好奇心

2009-07-26 00:59:25 | Weblog
知らないことには興味が湧く。
なんでなんで?どうしてそうなんちゃうんだろう?
頭の中になんでなんでがいっぱい浮かび、いろいろ自分が出来る限りその原因を追究しようとする。
小さいときにもらったラジオがただただ不思議で、のぞいてみたり、叩いてみたり、角度を変えてみたりした。そのうち中身を開けて確認してみたくて仕方がない。
もしかしたら、ラジオの中に小さい人達が無数に入ってて話してるのが流れてるのかも知れない!?
早く開けなきゃ!
見てみなきゃ!
と思い、ネジを外してラジオを分解した。ラジオの中には小さい人達など存在しなかった。よく覚えてないが、中身丸見えのラジオの中のわけのわからないパーツが人の話し声を出してるなんて納得がいかなかった。結局ラジオは壊してしまい怒られた。
それからある日、テレビの中身も気になって分解しそれも怒られ、みんなの頭の中に「あいつに機械物渡したら、絶対分解して壊す!」とバッチリインパクトがついてしまった。そのせいで機械ものを触るにはいちいち許可をとったり、基本操作以外は絶対触るな!と脅迫っぽい声で叔母さん達に注意されてた。恐ろしい注意のおかげで私は無事家電製品を壊さず小学高学年生に育った。
そして、日本に来る数か月前にサーカス叔母さんの世話になった。
このサーカス叔母さん非常に強烈な人でとにかく成り金の金持ちの人のように光るもの、目立つ物が大好き。カラフルな色遣いの洋服に濃い化粧、存在感があり過ぎるデッカイアクセサリーを耳、首、手首、指にジャランジャランぶら下げてた。母親が「本当あの子はサーカス団のような服ばかり好んで・・・」と言葉をこぼしてた。確かにいい表現だと思いそれから私の頭の中にはサーカス叔母さんになった。このサーカス叔母さんだけは私をよく放置してくれた。お風呂に数時間入ってても怒らない。家じゅうの機械を一通り触っても怒らなかった。もちろん基本操作までだが・・・
サーカス叔母さんは大の音楽好きでリビングにはたくさんのレコードがあった。
そして、レコードプレイヤーがあった。
サーカス叔母 「レコードプレイヤーは勝手に触らないでね。これデンマーク製で高かったんだから。」
駄目だと言われると余計に触りたくなる。
私はサーカス叔母さんが出かけた隙にそのデンマーク製レコードプレイヤーを触った。それはもちろん基本操作。レコードを選び、音楽をかけるのだ。レコードはもう演歌から、シャンソン、クラシックばかりで流行りの曲のレコードなんてなかった。そこで唯一気に入ったレコードを見つける。それは初めてピアノの音に惚れ込む瞬間だった。私が惚れたレコードはジョージウィンストンのディセンバーというレコードだった。すっかりディセンバーのレコードがお気に入りとなってしまった私は叔母さんが出かけるたび、こっそりレコードをかけソファでくつろぎながら、ピアノを音をきいていた。しかし、子供のくつろぐ時間は短い。私はグルグル回転してるレコードをじーっと眺めた。細い針がレコードのくぼみを辿っている様だった。針が・・・レコードの上に乗るだけでなんでそれが音として出るんだろう。私の好奇心が芽生え始めた。
駄目だ。怒られる。触るなって言われてるのに勝手に触ってるのがバレる。
でも、針が・・・動くだけで・・・・針の先にはいったい何が・・・・
レコードだけじゃなく何かを当てたら、また違う音が出るのかな。
好奇心がとまらない。針が・・・・・・・・・気になる・・・・
好奇心に負けた私はレコードプレイヤーの針を持ち上げて眺めた。指を当ててみたり、そこらへんのいろんな物を針の先にあてて見た。どんな事があったかはわからない。いろんなものを針に当てることに急にあせり感を覚えた。で、針をレコードにまた当てたら・・・・スピーカーの音がかなりおかしくなったのだ。やばいっ!
慌てた私は勝手にきいてたレコードを元の場所に戻し、レコードプレイヤーの電源を切りどきどきしながら家に戻ったサーカス叔母さんを迎えた。
翌日
サーカス叔母 「●●!レコードプレイヤー触ったでしょ!!!」
声のトーンは普段より高く、私の心臓が震えるくらいの迫力だった。
私 「基本操作だけ・・・・・・ディセンバー聞いてたの・・・・」
サーカス叔母 「勝手にレコードもきいたのかいな!!!」
私 「・・・・」
サーカス叔母 「修理に出さなきゃ。まったく。もう絶対触らないでね!どうしてもレコード聞きたいときは私がいるときにかけて!」
私 「ハイ・・・」
レコードプレイヤーの針の真相はそれからも謎。たまにサーカス叔母さんとレコードを聴き、再生と停止ボタン以外はすべて禁止命令が出た。レコードの交換ももちろんダメ。

