知らないことには興味が湧く。
なんでなんで?どうしてそうなんちゃうんだろう?
頭の中になんでなんでがいっぱい浮かび、いろいろ自分が出来る限りその原因を追究しようとする。
小さいときにもらったラジオがただただ不思議で、のぞいてみたり、叩いてみたり、角度を変えてみたりした。そのうち中身を開けて確認してみたくて仕方がない。
もしかしたら、ラジオの中に小さい人達が無数に入ってて話してるのが流れてるのかも知れない!?
早く開けなきゃ!
見てみなきゃ!
と思い、ネジを外してラジオを分解した。ラジオの中には小さい人達など存在しなかった。よく覚えてないが、中身丸見えのラジオの中のわけのわからないパーツが人の話し声を出してるなんて納得がいかなかった。結局ラジオは壊してしまい怒られた。
それからある日、テレビの中身も気になって分解しそれも怒られ、みんなの頭の中に「あいつに機械物渡したら、絶対分解して壊す!」とバッチリインパクトがついてしまった。そのせいで機械ものを触るにはいちいち許可をとったり、基本操作以外は絶対触るな!と脅迫っぽい声で叔母さん達に注意されてた。恐ろしい注意のおかげで私は無事家電製品を壊さず小学高学年生に育った。
そして、日本に来る数か月前にサーカス叔母さんの世話になった。
このサーカス叔母さん非常に強烈な人でとにかく成り金の金持ちの人のように光るもの、目立つ物が大好き。カラフルな色遣いの洋服に濃い化粧、存在感があり過ぎるデッカイアクセサリーを耳、首、手首、指にジャランジャランぶら下げてた。母親が「本当あの子はサーカス団のような服ばかり好んで・・・」と言葉をこぼしてた。確かにいい表現だと思いそれから私の頭の中にはサーカス叔母さんになった。このサーカス叔母さんだけは私をよく放置してくれた。お風呂に数時間入ってても怒らない。家じゅうの機械を一通り触っても怒らなかった。もちろん基本操作までだが・・・
サーカス叔母さんは大の音楽好きでリビングにはたくさんのレコードがあった。
そして、レコードプレイヤーがあった。
サーカス叔母 「レコードプレイヤーは勝手に触らないでね。これデンマーク製で高かったんだから。」
駄目だと言われると余計に触りたくなる。
私はサーカス叔母さんが出かけた隙にそのデンマーク製レコードプレイヤーを触った。それはもちろん基本操作。レコードを選び、音楽をかけるのだ。レコードはもう演歌から、シャンソン、クラシックばかりで流行りの曲のレコードなんてなかった。そこで唯一気に入ったレコードを見つける。それは初めてピアノの音に惚れ込む瞬間だった。私が惚れたレコードはジョージウィンストンのディセンバーというレコードだった。すっかりディセンバーのレコードがお気に入りとなってしまった私は叔母さんが出かけるたび、こっそりレコードをかけソファでくつろぎながら、ピアノを音をきいていた。しかし、子供のくつろぐ時間は短い。私はグルグル回転してるレコードをじーっと眺めた。細い針がレコードのくぼみを辿っている様だった。針が・・・レコードの上に乗るだけでなんでそれが音として出るんだろう。私の好奇心が芽生え始めた。
駄目だ。怒られる。触るなって言われてるのに勝手に触ってるのがバレる。
でも、針が・・・動くだけで・・・・針の先にはいったい何が・・・・
レコードだけじゃなく何かを当てたら、また違う音が出るのかな。
好奇心がとまらない。針が・・・・・・・・・気になる・・・・
好奇心に負けた私はレコードプレイヤーの針を持ち上げて眺めた。指を当ててみたり、そこらへんのいろんな物を針の先にあてて見た。どんな事があったかはわからない。いろんなものを針に当てることに急にあせり感を覚えた。で、針をレコードにまた当てたら・・・・スピーカーの音がかなりおかしくなったのだ。やばいっ!
