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はじめの一歩 Rising 第5話「100%のフェイク」

2013-11-03 06:06:58 | 少年&青年誌原作アニメ
はじめの一歩 Rising 第5話「100%のフェイク」


「なんか変ですよ、この試合」


公式HPより


トミ子が見守る中、ついにタイトルマッチの舞台に立った青木。
しかし、技を研究し尽くしていた今江は青木の繰り出す必殺技をことごとく粉砕していく。
頼みのカエルパンチすら宣言通り破られてしまい、あっという間にスタミナ不足に陥ってしまう青木。
観客からKOの期待がよせられる中で、今江優勢のまま試合が終わるかと思われたその時、
青木はとんでもない行動に出る。




戦うスタイル以外は、なんかとことん共通点のある2人の試合。
苦労しているだけにどちらも勝たせてあげたいような。

この膠着状態が解けた時、試合はどう動く?どちらに勝利の女神は微笑む??



「さて、どう攻める? 右か?左か?」


教科書通りの構えで一部の隙もない今江。
ゴングが鳴って暫く経っても、青木は活路を見いだせないでいた。
右も・・・左もダメなら真ん中!という事で、正面に突っ込んで・・・と見せかけての回りこみ。

しかし、今江はその動きを読んでいたのか冷静に青木の顔面にパンチをお見舞いする。

1つ青木が奇襲を掛けると、それをスイとかわし、逆に得意の左を的確に青木の顔面にお見舞いし、ここぞというところで右パンチ。
ジワジワと蒼樹の体力を削いでいく。

しかし、相手のパンチのパターンがわかれば!

aoki-h

青木の必殺技、カエルパンチ☆
だが、寸ででかわす。それでも頬には爪痕が残っていた。

自分の身で受けてみて、カエルパンチが見かけ倒しではない事を実感し、顔が強張る今江。
一方青木も、自分の技をよく研究してきている事に感心する。


このままでは簡単には当たってくれないだろう・・・
そこで青木は予測不能な動きで相手のパンチを避けつつ、次々と攻撃していく。

imae

これにはさすがの今江も防戦一方。
慌てて、距離を取ろうとするが、そうはさせじと青木は変則的な動きで攻撃をし続ける。
冷静になり、青木の動きを見極めパンチを繰り出した今江。しかし、青木はそれを待っていた。
2度目のカエルパンチ。
今度こそ当たると思われた。しかし、それすらもカウンターで紙一重でかわす今江。そしてそのままズドンと左拳を振り下ろした!
青木はそのままダウン。

これは頭で理解してではなく、いつでも出せるよう何千回と練習をし身体に染み込ませていたのだ。
さすがに一歩達も真っ青。

恋人のピンチに思わず駆け寄ろうとしたトミ子を鷹村が止める。
まだ早い・・と。
鷹村の言葉通り、立ち上がる青木。

「ダウン慣れしてるからな」
「でも、カエルパンチは破られてしまった」

冷静そうに見える青木。
それでも必殺技を完全に破られてしまった今、青木の精神的にはどうなのか?

「野郎!カエルを研究し尽くしてやがる!」

一方、今江も青木の目に力があるのを確認すると、ダウンを取った勢いのまま攻めるのではなく、ジワリジワリと近付いていく。

これが今江が玄人好みの所以。
今江が急にやる気にならない限り1Rでやられる事は無いとは思うが・・・


先ほどまでの勢いが無いようにも見える。
今一歩、青木の状態を見極め切れずにいる今江。
残り30秒を切った。

ここで青木は変則攻撃を仕掛けてみるが、逆に顔面にパンチを一発貰い再びダウン。
いや、しかし今江のパンチは軽いジャブ。なぜ動かない?
一歩達だけでなく今江自身も驚き固まる。


やっと立ち上がった青木。
しかし、足に来ているのか?腰砕けのヘロヘロ状態。
ここでやっと、今江は先ほどのカエル破りが青木に効いている事を実感し、今なら、どんなパンチでも倒れると踏んで前へ出る。


青木はロープに追い詰められ、今江のパンチを浴びてしまう。
もし、もう一度倒れてしまったらそこで試合は自動的に終了となってしまう。
必死にブロックし、時間一杯まで耐えきる青木。

焦燥しきった青木の表情に、勝ちを実感し、右拳を上げる今江。



もう、勝利を確信している今江サイドは、青木に休む暇など与える気はさらさら無く。
このまま畳みかけると宣言。
一方、息も絶え絶えな青木。
このまま負けてしまうのか?


「まだやれるか?
「まだまだー!」



2R開始のゴングが。

しかし、先ほどの言葉とは裏腹に撃たれまくる青木。
必死にガードし、ダウンを免れ第3R、第4Rと進んでいく。
しかし、どう見ても防戦一方で今江ペース。


「なんか変だ・・・」

ここで一歩は、あれだけパンチを浴びながら、今江からのクリーンヒットが無い事に一歩が気付く。
そう言われてよく見ると、パンチを繰り出し続けている筈の今江の表情が歪んでいて苦しそうなのだ。

imae2

「なんか変ですよ、この試合」

一体、リング上で何が起こっているのか?