この時代にこんなこというのも変だが、未だに携帯電話がふっと不思議になる。線も何も繋がってないのに、電話相手の声が聞こえ、私の声を聞かせることができる。国内通話から、国際通話まで距離も問わず音のやりとりができる・・・・
パソコンの基本操作はわかるがどういう仕組みで、どうなっていて、どんな原理で動くなんてわからない。初めてパソコンを触ったときはキーボードの文字の位置を把握するだけでいっぱいいっぱいだった。しかし現代人でありながら、自分が使ってるものがどういう原理で動くのかはまったくわからない。
世の中の存在する修理屋さんや機械だけ詳しい人を狙った暗殺が始まったら、原理のわからない人たちはやっぱ原始生活に戻りざる得ないのかな?
なぜ、どうしてを
なるほどぉお~
にたくさん変えて上手に応用出来るようになったら、もっと楽しいだろうなと思う。
でも、最近はただ生きてるだけで精いっぱいで好奇心を持ち続ける余裕すらない。




@えだまめこ@


底の底脱出

2009-07-21 00:02:45 | Weblog
振り返ってみると今年はいいんだか、悪いんだか、酷い年だ。
プーさんの兄弟の結婚に思わぬ出費。
部屋の更新料。
母親の引きこもり事件。
無職を迎えるプー。
イチローちゃんの死。
私のパスポート、ビザの問題。
よくぞここまで、いろんな事がかぶった。
金に、精神的負担に、書類問題にお見事。

先週最終選考日と思われた日は結局プーさんの就業日になり(最終選考日に会社に行ったら、テストもなんもなく突然勤務開始)、それがあまりにも急すぎて二人で口をポカーンとあけ「採用みたい・・・」「へぇ・・・よかったね・・・」と喜びも感じることが出来なかった。
プーさんには新しい仕事が見つかったのだ。
片道の通勤に(電車の乗車時間+乗り換え時間+徒歩時間)約2時間をかけ、給料詳細不明の会社にプーさんは通っている。
業務内容はプーさんいわく、レベルが高すぎてさっぱりわからん。
じゃ、勉強すればいいじゃんと答えたら、
難しすぎて何を勉強していいかもわからないと言われた。

新しい職場へ気を遣う
通勤が疲れる
仕事がわからなくて疲れる

こんな立場に追いやられたプーさんは入社出来た喜びよりも、イライラばかり先立って相変わらず刺々しい態度で私に八つ当たり。
私はもうなんなんだよ!お前が好きで選んだ道だろうが!私に当たるな!ってイライラ。
幼児な私たちは辛いのを辛抱強く我慢するということも
余裕がない人の感情の流れを大きい気持ちで受け入れる余裕もなく衝突。
神経ピリピリの日々を送っていた。

