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Tシャツとサンダルの候

徒労の癒やしはヒレカツで

暇である。

例によって暇である。

かと言って、股関節の機嫌が悪く、山には登れない。

せめて何処かに行きたいが、家内は用事があると言う。

しかたない。


「鳥見に行ってくる。」

「どこに。」

「あそこ。」


ヤマセミポイントへと車を飛ばした。



現着しても、やる事は待つだけだ。

30分ほど鼻毛を抜きながら待っていると、

突然、



前のポイントとは少し離れた茂みから、ヤマセミのペアが飛び出した。


「な、何じゃあ!ずっとそこにいたのかよ。」



以後、2時間近く待つも戻って来ず。


だめだ、諦めよう。



結局撮れたのは、このカワトンボだけ。

鳥見は徒労に終わる。

動いてもいないのに、やたらと腹が減ってきた。


こんな時はトンカツだ(←なんでやねん!)







「お待たせしました。ヒレかつ御膳の松でーす。」


トンカツなら、断然ロースカツが好きである。

しかし、この店だけは別だ。

ロースも勿論良いが、ヒレが中々良い。



見ただけで『サクサク』と音が聞こえてきそうだ。




最初は醤油をチョイと垂らして、


パクリ


感動物の柔らかさ。

口に入れた瞬間、重ねられた肉がほどけていく。


味変で塩や特製ソースでも。



ご馳走様でした。




えーっと、

玖珠まで何しに来たんだっけ?

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