動的に情報を収集してまで積極的に見たいのは・・・うーむ。そんなわけで強引に考えてみたのだが、見たいのはほとんどが死んだか解散したかロートル化して今更見ても状態となっているのがつらいところだ。

まあ、上田正樹は見てみたいかな。最近のアルバム聴いても、衰えるどころかますます上手くなってるんじゃないのか? 自伝も強烈だったしな。
「日本でリズム・アンド・ブルースを歌うことと創価学会の信者であることは矛盾しない」って、こんな見出しを前に目眩を覚えない奴はいるのだろうか。こうも赤裸々な信仰のカミングアウトは、よっぽど自信があるのだろう。
清志郎へ対してかなり複雑な感情を抱いているのもわかった。確かにオーティス・チルドレンとしては出し抜かれてMG’Sとやられちゃおもしろくねーよな。個人的にはロックボーカリストとしては清志郎が、ソウル・シンガーとしてはキー坊が上かと思っている。
そういえば、昔中野サンプラザでやった猪木さんトリビュートライブにCHARや石田長生なんかと一緒に出てたはず。


あとはその上田正樹とサウス・トゥ・サウスやってた有山じゅんじ。
最近、オンラインレンタルで有山のベストを借りたのだが、以来というもの俺はこの人の才能に敬服している。「今夜はカキ色の月が」なんて、いろんな意味であの人しか出来ない曲だよ?
有山は以前まで函館イルミナシオン映画祭の関係者がよく呼んでいた。最後に呼んでからもう10年近く経つんじゃないのか? そのとき誘われたけど、別の用事があって行けなかったんだよな。どうせまた呼ぶんだろうと思ってタカをくくっていたら未だ呼ばないでやんの。Y田さん、また呼んでくれないかなあ。

そういえば、ここ数年というもの、Y田さんとかあの辺の人たちは映画も作ってないし(宮崎あおいのデビュー作はこの人たちが作ったのだが・・・)、ミュージシャンも呼んでないしで、元気なくて心配。ハタから見ると対立しているように見える(あくまで見えるだけだよ、あくまで。現実はどうか知らないけど、あくまで)某ミニシアター人脈のほうがここ数年は映画製作やライブの主催なんかいろいろやってて勢いあるよな。

ま、誰だってかまわないから函館に呼んでくれ。最悪、民音だって・・・。そういえば昔、親が民音函館支部の活動している女友達からベンチャーズのチケットもらったことあるけど、ベンチャーズって創価なのか?

冒頭に書いた中川敬とリクオのライブは11月4日、想苑らしいです。よろしければぜひ行ってみてはいかがでしょうか。





台湾人は「白菜、百歳!」などとダジャレを言うのか?

2013-10-24 23:32:04 | Weblog
ぷぷぷぷぷ。おもしろいギャグ考えちゃった。
アイカツ・がまかつ。
いーねいーね。アイカツ・がまかつ!


娘が「アイカツ」を見ている横でひとりそんなことをギャグを思いつき、こんな面白いことを考えるのは日本中、すなわち世界中で俺だけだろう・・・と、のぼせあがりつつ「アイカツ がまかつ」でググってみると・・・この有様である。なにが世界中で俺だけだよ、誰でも考え付くようなオヤジギャグじゃねーか! 

よく考えてみたら、自分のみと断言し得るほどギャグを思いつくほどの独創性に満ちた男ならば、もっとマシな暮らしがあったように思う。お笑いのスターとなりセレブ生活・・・は無理としても、もっと、こう、マシな女と結婚出来たのではないだろうか。嫁ときたら、顔も体も頭も性格も家事も収入も最悪・・・って、言い過ぎだな。まあ、ろくでもない人間なことは確かだ。

このように誰もが思いつくようなオヤジギャグのみをひねり出す現実こそ、自分が平均的な日本のオッサンという何よりの証拠。そしてその中庸さに逆説的な安堵を覚える俺こそがザ・日本人。

