ふたつの蜜月(BY 蝶々さん)

朝から体調BAD↓
そのうえ50代のおばはん客に理不尽なクレームつけられ、そのクレームを聞いたダー課長はおばはんの言葉鵜呑みにして私の言い分も聞かず一方的に怒ってきた。
理由も解らんのに何をどう改善しろというの？
昼休み、社内にはいたくなくて、スタバに駆け込み寺。
カフェモカのショートをすすって、綾瀬に(迷惑かな)と思いつつも命のメールを書いてると、涙が溢れて止まらない。
早退しちゃいたいけど、明後日締切の仕事がある。

昼からは事務作業。
なんとこんな日に限ってダーの隣のデスク使用なの。
すると蕁麻疹が気付けば全身に…
美雨ほんの一週間前までストレス性の蕁麻疹とそれに伴う頭痛・胃腸炎・呼吸困難に悩まされていたの。
今日急に再発(T_T)ツイテナイネ。
そんな私を見たダーは途端に優しく、上着貸してくれたり、暖房の温度調節に気を配ってくれたり至れり尽くせり。
好きな人の服を着てると幸せに包まれてるようなほっこり温かい気持ちになる。
ダーはシャツ一枚で汗かいて仕事をしてた。
男臭さぷんぷんのダーに寄って来られて、そういうのキライじゃないの。

帰り際にはクレープを買ってくれた。

メールにて「治るといいね」と言われるとつい本音が出てしまう…
「ダーにはこんな私見られたくなかったな」。
ダーは「そういうの気にするな。ゆっくり治そうね」

ダーはずるい。
私の気持ちが離れそうになる度、また引き戻すのが巧過ぎる。
でも優しくされると嬉しいよ。
ダーがやっぱり好きだと改めて思った。


でもね、私ダーから旅立つよ。
Nとちゃんと向き合ってみようと思います。
Nときちんと付き合うことになったら、ダーとはお別れして、仕事も転職して、ダーとは別々の人生を生きる。

とりあえずは日曜日Nとデート。


ダーとは未来がないじゃない。
結婚も子供も望めない。
夜にしか会えない恋より、昼間、陽の下で愛せる相手との恋をしたい。

ダーにはただごめんねって思う。
あなたと付き合うと決めたときから解っていたことの深さに今頃気付く、残酷な私でごめんなさい。
でもね、ダーにだったら殺されてもいいよ。
それ程に深く愛してる。

揺れる小悪魔心

ダーは珍しくお早いご帰宅。
メールの会話も途中で途切れて寂しさは否めない。
ダーにどんなに愛されても足りないと思ってしまうのは、やはりダーに家庭があるからなのだろう。
そんなの初めから解っていたのにね。
近頃の私些かダーに執着しすぎのよう。

NEWSぼーっと見てたら、『関東地方で地震』ふいにルパン（27歳・紳士某メーカー勤務・東京在住）を思い出し、「大丈夫？」とメール。
ダー以外の男には連絡しないと決めたはずなのに、こういうとき私はイケナイ。
ルパンは「大丈夫。心配してくれてありがとう」と呑気な様子。ほっ(^-^)

日付が変わる直前に、N（26歳・銀行マン）からメール。

「来週会えませんか？」

Nに出会ったのは12月の初め。
お客さんとして売場に来たNにメルアド書いた紙を渡され、それから一週間後からメールし始めた。
12月23日にNホテルの喫茶店でお茶をし、24日に映画【私の頭の中の消しゴム】を観た。
その後、食事をする予定だったのだが、無性にダーに会いたくなり、とってつけたような理由つけて送ってくれようとする彼を無理矢理まいて、ダーに会いに行った（ひどいね）
だって、その日の朝「昨日どうだった？」って聞いたときのはっきり解る作り笑顔が悲しかった。
今日会うかは迷ってると言ったらNとの待ち合わせ時間直前に「もう考えは決まったの？」とメールしてくるから胸が苦しくなった。
小悪魔とか言いつつ、いつもダーの思惑にはまってしまう。
思うツボ子と呼んで。
ダーとは一時間位ドライブしてから送ってもらい、そのとき神戸か淡路島か徳島へ一泊旅行する約束をした。
温泉のある旅館へ泊まりたいんだって。
ダーは私とNが会ってる間密かに嫉妬していたらしい。
勝手だよね。
でも、だからこそキライになんてなれないよ。
そんなふうに美雨のイブの夜は終わった。
クリスマスはダーとべったり過ごしたよ。
でもキスが荒々しくて、やっぱりこんなおじさんでも男の嫉妬は深いものなのね、と思った。
大晦日にもNにN友達の主催するパーティーに呼ばれたが、残業と嘘つきドタキャン。
その夜はダーと行きつけの居酒屋で年越し呑み。
深夜2時半までミナミの人気のない街を手を繋いで闊歩しわーきゃー過ごした。
帰り際離れがたくて駅のど真ん中で座り込んで号泣しダーを困らせたりもした。
…Nさん、美雨ってこんなんよ。
それでもあなたは会いたいですか？
Nをダー以上に愛せるかも解らないのに、答えに迷う私はズルイのでしょうか？
誰か教えて。プリーズ。