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その日にあった事をかくよー

First Love

2013-05-05 17:35:15 | First Love

ここは 私立 花園中学校。 今日は入学式。

episode1
この学校は、天才中の天才しか選ばれないという、超難関私立中学校。 
そこに俺 早見友輝(はやみ ゆうき)が入学することになった―――。 
時は今年の1月12日。 俺は花園中学校を受験した。

いやいや。
俺はそこまで頭がよくない。 そして、ちかくの市立中学のほうに、仲がいいやつらが全員行くから本当は
受験に落ちたかった。
だが、大手会社社長の母と 超人気有名人の父を持っている俺。
母は俺にこう言った。

当然 受かるはずよね・・・。
受からなかったら… 周りに知らせた私が恥をかいてしまうわ。
そんなことしたら あなたどうなるんでしょうね。


あんなにやさしい父までも母の味方に付き言った。
そうだぞ。 絶対合格させるために、これから毎日勉強だ。たくさんワークも買ってきてやったぞ。 遊びに行くのは禁止だ。
そういわれた。 それからほぼ毎日、学校を休んだ。 友達とも遊ばなかった。 何週間、いや、何か月、家から出なかっただろう。
本当は遊びたかった。 学校でいつもみたいに寒いギャグを言ってたかった。
でも 権力者の親に逆らうことはできない…。
もし逆らったら… 俺は…
家から追い出されることを知っている。
家族としていられなくなることを 居場所がなくなることを知っている…。

俺の兄ちゃんは
追い出されて 死んでしまった・・・。
すぐに見つかったが、親は、金でニュースにさせないこととした。
警官は、何億もの大金でつられた。
世の中金だ。
親なんかこれっぽっちも子供のことを考えてない。

だが 俺は怖くなって そのことを知らないふりして過ごしてきた。 どんなに嫌なことでも親に従ってすべて何もかも逆らわずに操られて生きてきた。
だから俺は、受験の際も逆らうことができなかった。
そして、いやいや毎日勉強させられた。 寝る時間なんてほぼなかった。

そして、
受験で受かってしまった。
違う中学に行った奴らは、俺んちの事情を知っているから、まだ親友でいてくれている。 ほんの時々遊んでいる。だが、俺だって皆と同じ中学がよかったのに…。
そんな思いを心にしまって 俺は中学へ向かった。

1 
とても天気がいい4月7日の朝。 俺はきちんと制服を着ないで 上はブレザー 下はジャージで向かった。
制服は超恥ずかしいやつだったから。
向かい風が気持ちがいい。
もうすでに、花園中学校には、たくさんの生徒たちがいた。 門のすぐ近くには、それぞれのクラスが描いてあるクラス表が置いてあった。
俺は1-Cだった。
小走りで、1-Cにすぐ向かった。

すると、いかにも頭の悪そうな3人組が、1-Cの前をふさいで話をしている。 迷惑過ぎだし。
名前が少し見える。
右から 澤田秀(さわだ しゅう) 北山薫(きたやま かおる) 永山 弥和(ながやま みわ)。
俺は話しかける。
「…
あのさ・・・」聞こえていないのか。大きな声で・・・

あのさ…!
秀 薫 弥和「は・・い」?


~続く~