今回の職場を続けられるかどうかはわからない。
私にはまったくわからない。

ただ、こんな不景気、不景気言われてる時期に無職期間がたったの1ヵ月ちょっとで終わったことはすごくラッキーなんだろうと思う。
だから、この幸運を生かしてプーさんに頑張って欲しいと思う。
ましてや、無理かもしれないが行きたい!行きたい!やってみたい!って言ってて応募した会社だし。

あ・・・
その前に切実に給料が知りたい・・・・・・・・・
まさか、これで月給手取り10万以下だったら・・・・・・・
もう・・・・・・・・・・・
底なしだ・・・

それでも仕事が見つかったことを喜ぶべきなのかな・・・ん・・・




@えだまめこ@


底の底・・・

2009-07-10 21:54:08 | Weblog
プーさんはいろんな求人サイトを見ている。確かに金なんてなくて、仕事を選んでる場合じゃないかもしれないが、選んでいる。私もまだ、仕事を選んでるプーさんを応援している。切羽詰まってその場をしのぐためだけに選ぶなよー長い目でみてよーみたいな。選ぶ条件は二パターン。
パターン①給料がイイ・仕事内容はボチボチ、嫌いではない程度
パターン②給料安い非常に安い・仕事内容は是非やってみたい、とにかくやってみたい
理想→給料がイイ・仕事内容は是非やってみたい、とにかくやってみたい

どう、考えてもこんな都合のいい理想の会社はありそうもないので、もしも譲るとしたらどのように譲るか・・・・・

プーさんと暮らして、同じ財布で生活してる私としてはパターン①に心魅かれる。
「世の中、金だよ。金だ。」
直接仕事をする当本人(プー)としてはパターン②に心を魅かれる。
「やってみたい仕事をやり、向上心、スキル、知識色々自分のために蓄えて生きたい。」
私なら、プーさんのような事が言えるだろうか。
もしも、韓国語を活かせる仕事があり、今の会社より給料が減るなら私はそれでも行きたいと思うだろうか。差額によるが、考えるだけでやっぱりなんだかテンション下がる・・・

こんな不景気にのんきに仕事を選び、1ヵ月の間に応募した会社は6社。
面接まで、書類選考通過、面接までこぎつけた会社は3社。
このうち、2社は面接で落ちた。
そして昨日私の昼休み時間にプーさんはご機嫌声で電話を掛けてきた。
プー 「○○会社覚えてる?俺が一番入りたいって言ってたとこ。そこから連絡がきて、次の最終選考が決まった!」
その会社はパターン②のタイプの会社で、給料の待遇がそんなに高くない割にはテストやら、作文やらで非常にハードルが高かった。
テストや作文を書いた日、すっかり自信を無くしたプーさんは「○○会社、俺には無理だ。他さっさと探さなきゃ」としつこく独りごとを繰り返してた。
パターン①が望みだったのが私の本音ではあったが、受話器の向こうから無邪気に喜んでるプーさんの様子に心の底から「本当によかったねぇ~なんだかこっちまで嬉しいよ。」と私らしくもないかわいい返事をした。
で、ずっと窮屈感と圧迫感に押されてるいるような気持が晴れやかになった。
給料はま、いっか。質素で地味もいいじゃん。いままでやりたい放題やったことへのお返し期間かもな。
で、昨日は二人でニコニコの日になり、嬉しすぎて最終選考の連絡をもらっただけなのに、採用の連絡をもらったような気分になった。
「あ!困るな~もしさ、新しい○○会社の人達に毎日ランチに誘われたら、あの会社の付近高そうな店ばかりだから、金が持たないなぁ。でも、小さい会社だから、そうそう一人で黙々食べるわけにはいかないしな・・・断るのもなんだかな・・・」
もう、採用され会社の人達にランチに誘われたときの食費をプーさんは悩んでた。
「それは困るよ!だって給料少ないんだから!毎日はちょっと無理だよ」
なぜか、プーさんの勘違い世界に私も真剣に答えた。
「あれ?俺最終選考まだあったんだ。なんか嬉しくて採用されてる気分になっちゃったよ。」
「あ!そうだった。私までそんな気分になっちゃった。」
最終選考内容はシステムを直接触りながらのテストが一つ。あとは健康診断の受診、もしくは健康診断書の提出。
プーさんは行きたかった情熱を悔いのないようにぶつける為に、さっそく受けるテストのシステムのソフトを購入、本を購入。
頑張れ頑張れやりたかったなら、悔いのないようにやるだけのことはやっておけ!と応援した。

