楽しむことが最優先

庭で花や野菜を育てて楽しむ北海道民です。
趣味関連を中心に日々のあれこれを、
マイペースに綴って行くつもりです。

魔女にご注意

2023-09-25 21:48:00 | 日記
お客さんとのコミュニケーション。
これも大切な仕事のひとつです。

お互いの信頼関係も生まれますし、
お客さんの性格や好みも把握できます。

それは、わかります。
わかってはいるのですが。


「それじゃあミルさん、
 次は星座と血液型をお願い」

「あ、えっと…… 
 蟹座のO型です」

「◯△◇☆〜」


みなさま、ご機嫌よう。

本日はいかがお過ごしですか?
自分は今現在、絶賛仕事中です。

お客さんとテーブルを挟んで向かい合い、
全力で占われています。






町内会のハロウィンパーティーで、
魔女の仮装をするというお客さん。

せっかくだから魔女っぽく、
希望者に占いを披露したい……とのことで。

容赦無く練習台にされています。


さも当然の如く、
『じゃあミルくんお願いね』と。

そう言い残して現場へ向かった、
社長と同僚たちよ……助けてください。


「あ、あの」

「◎◯×□♪〜」

「…………。」

「☆*◇△◯〜」


どうすんだよ、この状況。


なりきってる。
完璧に魔女になりきってる。

それは別によいのだけれど──……

占いの度に、
謎の呪文が炸裂して困ります。

これ、どんな表情でいれば正解なの……?


「ミルさんの性格は──……
 人に頼まれごとをされると断れず、
 周りに流されやすいところがあります」

まさに今の状況ですが?


「あなた自身は安定を求め、
 目立つことは好まない性格のよう……
 ですが、たぶん無理ですね

うん、知ってる。

でも、なぜでしょう

改めて言われると、
やや抉られるものがあります……



「それでは次、
 エンジェルナンバーを──……」

まだやるんかい

手相占いからオーラ診断、
心理テストまで受けているのですが。


「もう少しで魔女の料理ができるから、
 それまでの間、付き合ってほしいの
 料理の感想も欲しくってね」

何を食わされるんですか。

魔女の料理?
響きからして嫌な予感しかしないよ?


「ところでミルさん、
 虫はお好き?

食材として聞いてる?

蝶の羽は綺麗だと思います。
トンボのフォルムも洗練されてるね。
カブトムシなんて格好良さの塊だし。

……うん。

見るのは好き。
あくまでも鑑賞限定で。


以前、恐竜が好きだと言ったら、
恐竜ラーメン持ってきた親戚がいたけれど。

違うんだ……
そうじゃねぇんだ……

恐竜や虫に対しての『好き』と、
食材としての『好き』は別物なんだ……‼︎



「実は今ね、虫のクッキーを焼いているの」


あの
それは

虫の形をしたクッキーですか?
それとも虫入りのクッキーなのでしょうか?

くっ……
判断が微妙なところ……

おのれ、日本語トラップ……‼︎


心の中で頭を抱えていると、
外からタイミングよく社長の声が。

どうやら作業が終わったようです。

自分、占いしかしてねぇ……


「ちょうど良かったわ‼︎
 もうすぐクッキーが焼けるの
 みなさんも一休みしてくださいな」

キッチンへ向かうお客さんを見送りながら、
溜め込んだ息を吐き出す自分。

なんだか、どっと疲れを感じます……


「こっちは順調に終わったよ
 ミルくんは占い、どうだった?」

「自分は典型的な蟹座のO型のようです」

「お、おう……?」


平穏を望む断り下手な巻き込まれ体質。
確かに日頃から頼まれごとは多いけれど。

特に社長。

貴方からの無茶振りは、
中でも特に際立っていますね……



「さあ、お茶にしましょう」

お客さんが人数分のお茶と、
トレイに乗せたクッキーを運んできました。

虫のクッキーを。

虫型?
それとも虫入り?

どちらにしろ、ダメージは受ける。


恐る恐る覗き込んだ、
そこに並ぶクッキーは──……

星型のプレーンタイプ


「……え?」


虫要素、どこ?

