濃い影

暑い夏は好きになれないけど、唯一気に入っているのは葉陰の美しさ。
輝く光が強ければ強いほど、濃い影を映す。

曖昧でぼんやりとした季節よりも、この頃は寒さ暑さのはっきりとした
方が好きになっている。

私の周りの人間関係は大きく変わってきた。今年が終わる頃にはさらに
変化していくだろう。
不思議なもので、年を取ったほうが日常の小さな変化に対応できなく
なってくる。心の柔軟性が失われつつあるのか、それとも失うものが
増えすぎて段々と寂しく臆病になっていくのか・・・わからないけれど。

それでも光ある世界へ向かう気持ちはなくならない。
みんな離れていくのが人の常ならば、私自身が動いていけばいいのだから。

そう決心した頃、いくつかの偶然がどこかの意志に導かれるように
私のもとへやってきた。
2つの仕事の誘いだ。
一つは医療、もう一つは医療に近いフットケアの勉強会。そして今の仕事が
少しずつリンクして大きな円になる関係であることが後に判明する。
その驚きに、自分の道のコントラストを目の当たりにしたような気がした。

来週からは驚くほど忙しい毎日に戻っていくことになる。
ワクワク感とわずかな不安を抱えつつ、この週末をすごしている。