慌てた私は勝手にきいてたレコードを元の場所に戻し、レコードプレイヤーの電源を切りどきどきしながら家に戻ったサーカス叔母さんを迎えた。
翌日
サーカス叔母 「●●!レコードプレイヤー触ったでしょ!!!」
声のトーンは普段より高く、私の心臓が震えるくらいの迫力だった。
私 「基本操作だけ・・・・・・ディセンバー聞いてたの・・・・」
サーカス叔母 「勝手にレコードもきいたのかいな!!!」
私 「・・・・」
サーカス叔母 「修理に出さなきゃ。まったく。もう絶対触らないでね!どうしてもレコード聞きたいときは私がいるときにかけて!」
私 「ハイ・・・」
レコードプレイヤーの針の真相はそれからも謎。たまにサーカス叔母さんとレコードを聴き、再生と停止ボタン以外はすべて禁止命令が出た。レコードの交換ももちろんダメ。
この時代にこんなこというのも変だが、未だに携帯電話がふっと不思議になる。線も何も繋がってないのに、電話相手の声が聞こえ、私の声を聞かせることができる。国内通話から、国際通話まで距離も問わず音のやりとりができる・・・・
パソコンの基本操作はわかるがどういう仕組みで、どうなっていて、どんな原理で動くなんてわからない。初めてパソコンを触ったときはキーボードの文字の位置を把握するだけでいっぱいいっぱいだった。しかし現代人でありながら、自分が使ってるものがどういう原理で動くのかはまったくわからない。
世の中の存在する修理屋さんや機械だけ詳しい人を狙った暗殺が始まったら、原理のわからない人たちはやっぱ原始生活に戻りざる得ないのかな?
なぜ、どうしてを
なるほどぉお~
にたくさん変えて上手に応用出来るようになったら、もっと楽しいだろうなと思う。
でも、最近はただ生きてるだけで精いっぱいで好奇心を持ち続ける余裕すらない。
@えだまめこ@
なんでなんで?どうしてそうなんちゃうんだろう?
頭の中になんでなんでがいっぱい浮かび、いろいろ自分が出来る限りその原因を追究しようとする。
小さいときにもらったラジオがただただ不思議で、のぞいてみたり、叩いてみたり、角度を変えてみたりした。そのうち中身を開けて確認してみたくて仕方がない。
もしかしたら、ラジオの中に小さい人達が無数に入ってて話してるのが流れてるのかも知れない!?
早く開けなきゃ!
見てみなきゃ!
と思い、ネジを外してラジオを分解した。ラジオの中には小さい人達など存在しなかった。よく覚えてないが、中身丸見えのラジオの中のわけのわからないパーツが人の話し声を出してるなんて納得がいかなかった。結局ラジオは壊してしまい怒られた。
それからある日、テレビの中身も気になって分解しそれも怒られ、みんなの頭の中に「あいつに機械物渡したら、絶対分解して壊す!」とバッチリインパクトがついてしまった。そのせいで機械ものを触るにはいちいち許可をとったり、基本操作以外は絶対触るな!と脅迫っぽい声で叔母さん達に注意されてた。恐ろしい注意のおかげで私は無事家電製品を壊さず小学高学年生に育った。
そして、日本に来る数か月前にサーカス叔母さんの世話になった。
このサーカス叔母さん非常に強烈な人でとにかく成り金の金持ちの人のように光るもの、目立つ物が大好き。カラフルな色遣いの洋服に濃い化粧、存在感があり過ぎるデッカイアクセサリーを耳、首、手首、指にジャランジャランぶら下げてた。母親が「本当あの子はサーカス団のような服ばかり好んで・・・」と言葉をこぼしてた。確かにいい表現だと思いそれから私の頭の中にはサーカス叔母さんになった。このサーカス叔母さんだけは私をよく放置してくれた。お風呂に数時間入ってても怒らない。家じゅうの機械を一通り触っても怒らなかった。もちろん基本操作までだが・・・