歓迎はしていなかったけれども。

ここまで全く虫要素が見当たらないと、
逆に気になって探してしまいます。


「……見つからねぇ……」


もしかして、これは。

社長たちが来たから、
普通のクッキーを出したのかも。

虫クッキーはきっと、
別のところにあるんだね、うん。

ひとくち齧ってみると、
バターの香りと優しい甘さが広がって。

濃いめの紅茶によく合います。



「ミルさん、お味はいかが?」

「はい、とても美味しいです」

「良かった‼︎
 虫のクッキーって、
 初めて焼いたから不安だったの」

「虫の要素、見当たりませんけど……」

「ああ、見た目は普通だけど、
 コオロギパウダー入りよ

「え」

まさかの練り込み式

「この、密かに盛られている感が、
 いかにも魔女っぽいと思わない?」

そんなリアル感、求めてねぇ


貴女の占い通り。

自分の望みは平穏で、
安定感のある平和な日々です。

クッキーも普通でお願いします

新しい扉が『さあ開け』と迫ってくる

2023-09-24 21:51:00 | 日記
「昨日は大変だったね」


朝食を終え、食後のコーヒーを一杯。
その最中に社長からの着信。

昨日、自分が抜けた穴は大丈夫だったのか……






「突然休んでしまって、すみません」

「いやいや不幸は仕方がないよ
 それよりも昨日ちょっと色々あってね
 事後承諾になっちゃうんだけど──……」


どうやら昨日、仕事先にて、
何かしらのトラブルが発生したようです。

それでも自分が対処に抜擢されたのは、
社員たちから信頼されているということ。

『お前ならやれる』という、
信頼に応えるためにも快諾したいものです。


「自分は構いませんよ、
 何をやれば良いですか?」

「ミルくんの、その髪の毛
 縦ロールに出来るかな?


待て

何があった?

何が一体どうなって、
縦ロールが必要になった⁉︎


「ちょっ……
 待って、何で⁉︎」

「昨日、色々あって──……」

「その色々部分を話せ‼︎
 とにかく詳しい説明求む‼︎」

「昨日のお客さんは、
 飲食店を経営していてね──……」


社長の話によると。

昨日、仕事に伺ったお客さん。
彼女の姪がバンドをやっているらしい。

コロナ明け初のライブを行いたいという姪に、
彼女は快く店内を提供したのだけれど。

チケットが、全く売れないらしい……



「もう、タダで良いから来て欲しいって、
 お客さんからチケットを渡されてね」

「事情はわかりました……が‼︎
 それと縦ロールに何の関連が⁉︎」

「姪っ子さんのバンドが、
 ゴスロリバンドなんだ」


おお……
なかなか尖ってらっしゃる


「ファンもそういう服の人ばかりらしくて、
 普通の服装で行ったら逆に浮くんだって」

「え」

「とりあえず参考までに、
 どんな身なりにしたらよいか聞いたらさ、
 縦ロールに黒いワンピースが多いって」

「あー……」

「流石にこれは厳しいだろ?
 太ったハゲの爺さんには厳しいだろ⁉︎」


自分にも厳しいです。

この姿、よく思い出してください。

日々の業務と庭仕事で、
ゴツいムキムキの二の腕ですよ?

ロリータ要素、皆無です。


「大丈夫だ‼︎
 ミルくんならギリ行ける‼︎」

そんな際どいライン攻めたくない

「ライブ会場まで車で送るから‼︎
 誰にも見られないよう配慮するから‼︎」

「まず人に見せられないような、
 際どい格好をさせないで下さい……‼︎」


いや、あのね?

ゴスロリファッション、
お洒落で素敵だと思いますよ。

年齢、性別、外見も関係なく、
好きなものを自由に楽しめば良いと思います。


ただ……ね?

