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Tシャツとサンダルの候

蘭と蘭


毎年この時期、黒髪山に登っている。



今回は、乳待坊登山口からスタートである。




石標には西国道と彫られている。

どうやら武雄と有田を繋ぐ、昔の街道だったようだ。



見返峠到着。

峠からは左に折れて山頂へ。



途中、雌岩方向へ寄道する。

私達はあの崖っぷちにうつ伏せに寝そべり、

ある物を探す為に、対面に屹立する雌岩の崖面を覗き込まねばならない。



今この瞬間、地震などきませんように。

チャリン



どーれ・・・


無い。

跡形もない。

綺麗さっぱりない。


残念!



再び登山道に戻り、山頂を目指す。







天童岩

この一枚岩の天辺が、黒髪山山頂である。



鎖場が続く。

家内はこの気を抜けない状況で、


「カワセミいたやん。」

「??」

「ほら、文化センターの池に。その子供が、死んだんだって。」


ヤツは、この状況とは何の関連もない話を、後で話しかけてくる。



「それで・・・」

「後にしろ!今は足元に集中せんか。落ちるぞ!!」

「ムグググ」



鎖場を抜け、この細尾根を渡り、




最後の鎖を掴んだら、




山頂だ。

黒髪山は、方位標識だって有田焼なのだ。






豆大福旨し!



さて、今回の目的はと言えば、お分かりとは思うが、この山固有の蘭を探すためである。

但し、例年に比べ、登るのが10日程遅れてしまった。

ここ2年連続で、すぐ間近で見られた、あの場所にも、

さきほど、肝を冷やしながら覗き込んだ、雌岩の崖にも、

その姿は見る事が出来なかった。



その代わりに、




「あ、咲いてる!」




マメヅタランである。

せいぜい4~5mm、極々小さな花が数輪咲いていた。



まあ、これも蘭ちゃあ蘭だし、初めて見たし。

これで良しとするか。



でもねえ・・・




「もしかして、ダムには残っとるかもしれん。」


諦めきれない私達は、下山後、黒髪山の裾野を車でぐるりと移動。

竜門ダムへと向かった。



ブイーーーン



ダム湖近くの空きスペースに車を停め、とある崖面を凝視。


えーっと、







残ってた!




とは言え、何しろ遠すぎる。

最大ズームで、更にパソコン上でトリミングして、それでもこれである。


まあでも、

今年も見られたと言う事で。





あー、800mmが欲しい。

コメント一覧

minou_yamatai
疑り深いなあ。
注文なんかしてないってば。
高岡俊介
800mm実はもう注文してるでしょ!
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