福島の今と未来~福島に住めない町はあるのか~

福島には未だ帰れない町が存在します。巷間にあふれる情報と、自分なりの考えに基づき「原発」「放射能」「福島」を検証します。

放射線の専門家たちによる討議集会

2015-03-26 07:40:41 | 放射能

「福島の低線量率放射線の科学認識と20km圏内の復興」

http://rpic.jp/cgi-bin/topics/topics.pl?topicsid=00078

日米英の放射線の専門家が集まり、福島における放射線の正しい科学認識とその実態についてレポートし、国に政策提言を行いました。

放射線防護学の専門家である札幌医科大学教授の高田純氏は、福島第一原発事故以来、現地に何度も足を運んで福島の放射線量を調査している数少ない科学者の一人です。

氏によると、政府による福島の放射線に対する認識は極めて「非科学的」であり、科学の常識から逸脱した避難処置や除染などの復興政策が取られている、と断じています。

それによって最大の被害を被っているのは福島の避難者たちであり、多数の震災関連死を生みだした非科学的な強制避難処置は直ちに改善されるべき、と提言しています。

日本有数の畜産業の地である波江町末の森は、原発事故とそれによって引き起こされた強制避難でほとんど壊滅的な状態にあえいでいますが、氏による調査では震災後2年でこの地の放射線量は6ミリシーベルトまで落ち着いたそうです。

このような、現地の科学調査に基づいて示されたデータは、なぜか大手マスメディアでは報道されません。

「放射能=危険なもの」「放射線はゼロがいい」といった、科学軽視、感情優先の扇動報道がまかり通っているのです。

日本人は、他の問題でもそうであるように、一度決めたことはなかなか変更できません。

真面目すぎる民族性ゆえか、柔軟に物事を認識し、現状変化に合わせた行動を取るのが下手で、諸外国から見れば極めて不自然で不合理な原則の中で動いています。

大事なものを守り抜いていくのはもちろん大切ですが、不要なもの、害のあるもの、間違ったものは堂々と切り捨て、新しい情報と認識をもとに前進を図るべきです。

政府にはこの討議を踏まえ、抜本的な政策転換が求められます。



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