熱帯魚工作箱

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サギソウの種子を蒔いてみた

2009-07-02 19:22:20 | 育て方 (湿地植物など)

私の場合、サギソウの花は咲き終わったらすぐに摘み取って栄養分は球根に集中させるようにしているので 種子を実らせたことは無く 種を蒔いても芽は出ないだろうと積極的に蒔いてみようとは思いませんでした。
サギソウの種も親株の状態によって出来不出来があると思うのですが予備知識が無いので たくさんのサギソウを育てられている浮舟式栽培箱の本家(東谷山のお猿さん)に相談をして またまた無理を言ったら 状態の良さそうな種をたくさん送って下さいました(いつもいつも全面的なサポートありがとうございます) 種子は去年の秋に届いたので念のため屋外日陰で冬越しをしておきました。

蒔き方は…
段ボール栽培での詳しい播種方法が分からないので自分なりに考えて 何種類かの培養土で蒔いてみることにしました。ラン菌の繁殖のことを考えると 培養土は雑菌の混入が少なそうなものがいいのかな 水道水での頻繁な水やりは塩素が含まれているのでおそらくNG PHはサギソウなので弱酸性かな などと考えつつ 培養土は主に手元にあったものでそれなりにチョイスしました。
濾過一番サンド マスターソイル ハイドロカルチャー用の煉石 ミズゴケ などです。一部の用土には酸性ををキープする目的で セラ・スーパーピート(熱帯魚用の粒状に加工したピート)を少し混ぜたものも準備しました。濾過一番サンドは焼成系 マスターソイルは粒状培養土系 の水槽用の底床土です。
ピートモスはこのような状況で使うとすぐに腐ってしまうので今回は培養土としては使用していません。
育苗用のプラポットに適当な大きさに切った段ボールをくるくると巻いたものを入れて段ボールの隙間に上記の培養土を詰めます。上から見るとロールケーキの断面状ですね。培養土の表面にはミズゴケを粉状にしたものを培養土が見えなくなる程度にふるいを使ってふりかけておきます。培養土だけだと土の隙間に種が入り込んでしまうので それを防ぐためですね 酸性を保つのと表面が乾くのを防ぐ目的もあります。
粉ミズゴケは乾燥ミズゴケを乾いた状態で 細かくもみ砕いて作ります。
あとはサギソウの種をまんべんなくふりかけ 日当たりのよい場所に置いて腰水栽培で管理します。ジョウロなどでの水やりはせず 足し水はPH6~6.5に調整したピート水を腰水に注ぎ込んでいます。うちではフレーム内に置いてあるのでカバーをかけていませんが 屋外だとポットをビニールなどで覆って雨がかからないようにして管理するようです。

3月末に種を蒔いて2か月ほどは全く変化は無かったので この時点でややあきらめ気味だったのですが(サギソウの種子の発芽の適温は20度前後のようです)5月末頃に一部のポットで単子葉植物らしき細い葉の芽がまとまって発芽しました。
サギソウ? 雑草? サギソウの実生苗もプロトコーム(蘭の種子の胚が発育するときに共生菌の養分で球形に肥大した状態)も見たことが無いので判断ができません。 もう少し大きくなってから写真を撮ろうと思っていたらどんどん枯れてきたので慌てて写真を撮りました。



この時点で芽が出ているのに気づいてから一ヶ月ほど経過しています。ポットの中身はマスターソイル+段ボールです。

培養土は雑草の混入が無さそうなものを選んでいるので大量の雑草が一度に生えるとは思えません。よく見ると葉は細いもののイネ科では無さそうです。根がうどん状ならラン科の可能性大なのですが。
そっと土をほじくって根元を確認してみたら… 何と 根が無い! ピンセットで葉の周りを探っていると草体がコロンと倒れました。葉の下部が少し膨らんでいるだけで 根らしきものが見当たりません。普通なら葉が出ていたら根も出ているはずです。根元の膨らんだ部分がプロトコームだとしたらサギソウかも?!





この画像から何か分かる方がおられましたらぜひコメントをお願いします。

発芽に気づいた1ヶ月前は100本ほど芽が出ていたのですが今は全滅寸前です。

他の鉢では数は少ないですがこんな芽が出ています。



鉢の中はミズゴケ+段ボールです。

サギソウの鉢の根元にもなんやらそれらしい小さい芽が出ています。



定規の目盛りは1mmです。

もう少し成長すればサギソウかどうか判断が出来るのかもしれませんが プロトコーム~幼苗期に枯れてしまうという記事を見たので 忘れないうちにひとまず途中経過として記事にしておきます。

すでに大部分は枯れかかっていますが何か進展があれば続編を書きます。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まちがいなくサギソウの新芽です (東谷山のお猿さん)
2009-07-04 19:46:26
こんばんは
サギソウの実生発芽おめでとう。
画像の幼い小さな芽はまちがいなくサギソウの新芽です。
発芽方法が1回限りの偶然ではなく普遍的な方法として確立出来ると良いですね。
それと、発芽後の育て方も、確立出来ると嬉しいですね。
返信する
ラッキーな発芽 (mizuwarabi)
2009-07-05 00:19:24
東谷山のお猿さん

種を送っていただきありがとうございました。

やっぱりサギソウ!ですか
残った芽を育てられるようがんばります。
来年も蒔いてみて偶然でなければ培養土や管理方法などを詳しく報告させていただきます。
返信する

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