そんな凡庸な日本のオッサンの俺が、台湾みやげをもらった。白菜のストラップ。

なんでも、白菜に百歳をかけた長寿祈願の土産物として販売しているらしい。
へー、さすが台湾。親日国家だけあってオヤジギャグまで造詣が深い・・・と一瞬ホロリとしたが、考えてみりゃ、というか考えるまでもなく日本人観光客をカモってるだけだろ。つーかよ、なんかムカついてきたな。

別に日本人観光客をカモろうという魂胆が腹立たしいわけじゃない。こちとらとて一応は観光都市で暮らしているわけで、そりゃもう観光客からムシってやろうという意思があちこちに渦巻く環境がデフォルトであり、そうした生き馬の目を抜くような欲望には慣れっこだ。問題はそこじゃない。白菜・百歳、そのダジャレそのものだ。

だって、おもしろいか?
白菜・百歳、声に出して音読すりゃわかる。ほらな、ぜんぜんおもしろくねえだろうがよ。アイカツ・がまかつもヒドいが、こちとらも相当なもんだ。
なんかだんだん腹が立ってきた。
中高生のころは親や教師のダジャレを聞くたびに殺意がよぎったものだが、その感覚を思い出したよ。得意顔で「アイカツ・がまかつ!」とか言っている俺を見て、娘がどんな気持ちでいるか薄々わかってきたわ。これだもん、「くっつくな!」と拒否られるわけだよな。納得納得。

とかなんとか、せっかく人からいただいたみやげ物にケチつけまくっているわけだが、グダグダ書いているうちに一回りして白菜・百歳のダジャレも悪くないように思えてきた。所詮俺なんかアイカツ・がまかつなレベルだからな。いろんな意味でふさわしい土産物だと言えるだろう。ナイスな見立てだ。下さった方の慧眼には敬服せずにいられない。わざわざどうもありがとうございました!


そういえばグレート小鹿はパチンコ屋を経営していたんだよな

2013-10-23 21:03:18 | Weblog
今日、お客様から港町方面の某パチンコ屋がここのところ営業していないのは、店内のトイレで自殺者が出たからだと聞いた。
そういえば、最近マル半に・・・じゃなかった、夜半に通りかかってもどうも薄暗い。普段はうんざりするぐらいピカピカしているのに。
真偽の程はともかく、以前はほかの場所にある系列店でも飛び降り自殺の話があった店だ。限りなく事実に近いのだろう。

俺はパチンコはやらない。もちろん、何度かトライしたことはある。はじめてやったのは中学生ぐらいだったと思うが、100円で2000円出したものだった。へー、と思って翌日、500円やってみたところ2万5千円になった。
俺はパチプロの才能がある! そう確信し、あくる日再びパチ屋へ足を運んだのは言うまでもない。20倍→50倍ときたら、次は100倍になるに決まってる。ウヒヒ。大門で女でも買って帰るか!

そんなことを考えて昨日のように500円投入したのだが、次から次へと玉が飲まれていく。俺はパチプロの才能があるんじゃなかったのか!? 
そう思って1000円、5000円と玉を補充していくのだが、焼け石に水。あっさりと負けてしまった。やはり、悪銭身につかず。こうなるように出来てるんだなあ。
社会の仕組みを思い知らされ、大門で女どころか、エロ本すら買う金すら残らずにトボトボと家に帰った15の冬。チクショウ、二度とパチンコ屋なんか信じねーぞ!

