医療と介護の問題は、誰にもかかわりのある問題、みんなの問題であるにもかかわらず、家族や本人の大きな苦しみや負担になっている現状があると思います。昨日も芸能人の清水由紀子さんが介護されていた車いすのお母さんの傍で自殺された記事をみて、胸が痛くなりました。
私は、いま区議会の医療介護特別委員会の委員長ということもあって、介護や医療問題での様々な悩みや切実な声が寄せられます。私自身の問題でもあり、ご家族のお話を伺うたびに一緒に涙しながら共感し、また悩んでいます。いま特別養護老人ホームの空きを待っている方は、江東区で1500人を超えています。やっと入所の順番がきたと思ったら、新しい施設はすべて個室になっているのでお金の都合で入れないという方も・・・・。家族も最後まで一緒に暮らしたいけれど、仕事を辞めたら食べていけないし・・・と在宅介護をお願いしても同居家族がいるからと、食事は作ってもらえない等など介護保険制度の問題点も浮き彫りになってきています。お金の都合で介護が受けられない、必要な介護がきちんと受けられない、この現状を打開するには、介護や医療など社会保障を自己責任に押し付けてきた構造改革路線の反省と転換こそ必要ではないでしょうか。