9月4日、私たちは、来年2月の写真展開催に向けて大きな節目となるプレ・イベントである『チョコラ!』の上映会に取り組みました。もともとは、開催資金づくりの策として企画したものですが、いま、上映会を終えて、得たモノのお金に変えがたい大きさを感じています。なんという学びに満ちていたでしょう。なんという出会いに満ちていたでしょう。そして、その学びと出会いは、この街でくらしていくことを照らしてくれるものになる予感がします。ここで、まず、写真展開催を
応援してくださった『チョコラ!』関係者に、厚くお礼申し上げます。小林監督、編集の秦さん、トークにサイン会、ありがとうございました。
それから―。やっぱり、子どもたちにお礼をしたいのです。願いの前に何も怖れることはない、伝えたい気持ちこそ始まり、と教えてくれた子どもたちに・・・。ありがとう!【さがみはら開催実行委員会】
『チョコラ!』上映会の始まり
相模原南市民ホールを会場にして行われたプレ・イベント『チョコラ!』上映会は、「ボランティアチャレンジスクール」に参加してくれた相模原市立南新町中学校2年生の少女たちの挨拶で始まりました。「チョコラ」はスワヒリ語で「拾う」を意味する、ストリートにくらす子どもたちの蔑称です。そこには、もちろん社会の歪みや様々な問題が横たわっています。しかし、彼らは自ら「チョコラだぜ!」と「!」を付けて歌うのです。挨拶をしてくれた少女たちは、こう感想を語りました。「少年たちの笑顔を見たとき、彼らは、彼らの人生を生きている、と思った」と。それは、たぶん、声高に諭そうとはせず、ひたすら「チョコラ」たちに寄り添った小林監督のまなざしから見えてきたものでしょう。そう、新潟水俣病を記録した映画『阿賀に生きる』のカメラマンとして、佐藤真監督とともに描き出した、あのまなざし。それは、その後の監督作品『わたしの季節』(2004年)などを経てさらに深くなり、ただ寄り添うことで拓ける「共感」や「共生」を描いているのでした。
小林監督のトークには、編集の秦さんも
上映後のトークは、「チョコラ」たちとのやりとりを生き生きと語ってくれた監督だけでなく、1年半の編集作業を果たした秦さんにも加わっていただきました。会場のみなさんとの交流は、トークだけでなくサイン会のときまでつづいたのでした。写真は、会場からの質問を受けるトークのようす。

サイン会のとき視覚障害の方に映画音楽として使われていた親指ピアノに触ってもらい説明する小林監督。傍らに立つのは秦さん。
共感を拓いた音声ガイド
今回の上映会は、音声ガイド付きのものでした。音声ガイドをつくり、読み、聞いてもらうこと、そのすべてが初めての体験でした。私たちのガイドができあがったのが8月末。台本を手に読む練習が始まったのが9月1日。音声を流すためのFM発信機(下写真の右が音声ガイド役の有山さん。有山さんが手にしているのがFM発信機とそのアンテナ。上映会の最後に、代表の田嶋がマイクで紹介した)を初めて見て、送信テストをしたのが9月2日の夜。思えば、無謀なチャレンジでした。多くの方の援助がなくては果たせないことでした。また、当日用意した48台のラジオすべてを貸し出して、障害の有無なく音声ガイドを体験してもらいました。音声ガイド付き上映を初めて体験したという津久井からおいでの視覚障害の方が、帰り際、わざわざスタッフに握手を求めていかれました。その手の記憶が、写真展開催に向かう元気のもとになりました

『チョコラ!』公式サイトへ
モヨ・チルドレンセンターへ
応援してくださった『チョコラ!』関係者に、厚くお礼申し上げます。小林監督、編集の秦さん、トークにサイン会、ありがとうございました。
それから―。やっぱり、子どもたちにお礼をしたいのです。願いの前に何も怖れることはない、伝えたい気持ちこそ始まり、と教えてくれた子どもたちに・・・。ありがとう!【さがみはら開催実行委員会】

相模原南市民ホールを会場にして行われたプレ・イベント『チョコラ!』上映会は、「ボランティアチャレンジスクール」に参加してくれた相模原市立南新町中学校2年生の少女たちの挨拶で始まりました。「チョコラ」はスワヒリ語で「拾う」を意味する、ストリートにくらす子どもたちの蔑称です。そこには、もちろん社会の歪みや様々な問題が横たわっています。しかし、彼らは自ら「チョコラだぜ!」と「!」を付けて歌うのです。挨拶をしてくれた少女たちは、こう感想を語りました。「少年たちの笑顔を見たとき、彼らは、彼らの人生を生きている、と思った」と。それは、たぶん、声高に諭そうとはせず、ひたすら「チョコラ」たちに寄り添った小林監督のまなざしから見えてきたものでしょう。そう、新潟水俣病を記録した映画『阿賀に生きる』のカメラマンとして、佐藤真監督とともに描き出した、あのまなざし。それは、その後の監督作品『わたしの季節』(2004年)などを経てさらに深くなり、ただ寄り添うことで拓ける「共感」や「共生」を描いているのでした。


上映後のトークは、「チョコラ」たちとのやりとりを生き生きと語ってくれた監督だけでなく、1年半の編集作業を果たした秦さんにも加わっていただきました。会場のみなさんとの交流は、トークだけでなくサイン会のときまでつづいたのでした。写真は、会場からの質問を受けるトークのようす。


サイン会のとき視覚障害の方に映画音楽として使われていた親指ピアノに触ってもらい説明する小林監督。傍らに立つのは秦さん。

今回の上映会は、音声ガイド付きのものでした。音声ガイドをつくり、読み、聞いてもらうこと、そのすべてが初めての体験でした。私たちのガイドができあがったのが8月末。台本を手に読む練習が始まったのが9月1日。音声を流すためのFM発信機(下写真の右が音声ガイド役の有山さん。有山さんが手にしているのがFM発信機とそのアンテナ。上映会の最後に、代表の田嶋がマイクで紹介した)を初めて見て、送信テストをしたのが9月2日の夜。思えば、無謀なチャレンジでした。多くの方の援助がなくては果たせないことでした。また、当日用意した48台のラジオすべてを貸し出して、障害の有無なく音声ガイドを体験してもらいました。音声ガイド付き上映を初めて体験したという津久井からおいでの視覚障害の方が、帰り際、わざわざスタッフに握手を求めていかれました。その手の記憶が、写真展開催に向かう元気のもとになりました

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