喜びながらも疲れ気味の私は昨日夜の10時過ぎには布団に入って眠った。

今朝は5時半に起き、もっと寝ていたい気持ちを「今日は約束の日だ!」と自分に聞かせ、なんとか起き上った。
私のややこしいビザの問題は保証人(プー)から何故今仕事がないのか?についての理由書を書いてもらえば、とりあえずビザ審査にもっていけることを聞いたので、来週あたり手続きに入管に出かける予定。提出しなきゃならない色々な書類の中の一つを母親から渡してもらうために、今日は待ち合わせをした。
母親の指定した時間と場所は朝の7:30に私の会社付近の喫茶店。
朝の7:30なんて・・・嫌だよって言ったら「私にも用事があるんだから、嫌なら知らないよ。」って言われた。確かに母親は今日自分の午前中の用事があるのに、わざわざ私の会社の近くまできてくれ届けてくれるというのだから、嫌だっていう私も身勝手な気がしたので、早起きの手間を考えながら渋々と「わかった。じゃ7:30で・・・」と答えたのだ。
朝の6時台に駅に向かうのは不思議な気分だった。
むやみに早く出るのも、なんだかいいなぁ ゆとりだなぁ 電車空いてるといいなぁ と思ってるうちに駅についた。期待と裏腹に駅は混雑してた。
大体母親と時間を指定して待ち合わせをするとき、私が遅れることがほとんど。ただ、今回は母親が自分の用事があるにも関わらず、書類を渡すためだけに会社付近まで足を運んでくれたのがなんだか申し訳なかったので、絶対遅れないぞ!と心を決め、私は待ち合わせ時間に遅れることなく母親と合流した。
久しぶりに会う母親は髪の毛を短く切った様子で、今年の初めのときに部屋に籠り、ありとあらゆる意欲が沈みかえった力のなかったあの顔つきは考えられないくらいなんだかイキイキしてるように見えた。
私 「お待たせ~ワザワザありがとうね。」
母親「はい。これ書類。」
先に店に着いた母親はオレンジジュースと軽いパンを食べていた様子だった。
私は頼んだアイスコーヒーを飲みながら、母親と朝っぱらから雑談を開始した。
私もよくしゃべる方だが、母親は私を超え、とにかくよくしゃべる。
しゃべりたがり屋の私は母親と向かって会話してるときだけは、嫌でも聞き役が多い。
そうなんだ、そか、へぇ、と相槌を打つ。
母親の雑談は近況報告から、どんどん愚痴に変わり、
朝っぱら愚痴かよ・・・テンション下がるよ・・・やめてよ・・・とは思うものの中々言えない。久しぶりに会う喜びもあるだろうし、顔合わせて話してる喜びもあるだろうし、ストレスもあるだろうし、、、母親の愚痴を上手に聞いてあげようと努力した。しかし、この愚痴っていうものは私を含めその人個人の器小ささのオープンみたいなもので、愚痴の中には必ず自分を正当化する言い訳も付いてくる。そして、自分の正しさを露骨に出す為に、回りは悪魔並みの悪者扱い。
家で、会社の愚痴をボロボロこぼす私の姿はある意味あまり母親と変わらないんだろうなと思った。私的には母親の愚痴は自分の事は振り返らず、相手の酷い言い草や態度だけにスポットを当てて話すものだから、聞いてるうちにやっぱりイライラしてきてしまった。
私 「そりゃーどんな人もだけど、関わればむかつくもんだよ。ママと私だって親子だと言うのに意見は食い違ってお互い腹立てたりするんだからさ。ママはちょっと何か人に不愉快思いすると今後一切もう関わらないとかいうけど、なんで相手はあんな言い方をしたんだろうとか自分のとらえ方がおかしかったのだろうか、じゃ、どのように今後は付き合っていったほうがいいだろうかとかそういうの考えないの?」