傍目には青木がゴングに助けられているように見える。
しかし、明らかにKOを焦っている今江。
そしてなにより・・・肩で息をしている今江と違い、あんなにパンチを浴びていた筈の青木が軽い足取りで戻っていくではないか!
そして、振り返った青木の目は、今江を観察しているかのような目。

混乱する今江。

「これまでの事は全部、嘘か?!」



ここまで疲れてしまっては、今江もフットワークで対抗出来ない。

「青木さんだから出来る事か!」

敵に回すと、こんなにいやな相手はいないーーー
今更ながら痛感する一歩達。



そして、いよいよ第5Rのゴングが鳴った。
突っ込んできた今江に綺麗ジャブをお見舞いし、軽いフットワークを見せつける青木。
打ち合いになると思っていたのに、足を使い、打ち合いに来ないのだ。

「まだ、泥沼に足がハマった段階だな」

今江の状態を冷静に見つめている青木。



ao-ima

一転して、青木のやり方にすっかり頭に血を上らせ冷静さを欠く今江の大振りパンチを軽くかわす青木。
どれだけ今江が強烈なパンチを繰り出そうと、全て避ける。

「クソッ!前に出て来い!!」

しかし、今江の心の声までも聞こえているかのように、的確にジャブを当てては距離を取るを続ける青木。
その様子に、もうセコンドの声すら聞こえなくなっていた。


「死んだフリだよ」

鷹村は気付いていた。
パンチを浴び捲っていたように見えたあれこそ青木の得意技の1つ・・・「死んだフリ」

青木の術中にはまった事にも気付かなかった今江は、第2=4Rまで、ガードの上を叩き続けた。
しかし、それにより青木は今江の体力を削ぐ事に成功したというわけなのだ。

9分間のミスブロー・・・
鷹村の言葉通り、体力だけでなく精神的にも疲労困憊の今江は、先ほどまでとは逆に、青木のパンチを浴び続ける事となった。

このままならいける!

八木はそう考えるが、篠田はそうは考えていなかった。
そう。パンチを9分間受け続けていた青木にも相当のダメージがあるという事。
距離を取っているのは体力の回復に努めての事で、見た目ほど青木にも余力は残っていなかったのだ。

「死んだフリの次は生き返ったフリ・・・か」


今江が休もうとすると左を繰り出し、そして今度は自分が休むを続ける青木。

「コイツには、正々堂々という言葉は無いのか?!」

今江がパンチを出せばヒョイっと逃げる。
それを卑怯と心の中で叫ぶ今江。
だが、次の瞬間、青木の怒りに満ちた表情に気付く。

今江以上に、自分の必殺技を潰した今江に青木はカッカときていたのだ。


今度は今江の腰が砕ける番。
しかし、今度は今江がゴングに助けられる。

突いただけでフラついた今江。疲労で踏ん張りがきかなくなっている事を感じる青木。

「ついに、泥沼の底まで沈んだな

出すぜ!この時の為に編み出した新兵器!!



頃合い良しと見た青木



戻ってきた今江の憔悴っぷりは見た事がないほど。
思わず下を向きそうになる彼を叱咤するセコンド。


一方、笑顔の鴨川側。
特に篠田の満面の笑みは・・・(^^ゞ
全て理解した上で励ましてくれた言葉に元気を貰う青木。

実は、青木の新技はリスクが多かい上に実践は初めてという代物だった。

「大博打に出るぜ!
願わくばトミ子、俺に勇気をくれっ!!」


客席で見ている筈のトミ子に心の中で叫ぶ青木。




第6Rが開始される。

「2人共。目逸らすなよ!何かするつもりだぜ」

木村の言葉に青木に集中する一歩と板垣。

「大丈夫。絶対イケる!」

心の中で言い聞かせる青木と、リズムを立てなおせとハッパを掛ける今江と。

今江のパンチを弾き、いきなり新技を仕掛けようとした青木だった・・・が、
突然の、その動きを止める。
誰一人理由がわからない

そんな中、突然今江から視線をそらす青木。
思わず、その方向を一緒になって目で追ってしまう今江。
いや、観客席の全員までも・・・



ズドン!

次の瞬間、ものすごい音と共に今江がダウンしている!
あの鷹村さえ他所見をしてその瞬間を見ていなかった。

「野郎!いったい何をしやがった?!」


だが、一歩は見ていた。
上から見ていたのが幸いした。 なんと!青木は一度封じられたカエルパンチをお見舞いしたのだ!

だが、つられてしまった今江は何が起こったのか全く分からない。
それでも立ち上がりファイティングポーズをとる。
しかし、再開した途端クリンチに逃げる今江。


「ふざけた技ばかりのピエロかと思っていたが、
この男は強い!これほど精神力の強い選手は見た事が無い!!」



しかし、僅かな隙間から繰り出された青木のパンチに距離が出来る。
再び余所見をする青木に、心の中で叫びつつも再び釣られる今江。
ハッと戻った時には目の前にいた筈の青木がいない・・・
低く、自分の真下で構えている青木の・・・強烈なカエルパンチ炸裂★
再び、沈む今江。





いやいやー!
一転二転・・・

序盤はすっかり青木の負けかと思われましたが、ここにきて封じられたカエルパンチまで復活☆
ただ、ちょっと嫌なのはこの流れで青木の勝利でこの回が終わらなかった事。
という事は。青木に流れが来たように、今江にも再び何か波が来る?

でも、もしかしてこんなに頭をフル回転して冷静に相手を観察して技を叩きこむ青木の姿を見たのって・・・初めて?(笑)





 はじめの一歩 Rising オリジナル・サウンドトラック [ 平野義久 ]


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