自分の場合、
リスクが高すぎる


あのね
自分はね

同じ生活圏内に、
両親がいるんだぞ……‼︎

縦ロールにした姿なんぞを見られた日には、
また妙な寸劇を始めて全力で弄られるわ‼︎



「ちょうどハロウィンの季節だし、
 仮装パーティーだって言えば誤魔化せるよ」

「誤魔化せねぇんだ……‼︎
 うちの両親、理解力ありすぎて‼︎
 全て受け入れた上で便乗してくるんだ‼︎」


あれは、とある夏の日。

イベントで売り子のバイトをした時、
サークルから渡されたコスプレ衣装。

『記念にあげる』と言われ持ち帰った、
その衣装が両親に見つかった悲劇……

2度と繰り返してはならない



「そもそもさ、ゴスロリだからって、
 必ずしも縦ロール&ワンピースが
 必須ってわけじゃないでしょ⁉︎」

「あ、そうなの?」

「たぶん‼︎」


イベント会場ではパンツスタイルの
ゴスロリファッションも多く見られました。

あまり詳しくはないけれど、
たぶん甘さ控えめなゴスロリもあるはず。

ちょっと検索してみよう……



「……ミルくん、どう?」

「ゴスロリにメンズがありました
 こっちなら手持ちの衣類で、
 雰囲気だけなら寄せられそうです」

「ねえ、ミルくん」

「はい」

「和ゴスってやつが似合いそうだよ」

何を検索しとんねん


「これならミルくんの長い黒髪が映える‼︎
 真っ黒な着物か浴衣、持ってないの?」

「一応、持ってはいますけれど……」

「白か黒っぽいハイネックを着てさ、
 その上から黒い着物を羽織るの
 下は黒いズボンと黒い靴があれば大丈夫
 あとはアクセサリーでなんとかなるよ」

突然のスタイリストモード


ええと……

ハイネックは持っている。
黒い和服と黒いズボンもある。

黒い靴は──……
昨日、底が抜けた。


まぁ、靴は接着剤で直すとして。

アクセサリーはハロウィンシーズンだし、
それっぽいものは簡単に手に入りそう。
メイク道具は100円ショップでも揃うはず。

……。

どうしよう……

なんとか、なってしまう



「髪はいつものポニーテール?
 それとも、おろして巻いてみる?
 和風ならカンザシも似合いそうだね」

楽しそうだね、社長……

いや、むしろ。
楽しむ方が正解なのかも知れない。


ライブが行われる数時間。

恥ずかしがりながら過ごしても、
楽しみながら過ごしても同じく時は流れる。

それならば。

せっかくの機会です。
普段とは違う自分を全力で楽しむのも一興。

ただし親バレには気をつけて



「帽子に和風っぽい飾りを
 付けてもよいかもしれませんし──……
 バラと黒レースの組み合わせもいいかな
 ネイルには赤や紫に黒を重ねて──……」

「ミルくんって、開き直ると強いね
 切り替えが早いタイプなのかい?」

「そうですか?」

「乗り気じゃなくても仕事だからと、
 女装の際に下着にまで気合い入れちゃう
 FF7のクラウドのようだ……」

その例えはどうかと思う


「まぁ、とにかく
 当日は車で迎えに行くし、
 その時までに準備しておいてね
 買い物は領収書があれば経費で落とすし」

「100円ショップで揃うと思うので、
 資金的には気にしなくて大丈夫です」


さて

そうと決まれば、
明日は仕事帰りに買い物に行こう。

いきなり縦ロールを打診された時は、
何が起きたかと驚きましたが──……

楽しむと決めたからには、全力で挑みます。


それにしても。

ここ数ヶ月で自分、
新しい扉、開きすぎじゃない?

見えないところで攻防戦

2023-09-23 19:10:00 | 日記
突然の訃報。




会社に休みの連絡を入れ、
クローゼットに眠る喪服のチェック。

最近、使ってないから大丈夫かな……?
でも喪服なんて着る機会がないほうが良いよね。

シャツのシワチェック、よし。
香典の誤字脱字チェック、よし。
数珠、ハンカチ、よし。


迎えにきた両親とともに斎場へ。

中に入る前から漂う、
どんよりと暗く重たい空気。

何度きても、この雰囲気は苦手です……


「ほらミル、ちゃんと前向いて‼︎
 あいつは湿っぽいのが嫌いなんだ、
 笑顔でお別れを言ってやろうじゃないか」

「子供の頃からよく遊んでもらってたわね」

「そうだね……
 うちの子にならない?って、
 彼からよく言われれたよ」

「面白い人だったよね」


故人は良くも悪くも、お調子者といいますか。
シリアスなムードが苦手な人でした。

──……よし。

最期のお別れは、
ちゃんと笑顔で告げよう‼︎


気合いを入れて、
勢いよく踏み出した第一歩。

それと同時に鳴り響く大きな鈍い音。

べりっ


「……あら、なんの音?」

「ミル、お前の足元から聞こえたぞ?」

「………………。」


嫌な予感。

物凄く嫌な予感。


そーっと足を上げてみると、
そこにはペロンと剥がれた靴底が。

あぁ……

靴のチェック、失念してた


どうしよう?