そういえばコスプレ社長・グレート小鹿も引退後、数年ほど函館でパチンコ屋を経営していたことがあった。 
小鹿のパチンコ屋は駅前というか、松風町のはずれにあったのだけれど、考えてみれば当時もうとっくに寂れているエリアだった。
あのころ、既に駅前は衰退しており、新規のパチンコ屋は郊外の国道やバイパス沿いに広い駐車場なくしては成功しない風潮が周知の事実と化していたはずだったが、なにゆえに小鹿はあんなところで店を営んだのであろうか?
ま、大方安く営業権を譲渡してもらった、とかそんなところだろうが、何年やったんだ? 引退が88年で、SWSにスタッフとして関わったのが90年だから、2年経たないうちに店を畳んだんだろうな。

そういえば駅前~松風町のあたりのパチンコ屋は軒並み減った。いまはここ数年に出店した全国チェーンの店だけで、昔ながらの地元資本の店舗は一軒もないのではなかろうか。
パチンコ屋の跡地はほとんどが更地と化し、廃業して日が浅いところは数年もずっと貸し店舗のままシャッターを下ろしている。

小鹿のやっていたパチンコ屋も例外ではなく、もう何年も前から更地となり、既に跡形もない。現在は新規パチンコ店の駐車場となっているが、満車になっているところを未だ一度も目にしたことがない。


くっつくな! だってよ

2013-10-21 23:46:36 | Weblog
バウトの帰り道から娘がなんか疲れていたので、帰宅して体温を測ると38℃に。
明けてもぐったりとしているので保育園を休ませた。
病床の娘を力づけるためにもだっこしてあげると「くっつくな!」と命令される。
その反抗的な物言いにカチンときたのは否めないが、病気だしなー。
6歳でこれじゃ、中学生ぐらいになった暁には刺されるんではないだろうか。

イヤだなー。なにもしてないのに舌打ちとかされちゃうんだぜ。
だから子供は欲しくなかったんだ。

って、今から早くも気が滅入るこたあねえやな。
俺は勝手にやるから、お前も勝手に大人になれ。







BOUT15へ行ってきた

2013-10-20 23:42:12 | Weblog
BOUT15を見てきた。

すっかり日も落ち、雨が降りしきる中目指す流通ホールは本当にわかりづらいところだ。
天候にも恵まれず、前売りが苦戦しているとの話を伝え聞いていたので悪い予感が脳裏をよぎるが、会場は6-7割ほどは入っていたか?

もっとも、小規模なサイズであり、座席数も多いとは言えなかったからそれでも十分に苦戦だと言えなくもないが、函館という地方都市の風土や昨今の格闘技人気の冷え込みを思えば健闘した部類といえなくもないけど・・・うーん。

そんな会場をウロウロするのが、伊藤隆RISE代表やSBの森谷広報、パンクラスの坂本サン(今の肩書きは何?)などなど、このロケーションやこのサイズには凡そ似つかわしくない面々。

座席は最前列。妻子と3人で並んだ。
なんだかんだで、生観戦の会場に漂う独特の空気は心地よい。
格闘技への興味を失った理由として、所詮格闘技は東京に住む人が見るものであり、田舎住みの人間が見るものではないと思い至ったのだが、そのことを思い出した。
CSやインターネットなどを通しての観戦に倦みかけても、即座にこの空気を嗅げるような状況ならばここまで離れたりはしなかったのではないだろうか。

特にキックボクシングは、定期的に現場に足を運べるかどうかでかなり興味や関心の持続が左右されるだろう。バウレビやe-Fightを見ても、いまのトップどころの半分は知らない。
ここ数年の新陳代謝は激しく、熱心にフォローしていたころのトップ選手たちは引退していたり、すでにピークを過ぎたと見做されている。
知らない選手ばかりだから興味が動かないという反面、その気にさえなればいくらでも現場に足を運べる環境ならば、現況のシーンこそ最高に面白いに違いない。次から次へと新しい選手、新しい才能が出現して活性化しているということなのだから。

