デスマ(Death March)とは、ITの業界でよく耳にする言葉で、ものすごい量のタスクが堆積し、終りが見えない状態。とにかく飲まず食わず寝ずで、ひたすら仕事をやり続けなければならない状況。また、タスクをこなせばこなすほど、新たな(潜在していた)問題が発覚し、タスクが増える状態。
飲まず食わず寝ず、ひたすら仕事を続けるので、明らかに体や精神への負担が大きい。まさに命を削って仕事をしているといえる。またメンバー間で互いにドロップアウトを許さず、チームメンバー全員で死にむかって進むため、死の行進とは比喩表現ではない。
働き方改革が叫ばれるこの現代では、すで死語となっていることだろう。
さて、2月になったところで、なぜデスマが気になったかと言うと、2月と言えばデスマのペースを上げ、皆で一気に死にむかって加速する月間である。デスマ月間。一般的なメテオフォール型開発では、工程や難易度、トラブルの発生状況にかかわらず黙示録という形で期日が決定される。それにもかかわらず、直前までラグナロクによる仕様変更が乱発するため、デスマ必死である。3月に会計〆を設けている会社が多いと思うので必然的にこの黙示録も3月に制定されることが多いのではないかと思う。
結果として、2月からDeath Marchを加速させ、3月にDead Lineを設けて、3月の終わりには既に限界を超えてDead on Marchというわけでである。
この活動が多量の予算を注ぎ込んだものだったとしても、残るものはチグハグなパッチワークなシステムと、大量の休職者。地獄のような負の遺産を作り上げるのは当然である。
飲まず食わず寝ずに追い込まれた人間作るものなんてそんなものではないか。
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