靴底、凄くカパカパしていてさ。
なんだかワニの口っぽくなってるよ?

目の前には斎場の入り口。

その入り口ではスタッフが、
『どうぞ』というジェスチャー。

もう後戻りできない状況


「ミルよ、そーっとだ。
 そーっと、すり足で歩け」

「絶対にバレないでよ、その足」

「うん、隠し通すわ」

感じていた重苦しいものは消え去り、
涙を堪えることは無くなった──……が。

新たな戦いが始まった。



「お履き物、こちらで預かります」

敗戦。

終わった……
速攻で終わった……っ‼︎

スリッパを出すスタッフを前に固まる3人。


ええと……

いや、まだだ。
まだ終わらんよ。



「いえ、自分でやりますよ、
 ボロ靴なんで

嘘も誇張もない、確固たる事実。

両親が『本気でボロなんだよな』とか、
呟いているけれど気にしちゃダメだ……‼︎


音を立てないよう細心の注意をはらい、
最小限の動作で靴を脱ぐと、
流れるような自然さで靴底に手を添え持ち上げる。

そのまま、すっ……と靴箱へ。

よし。
我ながら完璧だ‼︎

大丈夫、不自然さは無い──……


「無駄のない優雅な所作ね
 確かお稽古ごとを色々されているとか」

「え」


振り返ると、
そこには親戚ご一家の姿。

まずい。
このご婦人、噂好きで有名。

一難去って、また一難。

絶対に、彼らにだけはバレちゃならねぇ……


「お茶やお花をやっていると、
 普段の生活まで風流になるのでしょうね
 やっぱり侘び寂びなどを意識されたり?」

「いやぁ……ははは……」


しめやかに決めた喪服からの底抜け靴は、
侘び寂びの部類に含まれますか……?

──なんて、絶対に聞けやしないけれど。

とにかく一刻も早く、
彼らとこの場を離れなければ。



「それでは、そろそろ中に──……」

「ねぇねぇミルくん
 靴のサイズ、何センチ?」

ストーップ‼︎

お嬢さん、困ります‼︎
なんで一直線に靴箱に向かうんですか‼︎


すっ……と、
腕を伸ばして彼女をエスコートする──……
フリをして、全力で靴をガード。

お嬢さん、悪いことは言いません。
そこに近づいちゃならねぇ‼︎

見てはいけないモノがあるのですよ……



故人との最期の別れ。
思い出話に花が咲くけれど。

涙、跡形もなく引っ込んだよ……
何故にあのタイミングで靴、壊れたかな。

段差とか障害物とか、
何もない場所だったのに。

凄い派手な音が立ったし。


…………。

きっと彼からの、
『泣かないで笑顔で見送って』と。

そういうメッセージなのだと。
うん、そう思うことにしましょう……

結構な力技だけれど



帰り際に彼の妹さんが声をかけてくれました。


「ミルさんたちも、
 今日はありがとうございました」

「いえ、彼にはお世話になりましたから」

「兄はミルさんのこと、
 よく『養子に欲しい』って言ってました
 兄に足を引っ張られないよう気をつけてね」

「え」


兄によく似た笑顔で、
冗談めかして言う妹さん。

しかし

笑えねぇ……


もしかして自分、
連れていかれるところだった? 