オープニングファイトが二つ。
本当は3つだが、ひとつ体調不良か何かで中止。
このオープニングファイト2試合はKOで決着したということもあり、いずれもボルテージが上がる試合。やはり格闘技の生観戦はよい。第1試合で勝利した山川、第2試合の勝者AKINORIのいずれも有望株。
これからはAKINORIと山川に注目・・・と言いたいところだが、所詮はスカパーすらロクに中継されないマイナーな格闘技の世界。
興味や関心が線にならないのよね。難しいところだよな。

TOMONORIとコブラのマスクをかぶった超強豪選手とのエキシ、地元のフルコン道場・無限塾の演武がいいムードで行われ、本戦がスタート。
大道塾吉祥寺支部の末廣智明と、パレストラ札幌の石沢大介の一戦。
末廣のほうが圧倒的に実績は上だが、そのうえに石沢は800グラムオーバーの減点スタート。
大道塾王者とMMAファイターによるSBルールの試合なのにまったく組まず投げず極めようとせずという展開だったな、そういえば。
ムエタイスタイルの末廣が石澤をミドルで攻める場面が目立つ。石沢も返すが単発。後ろの席から、よく通る声で石澤に指示を送る女性がいたのが印象的。これがまた内容も的確なんだ。
1R終了の時点で腕が赤くなった石澤。この調子で腕を殺され、試合が進むにつれて差が広がるのだろう…と思ったが、そんな石澤が3Rにダウンを奪って会場は大盛り上がり!
結果として計量ミスの減点が響いたせいもあって判定負けを喫したが、末廣相手にこの内容は立派。

続いてパンクラスルールの試合が2試合組まれた。
旭川の竹内幸司と札幌の阿仁鬼。
試合中に聞こえた市川アナの実況によれば、二人とも結構いいトシだが熱く頑張っている姿に感銘を受けた。しかし、娘がダレてきているのは否めず。

続くパンクラスルール、セミファイナルの地元の武田光博が出場。凄い人気。相手はノヴァウニオン・黒木慈仁。
武田はミドルはよいが、黒木のラッシュに戸惑うような場面が。パンチへの反応が若干芳しくないか。
目の前に黒木のセコンドがいたが、指示は的確で聴きやすい。
2Rの中盤から武田が下になる展開が続いて、フルマークで黒木。
武田の敗戦に涙を流している女性の姿が印象的だったな。
しかし、こないだのパンクラス見たときも思ったけど5分2ラウンドとか短すぎるだろ。

メインは地元出身の坂本優起対平尾大智。
タイプが似てるっちゃ似てる二人、お互い重さよりも手数で勝負。
3Rからスタミナに勝る坂本がやや有利かな・・・うーん、でも平尾も返してるしなあ。
判定の線も強そうだな。平尾のセコンドの湊谷コーチ、完全に延長やるつもりでいるし・・・と思ってたら2-0で坂本。
ジャッジを聞いた湊谷コーチはありえへん、とばかりに苦笑。
まあ、坂本の勝ちでもおかしくはないと思うけど、どこか不完全燃焼的な内容だったし、厳密な差は感じられなかったからもう1Rあってもよかった気がする。

なんだかんだでライブのほうが面白いのは事実だが、前半戦のほうが盛り上がった感は否めなかった今回。ラスト3試合にKOや一本はおろか、ダウンすらないのはやっぱキツいわな。第1試合からエキシ・演武までの流れが非常によかったから、ますます残念でならない。

大会終了後、石澤大介がファンと記念写真を撮影していた。
撮影していたのは、先ほど観客席から指示を飛ばしていた女性。奥さんなのだろうか?
だとしたら、あそこまで具体的な指示を飛ばせるだなんて、本当にご主人が好きなんだねえ。グッときたよ。



















海岸町の船だまりで昭和丸出しな集会をやっていたぞ

2013-10-20 01:02:34 | Weblog
カニ釣りに出かけた。
なんてことはない。
タコ糸で結んだスルメを餌にして、磯の隙間に潜んでいる磯ガニを釣り上げる、愚にもつかない暇つぶしである。
割とデカい個体のほうが釣りやすい。
というのは、ハサミで餌をつかむ力が強いからだ。
所謂魚釣りとは違い、コツもへったくれもない。
園児と共にワイワイガヤガヤ遊ぶにはうってつけだ。