母親 「考えたわよ。もう関わらないか、適当に合わせて付き合えばいい。」
私 「だから、そんな極端な選択は変だよ。大体ママは最初はどんな人もイイ人イイ人っていって、関わってちょっとうっとうしさとか煩わしさとか人のエゴイスト的な部分を見るとあの人は礼儀知らずって言って、すぐ嫌いになるよね。そんな完璧な人間いないし、私から見るとママは慣れ合ってきてちょっと図々しくなる姿に過剰反応しすぎ。で、気にいらなきゃ自分の意見でも一つ言ってみたりするのも努力じゃん。」
母親 「あんたに何がわかってそんなのが言えるの!?」
私 「じゃ、ママは何がわかって、最初に出会ったばかりの人はイイ人で始って、最後はみんなやっぱり悪い人だったになるの?それっておかしいって思わない?」
母親 「みんなよく付き合ってみるとそんな人ばかり。」
私 「話きくかぎり、ママは自分で相手に話しやすいキャラ作って、相手は気を緩めてママの作ったキャラに馴染んでちょっと馴れ馴れしくなると、すっごい嫌がるよね。失礼だのなんだので。馴れ馴れしくされたくないなら、最初から威圧感抱えて近寄り難いキャラで接すればいいじゃん。」
母親 「はいはい。私が全部駄目なんでしょ。あんたがそういうんだからそうなんだろうね。話した私が馬鹿だった。」
私 「はぁ・・・だから、そういうとこだよ。話も思い通り進まないとそうやって納得もしてないのに逃げようとする。ほんとうに嫌だ!って感じた瞬間、ただそこから逃げることしか考えないよね。全体を見ないで、部分部分しかみないし。」
母親 「もう、あんたは何もわかってない。」
私 「もう・・・いいや。時間大丈夫?」
母親 「あ、行かなきゃ。じゃーいくね。」
私 「気をつけてね。」
親と言うのに、なんだか私は子供に接したように気分になった。
いや、母親なりの事情はあるだろうけど、母親は自分の事情だけを優先しすぎてる気がした。だから、母親は自分より相手のほうが絶対悪者になり、勝手に裏切られ利用された気分になり、一人で人に対する嫌悪感と不信感でもがくのだ。
もしくは私の母親に対する見方が自分が思ってる以上に偏ってるのかも知れない。
本当に母親の言い分が正しいのに、私はその言葉を決して全部信じなくなった。それが自分の中の冷静な判断だとどこか勘違いしてるだけかも知れない。
弱音ばかり吐かないで、もっとたくましく私の憧れの親の姿になってよ!ってどこかまた、弱い母親の姿を拒否してる私もいる。
でも、母親の前に一人の60過ぎの弱い人だなって受け入れざる得ない私もいる。
ったく、私は親の弱さなんてまだみたくないと言うのに・・・
また、勝手なことばかりえらそうに言いすぎちゃったなぁと自己嫌悪が襲った。
だって、年をとればとるほど、人の観念や見方はそうそう変えられないものなのに、変わらないあんたが悪いってどうしようもないことを言って自分が正しい気になった。人の頭の中のいろんな基準は時々まったく掴めない。
自己嫌悪が襲ってるついでに、私なんかに愚痴り余計ストレスが溜まったと思われる母親にせめてお礼のメールを送ってみようと思った。メールは日本語だから、どれくらい理解してくれるんだろうと思い、なるべく母親が多分理解出来る範囲だと思われる単語を選び、メールを打った。

