見出し画像

Tシャツとサンダルの候

喜多屋蔵開き

3月2日

桃の節句の前日。

爽やかな青空が広がる、絶好の行楽日和となった。

こんな日はスポーツで汗を掻くのも良い。

或いは、阿蘇やくじゅうに出かけ、絶景を楽しむのも良いだろう。



なのに、

私達は、博多の義姉夫婦と一緒に八女にいた。



この日、老舗酒蔵喜多屋の蔵開きだったのだ。

2018年を最後に、新型コロナ等を理由に長らく中止となっていた酒蔵開放が、目出度くも今年再開した。

そうとなれば、スポーツや風景鑑賞をしている場合では無い。

選択肢はひとつ。

朝っぱらから、飲んだくれる事だ。



いくら5年ぶりだからと言って、慌てて会場に入ってはいけない。

手間でも、酒蔵向かいの抽選会場の行列に並ばねばならぬ。

何故って、

1000円の抽選券で、1000円以上のお酒が必ずゲット出来る事になっているからだ。


呑兵衛は抜け目がないのだ。



くじ運にはからっきしの私、予定通りに外れくじ。

家内は3等賞である。

残念ではあるが、これでも十分元は取れている。

「まあ、いいか。」


呑兵衛は諦めも早いのだ。



ではでは、いざ会場へ。







人の背丈ほどの杉玉が、来客をお出迎え。




入場は無料。

ただし、酒を楽しみたい人は、受付で1500円を支払う。

代わりに、11枚綴りのチケットと、ぐい飲みが入った袋が渡される。

ふむ。

5年前は、500円でタダ酒がたらふく飲めたのに・・・


呑兵衛は過去の経験を、引き合いに出しがちなのだ。



会場はこのカオス状態。

画像左側に長テーブルが置かれ、蔵開き限定の酒が10種ほど並ぶ。

それに酔っ払い達が行列を作るの図である。



気になる酒をゲットしたら、設置されたテーブルで、持ち込んだつまみを並べ、

グビ。

飲み終えたらせっせと行列に並び、



またグビ。




そして、また並ぶ。

その繰り返しだ。


呑兵衛は手間暇を惜しまないのだ。



「もう一枚、チケット綴りを追加で買おっと。ヒロちゃん半分こしない?」(義兄)

「する。」(私)


呑兵衛は『追加』と言う単語が大好きなのだ。



スパークリングAWA SAKEゲットー

無論、チケット6枚の最高級ではなく、チケット2枚の安い方だ。

いくら最高級でも、半分こしたチケットの全てが1杯で無くなるなんて、耐えられないではないか。


呑兵衛はみみっちいのだ。






会場の一角には販売コーナも。

蔵開きの時だけの限定酒も含め、喜多屋のラインナップがズラリと並ぶ。


「えーっと、これとこれを。」

「まいどあり。」


追加のチケットも無くなり、更なる追加を家内と義姉が許してくれる筈も無く、



抽選券を景品に引き換え、喜多屋を後にした。




八女福島の白壁土蔵の街並みは、今『ぼんぼり祭り』の最中だ。

それぞれの家にそれぞれの雛壇が飾られている。






酔っ払った~~~

コメント一覧

minou_yamatai
@271201tokotoko たしかに少し変わってましたね。
コロナ前はただ酒があったりしましたが、今回はチケットを買うやり方に変わってましたね。
それでも場内を埋め尽くす呑兵衛たちは、みんな満足そうでしたよ。
蔵開きでしか味わえない酒が飲めるのが、最大の魅力ですね。
271201tokotoko
喜多屋の蔵開きに行かれたんですね🍶
美味しいお酒が飲めて楽しかった事でしょう♪
私はお酒が飲めないのですが、近くに伯母が住んでいたので
何度か伺いました。
コロナ前はスクラッチクジでしたが、変わったんですね。
来年は行こうかしら⁉😀
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「喰らう、飲んだくれる」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事