・・・の、はずだったが、バカでかいスズメバチが俺の周囲にまとわりついたため中止の憂き目に。
っつーか、うまれてはじめてナマで見たよ、スズメバチ。あのデカくて獰猛なルックス、刺されたら死ぬ・・・ってこたあないだろうが、とりあえず一泊入院は必至だろ。

親としては当然、6歳の娘の心配をしたが、なんと俺や妻よりも速く現場を立ち去りクルマに避難していた。
磯を歩くときはフラフラおっかなびっくりのくせ、逃げ足の速さは感動モノだ。
平素はトロいが、この危機回避能力ならば、今後過酷になるばかりであろう社会をサヴァイブ出来ることだろう。

夜になり、巴大橋を走っていると、海岸町の船だまりのところでヤンキー車が数十台で集会。未だ昭和な光景に一瞬タイムスリップしたのかと錯覚してしまった。
でも反対側の5号線側に視界をやると、まぎれもない2013年のシケにシケまくった函館の街。
っつーか、タイムスリップできるならしたいもんだよ。昭和のほうが断然面白そうだ。

明日はバウトだ。
このブログを見た方、ヒマならぜひ行ってみてください。
俺も行くよ。


ギャルの間では車道をゾロゾロ歩くのがナウいトレンドなの?

2013-10-18 23:05:21 | Weblog
今日、歯の治療に出かけた帰りに本通りを走行していたら、ジャージ姿のやけにガタイのいいおねえちゃん4名がゾロゾロと、せっかく歩道が併置されているというのにもかかわらず、車道の隅を歩いている光景を目撃。
最近、ギャルの間で車道を歩くのが流行っているのか?

今日で歯の治療は終了。本通にしかわ歯科は相変わらず腕がイイ。

本通ブックオフで本を3冊購入。

・いとうせいこう「想像ラジオ」
・喜多條忠責任編集「ちょっと長い関係のブルース-君は浅川マキを聴いたか」
・科学朝日編「ノーベル賞の光と影」

前から読んでみたかった「想像ラジオ」以外は105円。
今は佐木隆三の「大逆事件」を読んでいるので、そいつが片付いたら追々読んでゆく予定。

パラパラと浅川マキの追悼本をめくりながら、DOLLの代表だったミッキー森脇さんが執筆陣に名を重ねてもよかったんではとふと思い浮かべてしまった。
「放出されたエナジー」の歌詞も森脇さんが書いたしな。

DOLL末期は闘病日記みたいだった森脇サンのコラム、俺が読んでいた頃はよく浅川マキのことを書いていたものだった。本当はパンクやハードコアを無理して聴いていたんではないだろうか。
ああ、森脇さんのあの日記を刊行してくれないかな・・・って無理か。あの人の文章、味があって好きなんだよな。ダウナーな闘病ものも、無駄にテンションが高いライナーも・・・。

せめて死んだら追悼本として出るかも・・・いやいや、そんな不謹慎なこと考えてませんよ。
死ねばシティロッカーの音源が再発されるとか、そんな不敬な考えるやつは死刑なんだから。
そもそも、死にそうでなかなか死なないのが森脇美貴夫。この調子であと30年は生きるだろう。
パンクは死なない。
かつてミッキーはそう書いていたけれど、不死身なのはパンクではなくお前だ!

それはそうとして、森脇さんの浅川マキ追悼文読みたかったな~。
今からでも遅くないよ。誰か森脇さんに仕事させろ。
あの人が音楽のことを書かないのは、体調の問題ではなくモチベーションの問題ではないかと、たったいまは思っている。

ちなみにこんなの発見。
やっぱミッキーは渋谷なんかより偉大だった。



<script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>