タイトル:ありがとう

ママも忙しい中、私の用事で朝早くからきてくれてありがとう。
色々大変だけど、お互い自分に負けないように頑張ろうね。
オンマ ファイティン
会社行ってきます♪

送信しようとしたら・・・
なんだか恥ずかしくて送ってられねぇって気分になりやめた。
嫌味はスラスラ出るのに、相手が喜びそうな言葉は中々伝えられない。
下書きに保存されたままのメールを消去した。


やたら早い待ち合わせの出来事が終わり、いつもと変わらない日常になる予定が今度は急きょ私は上司と1:1の面談の時間が持たれることになった。
これは今後も会社続ける?
続けるなら今度会社でどのように活躍してくれる?
みたいな話し合い。契約の更新の時期が近くなると行われることで、私は中々この改まった空気が中々馴染む事が出来ず、常に緊張が走る。
うちのグループの上司はきっと丁寧な性質で、一人一人の声をちゃんと聞き入れてくれる姿勢で話をする(多分)。しかし、その丁寧な接し方に勝手に上司の機嫌をなるべく損ねてはいけないっていう媚びろうとする自分と緊張で会話が支離滅裂になる私が出現やすい。
面談のたびにあぁー馬鹿だなーもっとこういうこと言えばよかったと後悔を繰り返した。この人が上司じゃなく、近所の人だったら私は媚びることに神経なんてすり減らさないでくだらない冗談でも飛ばしながら、気軽に話してるはずだろうに・・・
単に自分の上司という仕事上の立場の違いをまるで神様を怒らせてはあとが大変だ!みたいな感じになり妙にお利口でおしとやかな、柄に合わない人間を演じようとする。無理をするものだから、気持ちは余計錯乱。どんどん自分が何をしたいかもわからず、面談は味気なく中途半端で上司リードで納得のいかない流れに変わる。なのに、自分はその流れにずるずる流れていく一方で気がついたら、「あ、終わっちゃった。」みたいな・・・
今回は・・・今回こそは・・・
取り乱さないぞぉお
言いたいことを言うし、聞きたいことを聞きまくるぞ!
なんだか、すごく構えた。
思ったより、自分的には妙に媚びらない自分として上司と話すことがやっとできた気がした。上司は逆に前回の面談に比べ私の態度がかなりデカく見えたかも知れない。上司に仕事上何か要望はありますか?と聞かれ
一瞬(特にないです)と答えそうになったが、給料UPUP!仕事の負担と割合おかしい!っていう金に執着心の強い私の素が現れた。
「あの世の中も不景気ですが、私も不景気なので給料上げて欲しいです。」
来た!言っちまった!世の中不景気!私も不景気!うっまいっ!
どう考えても、面談でいうような単語ではないと思うけど、背に腹は変えられない。
「世の中不景気、私も不景気」
この前ぶりは世の中不景気で会社も大変ですよね・・なんちゃらかんちゃらの媚びりモードを駄目!言いたいこと言え!って自分で自分を押したら、私も不景気っていう単語が出てしまい、ちょっとセンスの悪い短歌のような感じになったのだ。
ま、いい。ちょっとおもしろいし。何よりも一番言いたかった給料に関して触れることが出来たと自分を誉めた。上司は少し吹き出し私のストレートな言葉を誉めてるんだか、嫌味を言ってるんだか微妙な言い方をされた。そこに付け加え「そうだよね。ストレートに言ったのは面談で●●さんが初めてだけど、他の人もみんな思っていると思う。」と言ってた。で、肝心の給料が上がるかどうかの答えが違う話題で消え、その様子から私はあぁ上がらねぇなこれはとかなりがっかりした。ま、とりあえずなんとかおかしい形だろうがなんだろうが本当に自分が上司に聞きたかったことを言葉をして出すことが出来よかったと安心した。一歩前進。
それから色々な話をし、私の面談は無事(多分)終了。

