風の歌 2006-01-21 | 物語 僕の名前は、シュウ。 でも、誰も僕を名前で呼んではくれない。 そして、僕の姿を見ることができる人も、いない。 僕は、人には「風」という名前で呼ばれてるみたいだ。 ちょっといたずら心起こして、人がかぶってる帽子を取ってったりすると、 「やだ~っ、帽子を風に持ってかれちゃった!」って言われるし。 今みたいに寒い時に、僕が人のそばをさあっと通ると、 「もうっ、寒すぎるぢゃんっ! 風の馬鹿っ!」って睨 . . . 本文を読む