式当日は、式場までリムジンに乗って移動する。リムジンは系列のホテルから出発する。
本来であれは自分の家から直接式場に行ったほうが近いし早いのだが、そこはやはり気分的なものというかなんというか、結婚式としての「お約束」的なものらしく、いったん遠いホテルまで行って軽自動車からリムジンに乗り換えた。
人生で初めて乗ったリムジンはやはり広い。ソファーがふかふかしているしあまり揺れない。また、うちの愛車のようなうるさいエンジン音も聞こえずスーッと走る。かっこいい。なんか、3,000円もしないくらいの安いシャツを着ていた自分がこんないいやつに乗っていいのだろうかと、ちょっと申し訳なくなった。
挙式では、念入りなリハーサルが行われた。挙式はチャペル式(神父からキリストに結婚を誓う)でもなく、神前式(神社にて神に結婚を誓う)でもない、人前式(参列者に結婚の承認をしてもらう)だったが、いくら宗教色がないとは言え、儀式は儀式、やっぱり真剣に行わなければいけない。歩き方から、手袋の位置から、結構かっちりとするように指導された。
披露宴ではリハーサルもなく、ただただ流れに身を任すのみ。お酒も入って、もはやふわふわ状態の中だったけど、お客様たちもみんな同じ状態だったから楽しく時間が流れた。
使った式場だけなのか、イベントで人に協力してもらう際は基本的にアポなしで、その場で呼び出す。
「新郎人力車で退場」というときも、車を引っ張る人をその場で突然発表しましょうということになった。むつ時代の同期、バッシーにそれをいきなりお願いしたけど、あれは緊張しただろうなと思う。快くやってもらえたし式としても最も盛り上がったらしいから結果良かった(来月のバッシーの式でなにか無茶振りされないか心配だ)。
そのほか、花束を渡すイベントだとか、黒ひげゲームの参加者だとか、基本すべてその場で発表した。
こういう決め事だと、「もし式が盛り上がらなくて、みんな冷めてて、何を頼んでも断られたらどうしよう」という不安が付きまとうこととなる。でも、結果的にそういうことは全然なくてよかった。
受付けの係や準備、写真撮影、式のイベントなど、様々なところでいろんな人たちの力を借りることとなった。
これは式だけでなく、今後の生活にとっても同じことなんだろうなと思う。人から協力してもらったときは第一に感謝の気持ちを持つのを忘れないようにしよう、と感じた。一生に残る一日となった。
~完~
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