何もないところで、
突然、靴底が剥がれたのは。

彼に足を引っ張られ……


…………。

待って
お願い

最後の最後で、
ホラー展開入れないで。




ダメだ‼︎
これ以上考えちゃダメ‼︎

偶然だと、気のせいだと、
頭では理解していても‼︎

なんか嫌……‼︎

塩撒いて、
お風呂に入って、
今日は早く寝てしまおう……


縄文ロマンに触れてみる

2023-09-21 20:26:00 | 日記
ある日のこと。

無事に仕事を終え社長が領収書をきる間、
社員たちはお客さん宅で一休みしていました。

お疲れさまでした、と。
1人1人に飲み物を渡してくれるお客さん。

終始、和やかなムードが漂います。

仕事の出来映えに満足してくれる姿に、
社員たちもやり遂げた感たっぷりの笑顔。

平和でした。
確かに平和でした。

この時までは。


「ところで、ミルさん
 民族風のアクセサリーをつけてますけど、
 こういう雰囲気がお好きなの?」

「ええ、まぁ」

「それは良かった
 丁度、博物館で国宝の展示があるの
 今度2人で見にいきません?」

「え」


お客様、困ります。
同僚たちからの視線が辛いです

それから、ひとつ言わせてください。

エスニック好き=考古学好き、
という方程式は少々強引です……

まぁ、自分は嫌いではありませんが。


「お客さん困りますよ‼︎
 社員へのナンパはご遠慮下さい‼︎
 デートのオプションは扱ってないんで‼︎」

領収書を握りしめながら、
自分とお客さんの間に入ってくれる社長。

誰かが呼びに行ってくれたようです。


「ミルくん、土器とか土偶とか、
 好きそうだと思ったんだけどなー……」

お客様……
自分は土偶では釣れません。


「土器?土偶?」

「ええ、国宝が来ているのよ
 かの有名な縄文のビーナスとかが」

「ええ⁉︎
 それは行きたい‼︎」

まさかの社長が釣れた



そんなわけで

何故なのか。
本当に何故そうなったのかわかりませんが。

自分は本日、
社長とお客さんを伴って博物館に来ました。




「社長……」

「だってミルくんがいないと、
 交通アクセスとかわかんないし
 電子マネーの使い方も教えて欲しかったし」

「今日はオフだと思って頂戴‼︎
 お仕事のことは忘れて楽しんで‼︎」


お客様。
もう少し落ち着いてください。

せめて声のボリュームを下げて‼︎

まぁ、これも接待。
お得意さまに対する接待だと思えば──……


「ほらミルくん‼︎
 教科書で見たやつと同じ‼︎」

社長も落ち着け‼︎

これはもう、接待というより、
問題児を抱えた引率の教師気分だね。

ちっともオフモードになれません……
むしろ、仕事している方が楽まである。


何度も何度も注意しても、
すぐに声のボリュームを上げる客。

ちょっと目を離した隙に、
どこかへと行ってしまう社長。

果たして自分1人で、
この問題児2人の面倒を見きれるのか。

……。

よし、現実逃避しよう。



わーい
土偶だー



わーい
土器だー



わーい
なんか人型っぽいー


わーい何か注意されてるー


──……って‼︎

ちょっ……

待って‼︎
待ってください2人とも‼︎

なに逆走してるんですか……‼︎
ちゃんと順路を守って見学してください‼︎



「いやー危うく迷子になるかと思った」

「博物館の人に注意されちゃった」

もう、いっそのこと。
他人のフリして見捨てて帰りたい……


「あっちにお土産コーナーがある‼︎」

「ミルくん、何か欲しいものある?」

胃薬かな

とは言え、ここに薬局はないし
次からは予め用意しておこう……


「土器や土偶のクッキー型がある‼︎」

雰囲気は出そうですが、
それは果たして美味しそうなのか。

作る度に思い出がよみがえって、
それはそれで良い記念になるのかも。


「ミルくんなら土偶を齧る姿も似合うわ」

どんな褒め方だ

「ミルくんは良く食べるからね」

流石に土偶は食べないよ……‼︎


せっかくだから、
食事をしてから解散しましょう、と。

そんなお客さんの提案で、
3人連れ立って飲食店へ。

さも当然とばかりに、
タブレット注文がわからない2人。

うん、そんな気はしてた。



まぁ、食事は美味しくいただきました。

駅の近くということもあり、
ここで解散となるのですが──……


