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Tシャツとサンダルの候

賤ヶ岳古戦場と国宝彦根城

10月31日


今秋の旅も、終わりに近づこうとしている。

これからの道のりは、『帰路』と言う2文字にかわる。

そんな中ハンドルを握っていると、『賤ヶ岳古戦場』の標識が目に飛び込んできた。

そう言えば、賤ヶ岳には行ったことがないな。

ちょっと立ち寄る事にすっか。

駐車場に車を置くと、どうやらリフトで登るのが一般的のようだ。


「ひえー!私、乗り切らん。」(家内)

「大丈夫、ジワーッと乗れば誰でん乗れる。」(私)


怖がる家内を励まし、先に乗るように促した。



乗ってみれば何て事なかったようで、あれこれと呑気に、前から話しかけてくる。

チェッ、

もっと怯えれば良いのに。



リフトを降りて暫く登れば、賤ヶ岳山頂である。




目の前には琵琶湖が広がる。

ボランティアガイドの方が、二人連れにあれこれとガイドをされている。

聞いていると、


「この賤ヶ岳は秀吉が陣した山でして、」


え?!

てことは・・・

矢も楯もたまらず、横から割り込んで聞いてみた。


「するってえと、賤ヶ岳の合戦てのは、この山ではないんで?」

「そうなんです。賤ヶ岳では合戦はあってません。」

「ヒョエー!!」



余呉湖

「余呉湖奥の左手黒っぽい山が、柴田勝家のいた所です。主戦場は、余呉湖の先の低い丘陵地帯と、田園が広がっている辺りです。」

「全然、賤ヶ岳じゃなかですね。」

「因みに・・・」


と、

ボランティアガイドは、反対側を振り返り、



「一番奥が伊吹山、その手前の円錐状の山が小谷山です。」

「へー。小谷城って、こんなに近かったんだ。』

お市は、

浅井長政、柴田勝家と、二度同じ在所に嫁ぎ、そのそれぞれの夫は、同じ『猿』に滅ぼされる。

「数奇な運命ですね。」

「はは、そうなりますね。」


移動



彦根城にも立ち寄った。




この城を訪れたのは、リタイヤしてすぐのことだから、およそ8年ぶりである。







天秤櫓

重要文化財






太鼓門櫓及び続櫓

重要文化財



天守閣




現存12天守のひとつ。

国宝である。






本丸から琵琶湖を望む。



なにやら後ろの方が騒がしい。


「キター――!」


彦根城マスコットキャラクターひこにゃんである。



ひこにゃんは、どこまでも礼儀正しい。

頻繁にお辞儀する。

やり取りごとに、ゆっくり優雅にお辞儀する。



育ちの良さが滲み出ている。

かと言って、待機のポーズはこれである。



目の前でポーズを撮ってくれるひこにゃん。

もう、ひこにゃんに首ったけである。






天守閣へ。







厩跡

重要文化財






家老西郷屋敷



宿泊は関西県内のとある道の駅。

お風呂も併設している。

入浴料1000円と超一流だ。

受付のオバサンの、

「ちょっと待ってな。ちょっと待ってな。な。な。そんであんた・・・」

徹頭徹尾タメ口応対に心が震える。

トイレと言えば今時貴重な和式。

股関節痛持ちの私には、用を足すのは不可能。

素敵なサプライズとなった。

肝心のお風呂は、ため息が出るほどぬるく、優しいお湯加減。

入浴後は、体を冷やしてくれると言う効能付だ。

あらゆる面で格別なお風呂となった。


走行距離377km 累積走行距離2613km

コメント一覧

minou_yamatai
リフトでささっと登れます。
楽チンですよ。
浅井長政と柴田勝家、秀吉に滅ぼされた両武将の最後の合戦場も同時に眺められますし。
馬鹿琴
はじめまして。
賤ケ岳の写真、素晴らしいですね。
俄然登りたくなってきました、ありがとうございました。
minou_yamatai
@nisimako79 私は生まれも育ちも久留米、家内は家具の町大川です。
口から出る言葉は筑後弁ですが、四捨五入すれば大分弁にも共通点ありますよね。
nisimako79
「ひえー!私、乗り切らん。」(家内)

懐かしい方言、
若しかして 豊前 或いは豊後あたり?
思わず反応してしまいました、
彦根城も今年の4月に訪れたばかり。
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