仕事で研修会を主催し、司会の役を仰せつかった。2か月ほど前から会場の確保だの、参加者の募集だの、講師の手配だのと事務仕事に追われながらなんとか当日を迎えたが、始まってみたらいろいろ不都合が出てきてとても満足な出来ではなかった。
そもそも、講師の方々が「いったい自分が何分間喋ればいいのかわからない」という状態であって、そのせいで講習自体が超駆け足、内容は素晴らしかったのに残念な出来になっていた。持ち時間はもちろん、事前にやりとりしていたが、向こうの伝言ゲームで不備があったらしい。
この際満足行くだけ話してほしいという気持ちもあったが、大間から日帰りでやってきた人にしてみたら、終わり時間がちょっとずれるだけで帰宅が大幅に遅れる。終了予定時間が近づくと「早く帰らせろ」オーラを出す参加者と、あせる自分と講師の方。
また、司会用の演台の高さがとても低く、読み原稿を置いて読むと首が真下向きになり、無礼というか見た目が良くない。ニュースキャスターのように節目節目でたまに顔を上げまがら読もうとするも、再び目を下に落とした時自分がどこまで読んだのかわからない。噛み噛みになってしまった。
挙句録音していたボイスレコーダーがメモリ一杯で途中で切れてるという。確認しない俺が悪いが、一度使った人は自分のパソコンにデータ移動して、レコーダーのデータはちゃんと消しておくのがマナー…なんですけどッ!
こういう「細かな反省点」がちょこちょこあって、肉体的にはほとんど疲れはないが、精神的に本当に疲れてしまった。その日は職場に戻ってももはや何もやる気が起きず、しばらく欠伸をかみ殺すのに必死になってしまった。
帰宅後のビールは最高に美味しかったが、疲れてるところにアルコールを入れるからひどく酔っぱらう。なんか何をやってもしょうもない結果になってしまう一日だった。やっとの思いで寝ても、また最近不眠症の気が出てきたのかささいな音や、娘の朝4時からのオペラ上映で強制的に目が覚める。
こういう日が続いていると、最終的には風邪を引いて終わるのだ。一回頭をからっぽにして寝たいと思うが、風邪を引いた状態でそれが実現しても何のありがたみもない。
~完~