EVEN studio

MUTTER

Post2

2014-03-29 | EVEN


ポストの本体が出来上がりです。 インターフォンは内部に仕込んであります。

表札にもなるよう、前面のナラ柾目材の板にレーザーで名前を掘り込んでもらいました。

この後、屋根に鋼板を巻きつけて完成となります。



つくしが今、真っ盛り。

年々生える面積が広がっております。

…来年までに、調理法を習いたい。


オーダー家具 - EVEN












Excavated

2014-03-22 | EVEN


毎日少しづつ時間を割いて、雪で倒れた竹の処理を行っています。

そんな中、林から漆塗りのお盆が出てきた。

素地は桐の無垢板で、接合部は木釘が使用されていています。 5枚ある絵柄はどれも同じだけど、少しずつ表情が違う。

…つまり手仕事で造られたもの。

劣化してお盆としては体を成していませんが、漆自体は風雨にさらされていた中、未だに綺麗。

漆が優秀な塗料だという事を立証しています。



お盆の間に挟まれていた新聞は昭和3年のものでした。

今は無き祖父母の青春時代の頃かな、などと想いにふけりながら興味深い記事にしばし手が止まる。

吹雪の中での「我が空軍」の飛行訓練の成功を誇らしげに伝えるなど、現代とは内容も大きく違います。

偶然にも同じ3月なので、季節感が共通した記事もいろいろでした。



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The Door

2014-03-15 | EVEN
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ドア(W 1240 H 2100)と欄間(W 1240 H 920)の取付けが無事完了しました。

構造設計・寸法・製作・取付け。

実際はそのすべてに頭を悩ます要素がありました。



設計士ご指定のアンティークな真鍮の戸鍵と蝶番もアクセントに。



10mm厚のステンレスのハンドルは千葉工作所さんに依頼。

主張し過ぎないステンレスの存在感にはいつも安定感を感じます。




ほとんどの家具には裏と表がありますが、ドアはもちろん両側が正面なので、玄関側も美しく。

ドアと欄間の木目もすべて繋げることができました。



緊張が解かれたように、取付けが完了したときは高揚感を抑えられませんでした。

オリンピックの選手ではありませんが、乗り越えた先にある達成感を総称して「楽しい」と言うのかもしれません。

…ちょっと大げさですが、そんなことを実感。

それにしても、鉄扉とナラ柾無垢材の建具、コンクリートの調和は感動ものでした。





小さなフキノトウが今年もやっぱり、1つだけ芽を出した。

春到来ですね。


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Concrete

2014-03-12 | EVEN


特殊な工法を用いて、コンクリートの壁面にシェルフを取付けました。

通常は背板から面で壁に打ち付けますが、コンクリートとナラの質感対比をより鮮明にしたいとのご要望でしたので、背板なしの設定。

新たなチャレンジに緊張感も高かったですが、外観で金具を見せずに取付ける事ができて、かなりの耐荷重を保てるこの施工法は今後の可能性も広がる経験でした。

…なるほど、とても新鮮な見栄えです。



前回ご紹介の天板を使ったデスク(W2420 D600 H700)もその下に設置。


同物件にて本日取付け完了した建具についても、近日ご紹介させてもらいます。


間宮晨一千デザインスタジオ


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Oak Cross-Grain

2014-03-02 | EVEN


仕上がりで40mmを超える板目のナラ材はなかなか手に入らなくなっています。

1年近く前からご依頼いただいていた案件なので、厚みと幅 ・ 質を考慮して探し続けてきましたが、結果的に今回は条件に合う一枚板を使用することに決定しました。

購入時は4M近くあったので重くて移動には苦労しましたが、納得の木理(表情)です。

材料との出会いは,不思議と常に必然性を感じます。



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