スル0004。

今迄も多くの実験で、まさかが現実のものとなってきました。其処には、人類の多くの犠牲がありました。また他の種の犠牲もありました。それを今迄は誰も知らない処で行われていました。しかし今私達はこの場において、全てが明らかになる、機会を得たのです。

ただ単に、歴史の反復による、この日記の記入に限らず、あらゆる事象の説明に没頭する程の変化が、ここに来て起こっています。

ガニ0004。

彼等の作業は何処にいても、同じとはかぎりません。あのビッグハンドの時の様に、用意周到な時もあり、個人的な行動も取る事が出来ます。

しかし彼等はどの様に、意識の共有をしているのか？
言語は彼等には必要とはおもえません。しかし彼等は確かに何かに依って会話の様な事をしているはずです。

その方法をわたしは確かめたいと思います。

モリ0124。

私達家族はあの奇妙な生き物に恐怖を感じていましたが、これらの写真を見ていると、何故か親近感が湧いてくるのです。やはりその生き物達も家族があったのでしょうか。

そしてそれらが飾られているのは、彼等が飾ったのでは無く、誰かがその様にしたと考えられます。

その事をしているところを果たして誰が、飾っているのか早く会ってみたいものです。

今日も無事に終わりました。

今日も無事に終わりました。

明日も忙しくなりそうです。

タビ0124。

その様な訳で、私は暫くの間、彼等をただ見ているだけでした。彼等は休む事無くシャッターを切り続けるのでした。

そしてようやく止めるのかなと思われた瞬間、消えてしまいました。彼等は何の為に此処に来て、何をして何処へ帰って行くのか、結局何も解らずに今私は存在しています。