「はい、ミルくん
 今日はお疲れさま」

今日の記念に、と。
社長がお土産を買ってくれていました。



土偶柄の手ぬぐいと、
土器のクッキー型。

なかなか渋い。

ハロウィンに焼いてみようか、土器クッキー。


「私もプレゼントを用意したの
 信頼できるお店で注文したから、
 ちゃんと本物の石よ、安心してね」

「え」


ラピスラズリのブレスレット。
なんか最近、パワーストーンをよくもらう。

何かのメッセージなのでしょうか……


「ミルくんの手、
 華奢なイメージがあったから心配だったの
 でもサイズも大丈夫そうね、良かったわ」

何故か自分、手が細いと思われがちです。


以前、自分用のブレスレットを作る際に、
手首周りを測ったら17cmでした。

特に細くはないはず。

ちなみに手長のサイズは19cm。
これも、そこまで小ぶりではないはず……



似合うかな?

身につけると、
わりと大粒で存在感があります。

練物や染色など、
ラピスラズリには偽物も多いそうです。

これは天然石とのことですが、
自分には説明されても違いがわからない……

でも、綺麗なのはわかります。



ラピスラズリって濃い青の中に、
金色の小さな粒がキラキラしていて。

なんだか星空のようです。

まぁ……ちょっと大変だったけれど、
国宝も見れたし、お土産ももらえたし。

なかなか充実した1日を過ごせました。

ラブデリックの思い出

2023-09-18 22:57:00 | 日記
虫の声がきこえます。
季節は秋へと移り変わっているようです。

読書の秋、芸術の秋、食欲の秋……

秋の楽しみかたは色々とありますが、
自分は積みゲー消化に勤しまなければ、
そろそろ危険な領域へと踏み込みそうです……


やりたいゲームが多すぎて……ッ‼︎
時間がいくらあっても足りない……‼︎

スターオーシャン2のリメイクも出るし、
ストレイチルドレンも楽しみで……‼︎


昔、ラブデリックという、
ゲーム開発会社がありまして。

自分はそこのファンだったのですが──……

数ある中でも、特に印象的だったのが、
moonという作品。

絵本のような優しいタッチのグラフィック、
豊富な音楽、個性的すぎるキャラクター……

色々な意味でゲームを投げ出したくなる問題作


名作であり迷作。
なかなか強いメッセージ性を含んでいます。

そのゲーム開発陣が新作を発表しました‼︎

これはもう……やらねば……
強引にでも時間を捻出して……ッ‼︎



以下、moonのネタバレを含みます。
 ネタバレNGな方はご注意ください。



このmoonというゲームのテーマは、
『ゲームばかりしてないで外へ出ろ』

攻めてるよねぇ……


ゲームを起動して早々に、
『睡眠時間を削ってまでプレイするな』
的なことをいわれて釘を刺されます……

コントローラーを握り、さあやるか‼︎
……と意気込むユーザーに対し、
『ゲームなんてやめたら?』
とシナリオが訴えてくる斬新さよ……

もう……とにかく、衝撃的でした……


そんなゲームを意識したという、
同スタッフによる新作──……

これはもう……
何をぶっ込んでくるか気になりすぎて‼︎

ストレイチルドレンの、
続報が楽しみです……‼︎



ラブを……
ラブを集めるのです……

そんなイメージで。
moonでよく見られるシーン。

練習がてらに作ってみたけれど、
なかなか難しいです……💦



実は、突発的に他ブロガーさんと、
縛り系お題コラボをすることになりました。

出題者がイラストを描いてアップして。

それを自分流にアレンジしてみよう、
ただし使えるツールや素材に制限あり‼︎

画力は関係ありません、
手元の素材とセンスを駆使して頑張れ、と。


もう……
そんなお題、出されちゃったらさ……

燃えるね


これでもかと個性が出るやつ‼︎
作るのも、人の作品を見るのも楽しみです。

この手の企画は参加者が多いほど楽しいけど、
今回はモリオンさんと2人で挑戦します。

モリオンさんが創作に慣れてきたら、
もっと参加者を募集してみたいなぁ……


お絵描きアプリ内蔵素材縛りで、
塗り絵をつくるのも面白そうです。

塗り絵も個性が出ますね……

色彩センスや塗りのテクニックなど、
線画の交換は勉強になります。

芸術の秋……
今年は満喫できそうで楽しみです♪