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Sein und Zeit

哲学・美術・囲碁に関する雑感などなど

移植法改正・・・

2009年06月19日 | 日記
衆院で移植法A案が可決されたようだ。マスコミでは15歳以下の移植の開始という一面が強調されて報道されているが今回の法案で重要なのは成人の移植が家族の同意があれば本人の意思が不明な場合も移植が可能であるという点にあると思う。

そもそも現行の移植法で移植は全例で100件未満とほとんど脳死移植は機能していない状況にある。この原因をA案の提案グループは移植条件の厳格さに見出しているようだ。
たしかに現行法では移植カードに提供意思を明示した上で家族の承認を必要とするため移植のハードルは高い。そのため家族の承諾を条件に移植を広げようというのが主眼なのであろう。
しかしながら本人の臓器移植の意思を確認しないまま家族が臓器提供の決定権を持つというのは自己決定権の観点から合理性に欠けるのではないだろうか。現状では
臓器移植拒否の意思を示している方はごくわずかであり自然家族の責任が重くなってしまう。
この問題の根底には臓器移植カードというシステムを導入した際に任意の所持にとどめたことがあると思う。免許証の更新や健康保険証、確定申告などの際に意思表示を義務化していれば移植の件数はヒト桁違っていたはずである。今からでも遅くないので臓器移植の意思表示をデータベース化し医療機関からアクセスできる環境を構築するべきである。家族判断に頼るのは行政の責任放棄と言わざるを得ない。

富士通杯

2009年06月07日 | 日記
今日は特に外出する予定もなかったのでタイゼムで8強戦を観戦。
注目は日本のハンマー山下棋聖VS道策以来の棋聖イ・チャンホ
たしか山下先生はまだ未勝利のはずなので初勝利なるかと注目して観戦。
序盤いきなり秀甫得意のつめから激しい攻防に。下辺の白を取り込んだあたりでは思わず黒にオールインしそうになりました。局面打開のために右上に肩つかれたところで中央から動く手はなかったのでしょうか。プロの解説を聞いてみたいです。
右上落ち着いたあたりではまだ黒がよさそうでしたが下辺でしぼりをさけて切ったあたりからのチャンホ九段の打ちまわしが絶妙で逆転ということに。最後の振りかわりは黒損してないようですが神算の前で終盤の逆転は困難でしたね。チャンスのある碁だけに非常に残念です。セドル・チャンハオ戦はとにかく面白い碁でしたのでまたじっくり並べてみようと思いますが右下でのシノギが絶妙で見ごたえありでした。結果はセドル九段の負けということに、やはり例の問題が尾を引いているのかもしれません。

イ・セドル休場

2009年06月04日 | 日記
韓国棋院のサイトをのぞいてみると大変なことになってるみたいですね。
もともとセドル九段は棋譜の著作権や甲級リーグの賞金の一部を棋院に納めていないなどで問題視されていたようですが韓国リーグ不参加問題で亀裂が生じたようです。1年半の休場はかなりの打撃になることは必至です。昨日の碁を並べてみましたがあきらかに変調で格下の相手に敗北していました。やはり精神的に追い込まれて本来の力がだせていないのでしょう。
現在古力九段が第一人者でしょうがセドル九段がいなくなるとますます中国の時代が進むような気がします。

詰碁力診断5

2009年06月03日 | 日記
古典にあるのである程度の棋力の方であれば一度見たことがあるかもしれません。
S海堂、東洋文庫無き今四大古典ですら手に入れるのが困難なようです。シンプルで応用の効く形なので詰碁力を養うのに適した問題ではないでしょうか。