仕事がど畜生に忙しい中、日中はすべてを拘束してくる研修。
昨日は、「相手とのコミュニケーション」の重要性について理解する演習だった。イントロダクションとして、一枚の紙に自分の願い事を書き、紙飛行機を作る。
隣の人とペアを組み「距離を取ってお互いの紙飛行機を飛ばしあい、相手がキャッチできたら願いがかなう」とのこと。その奇怪な課題に、自分は紙に「一刻も早く職場に戻り仕事をしたい」という夢を書いて飛ばしたら、ペアである弘前の方がキャッチしてくれた。相手のもキャッチした。「モデル体型になりたい」。願い、かなうといいですね。
その後、6人でグループを組んで、「地球が滅びる。10人の男女の中から6人を新しい星に連れて行けるが、誰を連れて行くか?」という課題に挑んだ。結構面白かった。
10人の内訳は、
①男42歳「哲学者」。 ②女23歳「教育者」。 ③男28歳「プロレスラー」
④女19歳「ファッションモデル」。 ⑤男52歳「医者」。 ⑥女28歳「弁護士」。
⑦男30歳「会社経営」。 ⑧女13歳「障害者」。 ⑨男64歳「牧師」。
⑩女30歳「科学者」。
課題に正解はないから各自自由に考えるんだけど、正解がないがゆえに、まあみんな意見がまとまらない。ほんの数十分で、ほとんど見ず知らずのメンバーでグループとしてひとつの回答を準備する、というのがとてつもなく大変だった。
例えば自分は⑤男52歳「医者」をまず真っ先に選んだんだけど、ある人に言わせると「医者は高齢だし、人類反映の一助にはなれないから」とのことだし、また、同じく選んだ③男28歳「プロレスラー」も、別な人に言わせれば「腕力で物事を解決する世の中になりそう」だからだめだと思う、など。
逆に、職業的に代用が利くうえ、緊急時にはさほど重宝しないだろうと弾いた④女19歳「ファッションモデル」が、結構多くの人が選んでいたりする。
人の価値観なんてものは、ほとんど同じであるということがない。そんな中でいかに相手の気持ちを探るか、自分の曲げられない部分を残しつつ妥協をするか。妥協案を自分の案として責任持てるか、ということを学んだ授業であった。あなたなら、6人誰を選びますか。
その後の結果発表がスムーズに進んだので、授業は予定時間の10分前に終わった。当初の自分の願い事が、ほんの少しだけ叶った。
~完~