仕事が終わったころに携帯にプーさんからのメールが届いてた。
どうも、会社の付近にいるらしい。
プーさんは最終選考を受ける会社に健康診断書を提出するため、自腹を切って病院に言ってきたらしかった。自腹切ってまで自分から病院に行ったのは診断結果を自分(プー)がまず把握したかったためだった。健康診断の結果は想像を超えるほど、最悪だった。しかし、治療するための保険証なんて持っていないし、完治してもう一回健康診断書をもらいなおすと言っても最終選考日までには間に合わない。
わざわざ不健康の人を雇う会社なんて・・・ないよね・・・
ってか、今回の会社を渋々諦めたとしても他の会社での採用も微妙だ・・・
健康に見えるのは表面だけで、体の中は結構きてる様子だった。
市販の胃薬で痛みを紛らわせたり、確かに色々保険証のないながら試した。
胃潰瘍の疑いは最悪考えてみた。
しかし、もっと色々ありそうな結果でそのまま病院の診察を受けると100%医療費を払わなきゃならないリスクを避けて、プーさんは異常数値ばかりの健康診断書だけを病院から受け取ることになっているのだ。
健康診断は保険証有無問わず、料金は100%支払いらしい。(1万~2万)

会社の帰り道、私はあまり笑えず、暗い気持ちのまま家に戻った。
また、これからどうしようばかりが・・・頭の中を巡り始めた。
私があまり暗い様子のせいか、プーさんの方が妙に陽気(ぶってる?)になっていた。

どん底より、更に底があった。




@えだまめこ@

疲労感&愚痴MAX

2009-07-08 22:01:15 | Weblog
疲れたー本当に疲れたーしかし、疲れたー
何回「疲れたー」って言っても、私の疲労感の半分も表現出来ない。
仕事の忙しさもそう。
金の計算もそう。
気分がコロコロ変わるプーさんの相手もそう。
何もかもが疲れた。
今、私かなり干からびてる。

エネルギッシュな人間になりたいと憧れているけど、今の私にはまだまだっぽい。

疲れてくると回りが騒がしいのはとにかくうっとおしいもので、それが喜びの騒ぎだろうが嫌味の騒ぎだろうが(もう、わかったから!ほっといて!)と言いたくなる。気持ちのメーターはもう自分の事だけで頭いっぱいで他人と何かを共感する余裕すら持てない。

会社に行けば、嫌だろうがなんだろうが私はお金をもらってる立場だから、与えられた仕事を不満に思いながらもこなす。
やりたいことだけやりたいなら、自営でもしない限りきっと無理。
自営なんて金のない現状ではなおさら無理。
金のために会社に勤め、嫌々と思いながらも「金もらってんだからやるしかねぇ・・・」と従う。金を払う相手だって、頼んだ仕事を嫌だからやりたくないと言われたら、金を渡してまで任せる意味なんてない。
で、一応私は自分の立場をわきまえたつもりで、嫌だなーとか面倒くさいなーとか不満と愚痴をこぼしつつ、会社に通って仕事をしている。

