
箱には「あっちこっち ころがりまわるよ♪」「コロンコロン♪ふしぎなうごき」「ぴょこんぴょこん♪」「おいかけちゃお♪」などが書いてある。
症状: 音楽は流れるが、ピョンピョン跳びはねなくなってしまった。
故障診断と修理: とりあえず中を見てみる。ぬいぐるみの中にプラスチックのボールが入っている。電池交換用のプラスネジ4本を外すと、ボールの中に回転して振動を感じさせるメカニックが入っている。

プラスチックボールの軸の近くに[push]と書いてあるところがある。(上の写真では、上のボール左側) 押してみると「ピ!」と音がする。後で分かったが、これが電源スイッチで「ピ!」と鳴った時がスイッチONである。分かりにくい。
電池BOXの蓋を止める部品が壊れている。

電池BOXの蓋を開けて電池チェック。電池は単四3本で、電圧は、1.2V、1.3V、1.4V トータル約3.8V 電池BOX金具にサビなど無し。電圧が少し低めである。
電池交換まではプラスネジだが、その後を開けるのは三角ネジになる。
音に反応するのか、動きに反応するのかが分からないため、振動機構を開けてみたが、内部は異常なし。

壊れていた電池BOX蓋を止めている個所のカケラが、ボール内部と振動機構の間に挟まって、動きが止まってしまったようだ。
電池BOX蓋には鉄の重りが入って入るので、壊れた個所にはそれ相応の力が掛かる。接着剤だけではなく針金で縛って補強する事にする。針金を巻く位置をリューターで削り、ケースには1mmΦの穴を開けた。0.28mmΦステンレス針金で3回縛り、エポキシ系接着剤で固めた。写真ではステンレス針金がむき出しになっているようだが、エポキシ樹脂の中に完全に入って入る。

内部を開けたついでに基板の写真を撮らせてもらった。次の写真はプリント基板の表と裏である。

左側上の黄色い部品はポリスイッチとかリセッタブルヒューズと言われるもの、基板下にある[GAOXIN SW-1820P]と書いてある黒い部品が振動センサー、基板右側のトランジスタはQ1がSS8050、Q2がSS8550で、NPNとPNPのダーリントン接続でモーターをコントロールしている。
動作確認: 試験用電池を入れ、スイッチをON、揺すってみると、アンパンマンマーチを流しながら振動する。
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