エルピーダ倒産

日本の物づくりの凋落ぶりが如実に表れたエルピーダの会社更生法申請。関連株が下落するなど大きな余波が出ている。得意としてきた分野を徹底的に韓国企業などにお株を奪われ続けてきた背景は単に円高だけでは片づけられない戦略の描き方の差であろう。
それにしてもこの会社には300億円の公的資金が投入されているのだ。我々の税金である。基幹産業を何とか立ち直らせたいという意気込みはわかるがこういう結末になってしまった責任は誰がとるのか。
だいたい主導してきた経済産業省の役人はインサイダー取引でぼろ儲けをして逮捕されても白を切り通している。官僚や政治家は国民から巻き上げた税金を右から左に流すときにどこかで一部を懐に入れることにしか頭を使わない。国を豊かにしていくことなど少しも考えていない。一人一人は優秀で部分的には素晴らしい仕事をするのかも知れないが全体を俯瞰している人間は誰もいない。
船頭のいない日本は一体どこへ向かっていくのだろうか。