前に愚痴ったミニボスは私の理解を超えるちょー真面目人間で、
必ず、朝は早く出勤をし、一人でせっせと仕事に手をつけている。
私なら、あり得ない。ただ働きなんて1分も会社にサービスしたくないと思う。
私の文章の書き方を見れば、大体想像つくと思うけど、かなりの気分屋。
昔は気分屋の自分をちょっと我儘で自由な人間と誇らしく思うくらい嫌いじゃなかった。しかし、気分屋でいいことなんて何もない。分かりやすい上、なんでも顔に出る。自分の感情のコントロールは下手クソ。
ミニボスは私の気分屋っぷりをよく指摘し、やれば出来るんだからもっと真面目に仕事して!みたいなことを言ってきた。
そりゃ、人間誰だってやれば出来る。何年もこなしてる書類さばきがうまいのはもう自分でもわかってる。でも、私は会社で自分の能力を常に100%に近い状態を出す気はないのだ。自分の働いてる年数や給料、回りの人の仕事をこなす平均を計算した上、私がこなしていい仕事の量は平均の1.5倍か、2倍でちょうどいいと思ってる。だって、契約社員だし、それなりの扱いは受けてるもん。それを真面目ミニボスがもっとやれもっとやれとせかしてくるたび、すっごい納得がいかなくなる。
あんたはどれくらいもらってんだか、私はしらん!
他にもっとせかしていいやついるのに、何故抱えてるやつに上乗せするんだよ!と頭の中で自分の言い分が回る。
仕事のボリュームをこなした分だけ、給料をくれるなら私は間違いなく人の仕事を奪ってまで仕事をこなすと思う。
人それぞれだけど、仕事が出来ないやつと大差ない給料もらい、仕事の量は出来ない人の3倍こなせって言ってるようなもんだ。
仕事が出来るから、どんどん仕事の上乗せ。
仕事が出来ないから、ずっと仕事の量の変化なし。
どう見ても、急かすべき相手は仕事出来ない人に対してだろ!
じゃなきゃ私の給料上げろ!
うぅうっ・・・ストレスが・・・
とストレスを溜めているうちに、私と相性の合わないミニボスは他のミニボスⅡさんへ運がよかったんだか、変わった。
このミニボスⅡさんは非常に物わかりがイイ。
私の仕事の能力を誉め、彼女は「●●さんは普通に他の人より仕事もこなしてるんだから、やることやってるなら時間は自由にどぞ!」みたいなノリで。もう、私は煙草を吸いまくる時間を作るために、常に仕事は誰よりも早く終わらせ、頭の中にカッチコッチに詰まった仕事モードをほぐせる時間を十分に与えてもらっている訳なのだ。ミニボスⅡさんの業務に関わってからは、仕事の不満はこぼすことはあってもミニボスⅡの不満は一切言わなくなった。イラつく会社の夢もみなくなった。
以前はしょっちゅう会社の夢を見てた。酷いときはどうみてもこなせられない仕事を任せられる夢を見て、ミニボスに怒って怒鳴る瞬間に目が覚めることもあった。
部下を抱え、仕切る立場など自分が経験しない限り、きっと私にはわからないことだろうと思う。相性の悪いミニボスは違う角度で見れば、見るほどすごいと思う。
私が上司なら、ミニボスのような人は相当信頼したと思う。
ただ・・・私は上司でもなくミニボスに指示される立場であって、その立場として言わせてもらえば、急かす暇あるなら、無駄話で笑ってないでお前がやれよと思う。
すごさを認めつつ、その分その人が嫌いになる私である。
誰かを嫌う感情ってドロドロして、ネチッこくて心の中を浮遊してる汚れでしかないと感じてるのに、これも直らない・・・・
嫌いなもんは嫌いだぁあ

今のままミニボスⅡで気ままに仕事をこなすか、自分がミニボスと同じ立場を目指すか、もしくはその更に上を目指すか、くらいが私のミニボスアレルギーを避ける方法だと思った。でも、仕切ったとしてもたかが知れてる給料しかもらえない現実を知ってる私は「冗談じゃねぇ」と思う。割に合わない仕事が一番私のストレスだ。私の仕事と給料の割合計算は結構いい線いってると思う。

いかに少ない金を払い人を使うか
いかに高い金をもらい人に使われるか
こんな駆け引きじゃ使う側も使われる側もお互い好きになれないよね。

愚痴ったら、ちょっと落ち着いた。

どうせ、明日も会社はいく。
たばこ吸う時間を作るために、のんびりたばこをふかしても文句を言われないように、必死こいて仕事こなす。せっかく理解してくれたミニボスⅡさんの負担にはならないようにと。計算高くて不満の多い私でも人間味はあるつもり。




@えだまめこ@