ふみ工房

手作りの陶器紹介

枠からはみ出す??

2010年11月08日 | 陶芸
もうすぐ二人展。この日までに注文のお皿を作って、カップも品薄だし作っておかないと‥。作るべき器が沢山あります。
轆轤を挽いて、土を板状にのばして数をこなす。クラフトを売らせてもらっている者にとっては当然の仕事。

でも疲れる。

思うように動かない左手に腹を立てながら無理矢理作る。そんなんでいいものができるのか??

先日朝早くテレビをつけると遠くへ行きたいという番組でジミー大西が出ていた。
彼は恩師である岡本太郎のモニュメント(太陽の塔)のある大阪城公園近辺を旅していた。その中で何回も何回も口にしている言葉。キャンバスからはみだせ!
「絵は趣味でなければいけないんです。僕のテーマは太郎先生から言われた言葉、絵をキャンバスからはみだすことなんです。」と言っていた。そして模索して描いた絵があった。絵が立体になっていて半ばオブジェ状態。技法もはみ出した表現だけどそこから伝わるものも新しい、それでいて懐かしい宇宙だった。(テーマが宇宙でした)

私も器からはみ出してみたくなった。ちょっと器は中断して作りたいものを作ろう。
だから今日は楽しく作業ができた。二人展で良かった。花器をテーマにあれこれアイデアが出てきたからだ。
ずっとやろうと思っていたこともやり始めた。簡単なことなのにやるかやらないかだけだった。はぁー、子供に偉そうなこと言えないわ。