サーカス叔母さんは大の音楽好きでリビングにはたくさんのレコードがあった。
そして、レコードプレイヤーがあった。
サーカス叔母 「レコードプレイヤーは勝手に触らないでね。これデンマーク製で高かったんだから。」
駄目だと言われると余計に触りたくなる。
私はサーカス叔母さんが出かけた隙にそのデンマーク製レコードプレイヤーを触った。それはもちろん基本操作。レコードを選び、音楽をかけるのだ。レコードはもう演歌から、シャンソン、クラシックばかりで流行りの曲のレコードなんてなかった。そこで唯一気に入ったレコードを見つける。それは初めてピアノの音に惚れ込む瞬間だった。私が惚れたレコードはジョージウィンストンのディセンバーというレコードだった。すっかりディセンバーのレコードがお気に入りとなってしまった私は叔母さんが出かけるたび、こっそりレコードをかけソファでくつろぎながら、ピアノを音をきいていた。しかし、子供のくつろぐ時間は短い。私はグルグル回転してるレコードをじーっと眺めた。細い針がレコードのくぼみを辿っている様だった。針が・・・レコードの上に乗るだけでなんでそれが音として出るんだろう。私の好奇心が芽生え始めた。
駄目だ。怒られる。触るなって言われてるのに勝手に触ってるのがバレる。
でも、針が・・・動くだけで・・・・針の先にはいったい何が・・・・
レコードだけじゃなく何かを当てたら、また違う音が出るのかな。
好奇心がとまらない。針が・・・・・・・・・気になる・・・・
好奇心に負けた私はレコードプレイヤーの針を持ち上げて眺めた。指を当ててみたり、そこらへんのいろんな物を針の先にあてて見た。どんな事があったかはわからない。いろんなものを針に当てることに急にあせり感を覚えた。で、針をレコードにまた当てたら・・・・スピーカーの音がかなりおかしくなったのだ。やばいっ!
慌てた私は勝手にきいてたレコードを元の場所に戻し、レコードプレイヤーの電源を切りどきどきしながら家に戻ったサーカス叔母さんを迎えた。
翌日
サーカス叔母 「●●!レコードプレイヤー触ったでしょ!!!」
声のトーンは普段より高く、私の心臓が震えるくらいの迫力だった。
私 「基本操作だけ・・・・・・ディセンバー聞いてたの・・・・」
サーカス叔母 「勝手にレコードもきいたのかいな!!!」
私 「・・・・」
サーカス叔母 「修理に出さなきゃ。まったく。もう絶対触らないでね!どうしてもレコード聞きたいときは私がいるときにかけて!」
私 「ハイ・・・」
レコードプレイヤーの針の真相はそれからも謎。たまにサーカス叔母さんとレコードを聴き、再生と停止ボタン以外はすべて禁止命令が出た。レコードの交換ももちろんダメ。
この時代にこんなこというのも変だが、未だに携帯電話がふっと不思議になる。線も何も繋がってないのに、電話相手の声が聞こえ、私の声を聞かせることができる。国内通話から、国際通話まで距離も問わず音のやりとりができる・・・・
パソコンの基本操作はわかるがどういう仕組みで、どうなっていて、どんな原理で動くなんてわからない。初めてパソコンを触ったときはキーボードの文字の位置を把握するだけでいっぱいいっぱいだった。しかし現代人でありながら、自分が使ってるものがどういう原理で動くのかはまったくわからない。
世の中の存在する修理屋さんや機械だけ詳しい人を狙った暗殺が始まったら、原理のわからない人たちはやっぱ原始生活に戻りざる得ないのかな?
なぜ、どうしてを
なるほどぉお~
にたくさん変えて上手に応用出来るようになったら、もっと楽しいだろうなと思う。
でも、最近はただ生きてるだけで精いっぱいで好奇心を持ち続ける余裕すらない。
@えだまめこ@