2012年[ 1 ]

2012-01-20 20:27:54 | Weblog
新年がきた。去年はめでたいと思いながら、新年を部屋の中でじっくり過ごしたのが災いだったのでは?とプーさんと迷信まがいな疑問が沸き、今年は何がなんでも日の出を見にいくぞ!計画を立てた。大晦日の昼に新幹線に乗り、名古屋に到着。荷物が多かったので、泊まる予定のビジネスホテルまでタクシーを使うことにした。ホテルは駅から徒歩10分くらいらしく、タクシーを使ってもワンメータで済むことだろうと思い、迷わず駅前のタクシー広場でタクシーに乗る。地図ではホテルまでただまっすぐな道のはずなのに、タクシーのおっさんはちょろちょろとやたらと道をカーブしまくってた。そして料金がワンメータ料金じゃなくなった。名古屋の町の景色を見てワクワクしてる場合じゃなかった。
私 「ホテルって駅から徒歩10分くらいだって言ってたよね!?」
プー 「うん~そのはずだけだけど・・・」
それまで一切口を開かなかった運転手があわてて口を開く。
運転手 「お客さんどちらから?」
なんだテメー
プー 「東京からです。」
運転手 「今のシーズンだとホテルガラガラでしょ。」
プー 「ええ、まぁ」
そんな事を言ってるうちに、ホテルについたらしく
運転手 「はい、着きました。」
料金は1220円。
絶対ぼられたと確信しながら、私は料金を支払った。2011年最後の最後まで笑っちゃうわ。。。
ホテルで荷物を降ろし、名古屋名物のひつまぶしを食べに行くことにする。時間は5時前くらいでちょっと早いほうが店も空いてるだろうと思った。年末もやっている店を前もって調べてくれてたプーさんがひつまぶしの店をなんとか見つけ、入ろうとするが・・・・・
凄まじい行列がすでにできていた・・・
プー 「別に今日ひつまぶしじゃなくてもいいよね。並んでまで食べたい?」
私 「いや、私は別にプーさんほどうなぎ好きじゃないし。食べれればなんでもいい。」
プー 「そこらへんの店で適当に探してみるか。」
私 「うん。」
ここからが更に一苦労。食べるために店を探すもののどこもかしこも閉まっている。
そりゃー東京で見かける24時間チェーン店はやっていたが、わざわざ交通費と時間かけてやってきた名古屋でチェーン店での食事なんてしたくなかった。
もう、デパートの上の食事コーナでいいやって決めたものの東京からやってきた田舎ものの私たちは名古屋のデパートの仕組みに困惑する。みつこしだったのかな。複数のビルをつなげて一つのデパートに仕上げてるらしく、自分たちがデパートのどの位置にいるのか?とか行きたい所は食事の所だけどどうやっていくのか?とか。
そんなんこんなんで私はお腹が猛烈に空いていた。
妙に責任感の強いプーさんが焦ってごめんねごめんねを連発していってた。
なんとか見つけたデパートの食事コーナはなんだか気にいらなく、プーさんがデパートの案内表を必死に眺めて、高いけどうまそうな店もありそうだって事で、高くてもうまいならそこ行こう!って事になり、また迷子になりながら高級食事コーナに着き、ほっとした。確かにどの店も高そうだ。
が!理由は不明だが高級店はすべて店が閉まっていた・・・・・
えぇえええぇええもうこのままじゃ餓死しちゃうよおおお
名古屋の思い出は空腹だけになっちゃうよおおお
そんなことを思いながら、更に店を探し続けて一時間・・・入りたいような入りたくないような微妙な店を見つける。鶏肉専門の店らしい。そっか名古屋コーチンか。最悪コンビニでおにぎり買ってホテルで食べればいいよねという保険の言葉を胸に、鶏肉専門の店に入る。店の入り口は女性客向きで小奇麗で清潔感があった。問題は私たちはそれほど鶏肉好きではないということだ。
空腹だったし、必死に店を探し回っていたのもあり、体がだいぶ冷えてた。
定番の生を二つ頼み、お勧めだというつくねを何本か頼む。プーさんがえびマヨをみつけてそれも頼んでいた。お通しとしてキンピラがちょびっと乗った皿が出てくる。キンピラを食べてみると結構味付けが濃い目でピリっとしてた。思わず口から嫌味が飛び出す。
私 「この味付けでちょい乗せはないわぁ。ちょいのせは素材の味いかすバージョンだから許されるでしょ」
プー 「確かにそうだね。でもま味濃くても美味しいからいいじゃん。少ないけど。」
私 「おいしいけどさ。」
頼んだおすすめのつくねもテーブルにやってきた。
正直な感想として、他の店の倍の値段で他の店の半分以下によく作り上げやがったなだった。
味は今となってはキンピラのほうが美味しかった気がする。
プーさんが頼んだえびマヨもいよいよ登場。よしっ口直しに!!!
マヨソースたっぷりにえびを食べた。
そこでプーさんが余計なことを言い出した。
プー 「このマヨソース不思議なんだよ~ソースだけ食べるとまぁまぁかなって思うのさ。それがさ、えびにつけて食べた瞬間イマイチィって感じになるの。不思議じゃないか。」
私 「・・・ってかおいしくない・・・気持ち悪い。全部あげる・・・」
プー 「えびと一緒に食べるからだよ。だからソースだけ食べてみー」
私はソースだけを口に入れてみる
私 「あ!本当だぁ・・・」
プー 「でもぉ♪なぜかえびにつけるとお♪おいしくなーい♪」
プーさんが変なテンションになっていた。つくねは値段ほどじゃなかったがまぁまぁおいしかったから、とり関連なら問題ないだろうと判断し、私は米が食べたくて仕方がなかったので、シンプルな卵丼っぽいのを頼んだ。
想像してた卵丼はそば屋とかで出される卵と玉ねぎだったり、みつばだったり、そんな材料が含まれダシ醤油か何かで味付けしてあるタイプだったが、実際に持ってきてもらった卵丼はまるでビックオムレツ丼だった・・・でもほら卵の味がやたらしっかりしていて、むしろこっちのほうがよかったのかもじゃんと自分を納得させ、口に入れる。
駄目だ。気持ち悪い。
まるであぶらで揚げたようなオムレツで味付けなし。しいていうならあぶら味。卵の味特別に濃厚でもなんでもない。食べれない。静かに卵丼の器を端っこにずらしていった。
プー 「この店はなんでこのレベルで店を持とうと思ったのかな。さっきのえびマヨはなんとなく想像できるのよ。えびマヨのソース作りながら、試食してるうちに舌が馬鹿になってこんなもんでいっかって感じでさ。」
私 「えびとつける相性考えないで、ソースだけ考えてあの結果ってことでしょ。ソースなんとか考えて作れ!ってオーナーに言われ必死でソース作ってうまくいった!と思い、あとはえびにかけるだけです!みたいな!」
プー 「わはは、それでみんな最初ソースだけ試食しておいしいって答えて、えびにつけて試食したときん??って思うけど、言わないで店のメニューとして誕生だよ。」
私達はまた勝手な想像力を使い、どうしてこの店がこんな感じなのかの歴史を勝手に結構熱く語り出した。
そして夜の8時頃に店を出てコンビニで飲み物などの買い物をし、スターバックスのコーヒーを買ってホテルの部屋にもどった。新年は早く起きて日の出見にいかなきゃいかなきゃと気持ちが焦る反面あまり眠くなかった。結局寝たのは12時前になったと思う。