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トモエデンキの屁の突っ張り

関西では役に立たないことを「屁の突っ張りにもならない」と言いわれますが、そんな倉敷の電器店ブログです。

「掃除で故障は防げます」の巻

2020年12月11日 | 店主
家電製品は日々進化して便利になりましたね


しかし、家電製品のお手入れをしなくて良いわけではありません


お得意様より

「数日前から、洗濯機の下に水が溜まり水漏れをしているようなので修理してください」

そんな修理依頼がありました。





サンヨーのAQUAと言うネーミングの洗濯機

AWD-AQ350

現在はサンヨーもパナソニックになってますが、洗濯機の事業部は独立して現在のハイアールグループ「AQUA」になりました。


今回、水漏れした洗濯機は、当時のサンヨーがリコールをした洗濯機の代替え品なんです。


リコール内容(一部抜粋)

三洋電機株式会社が2003年6月から2004年11月にかけて販売し、3度のリコールと、1度の再告知を行い市場対応してまいりましたトップオープンドラム式洗濯乾燥機「AWD-B860Z」において、修理時における作業不備が原因の発火事故が1件発生しました。

リコール対象機種及び機種名(品番)表示位置

対象機種及び機種名(品番)表示位置

お電話での受付

洗濯乾燥機 相談室





このような内容です。

再三のリコールで、この時は修理をせずに相当品の洗濯機と交換になりました。

それがAQUAの斜めドラム洗濯乾燥機だったんです。


かれこれ12年以上経ちますが、その当時、お客様は洗濯機が新しい斜めドラムの洗濯乾燥機になり喜んでいただけました。


そんな過去がある洗濯乾燥機なんですが


今回の水漏れの原因は






上部の洗剤投入ケースからでした。







最初は、水漏れの原因を探るために下部のカバーを開け水滴の跡を辿ります




よくあるドラムと本体の接続部分からの水漏れがないか




パッキンなどに亀裂はないか調べます。


この時にパッキンをめくると、かなりの汚れが溜まってましたよ(カビ臭の原因)

説明書によれば





毎回、掃除するようになってますなぁ



この部分もどろどろとした汚れが溜まっていましたので、すべてをを取り除き亀裂がないか確認しますが異常無し




で、辿り着いたのが洗剤投入ケース




洗剤投入ケースの外し方





通常では簡単に取り外しできませんが、上記のやり方で外れなければ、ケースの下部分を見ていただくと




ここに引っかかりがありますので、その部分を上に押し上げて手前に引けば外れます。(メーカーによって外し方はちがいますので説明書で確認)

外した洗剤投入ケースを見ますとかなりの汚れがあったので




ブラシでどろどろの汚れをかき出し





きれいになりました。





ケースを収納する部分の内部もかなりの汚れが付いていましたので、こちらもブラシ(柄の長い物)とホースで奥の方まできれいに洗い流し




きれいになった洗剤投入ケース






そして、矢印のキャップを外してみたら




見るからに穴の大きさが違いますね






洗剤投入部分の出口ノズルが詰まっているのがわかります。

この状態では洗剤がほとんど穴に入っていきません


このような洗剤の詰まりや汚れなどにより、洗剤投入ケースから前面に水滴が流れ出したようです。


ドラム式洗濯乾燥機を使用されている方は、今一度、説明書を見て掃除をしなければいけないところを確認してください


電気代の節約だけが節約ではありません

故障をさせないようにメンテナンスすることも節約につながるのです


きょうはここまで


つづく



おまけ




猫の体温は鼻で測ります(笑)