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記憶の中の風景

忘れられない場所、忘れられない季節、忘れられない時間への旅
80%の事実と20%の創作……

Passage ‘85冬(53)星川香織 北国街道の取材で ポリネシアン・セックス

2013年12月30日 | 小説:Passage
夜10時近くなって星川さんが訪れた。ジーンズとパンプスと同じ色のワインカラーのロングカーディガンは昨夜と同じだが、カーディガンの下は、胸が大きく開いたベージュのTシャツを着ていた…… . . . 本文を読む

Passage ‘85冬(52)星川香織 北国街道の取材で 細野への提言

2013年12月22日 | 小説:Passage
星川さんと僕は翌朝5時半頃目覚め、6時まで狭いベッドの中で静かに抱きあっていた。星川さんの成熟した身体は僕を優しく慰撫しリラックスさせた。 「今夜も、明日も来て欲しいな」と僕が星川さんを見つめて言うと星川さんは「来ないわけないでしょ。言われなくても来るから安心して」と言って微笑んだ。 僕たちは、静かにキスしながら身体をふれあった。今夜また抱きあえるにも関わらず名残惜しむようにふれた。  6時に . . . 本文を読む

Passage ‘85冬(51)星川香織 北国街道の取材で 小悪魔

2013年12月01日 | 小説:Passage
 「異性一卵性双生児という比喩とは別に、現実的に偶然の積み重ねが、短期間にこれほどまでに生まれるとは不思議でならない。状況的に原口さんと編集長の妥当な判断とはいえ、星ちゃんが土曜日に期待を込めて言ったとおりになったもの。僕は他の手段で原口さんが乗り切ると思っていた」 「原口さんの温かい教育的な配慮よ。タクシーで回れば簡単かもしれないけど、それだけでは細野君のためにならないもの」 「僕への戒めも含ま . . . 本文を読む