クラシック名盤 この１枚

『クラシック名盤 この１枚』
・中野雄ほか
・知恵の森文庫

オーケストラについてはかなり薄学なので、
いろんな指揮者や演奏家のことを広く知ることができた。
CDショップに行った際に、歴史的録音のコーナーに行けるようにはなったかな。

本としては、物書きでない人がたくさん書いているので、てんでばらばらという
印象が否めなかった。いろんな人がいろんな名盤を推薦する、というコンセプトのはずなのに、
何故か最後の章だけは同じ人がだらだらと紹介をしている点が残念だったけど、
本というよりは辞典のような使い方をするのがいいのかなぁとも思う。

osmose Saxophone 大石将紀 サクソフォンリサイタル

『osmose Saxophone 大石将紀 サクソフォンリサイタル』
・2009年10月2日(金) 19:00-
・アサヒ アートスクエア

休憩なしのぶっとおしで、1つの芸術作品を俯瞰する様なコンサートだった。
数少ないプログラムの中で知っていた曲だからかもしれないが、ガーデン・オブ・ラブを聴けただけでも十分行ってよかったと思った。
こういう曲を演奏する人は、まだまだ少数派というのが事実だろうし、なかなか生で聴く機会はないと思うし。
演奏会としては、休憩がないことのアナウンスがなかったことなど、少なからず一般客（しかもやや年配の方々。どこから連れてきたんだ？）も多かったので個人的にはどうかと思う部分もあったが、演奏者が表現したいことを突き詰めると、こうなったりするんだろうなぁと考えさせられた。

西本智実 マーラー第5番 With ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

『西本智実 マーラー第5番 With ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』
・2009年9月22日(火祝) 14:00-
・サントリーホール 大ホール

ツアータイトルのマーラー第5番は聴いてないけれど、ベートーヴェンの第7番が
メインプログラムの公演を観てきた。
西本さんの指揮は、流麗という言葉が相応しく、また力強くて圧巻だった。

ポトスライムの舟

『ポトスライムの舟』
・津村記久子
・講談社

遠いどこかにある幸せをずっと追いかける前に、
実は身近なところに、すぐそこに小さな幸せがあったりするかも。
と思う思わないで、その幸せが見え隠れするのかもしれない、と思った。