バリで/ブサキ寺院、そして予感

たった今生まれたばかりのような朝の白い光が、ブサキ寺院の全貌を照らし、その光は、ブサキ寺院を抱きかかえるようにそびえる霊峰アグンの厳粛な空気の中に融け込んでいく・・・・・・ . . . 本文を読む

バリで/夕陽のケチャ

海抜70ｍの断崖に立つウルワトゥ寺院から望むインド洋のその壮大さに、僕たちは息を呑み、断崖をから昇りあげる風を受けその場に寡黙に佇む・・・・・・ . . . 本文を読む

バリで/テリマ・カシー

昨日の朝と同じように僕と香織は、ホテルのレストランのテラスで朝食を向かい合って食べている・・・・・・ . . . 本文を読む

バリで/近接と乖離

僕は自分自身に問う。「第二段階を迎えた僕たちはどこに向って歩いていくのだろうか」 . . . 本文を読む

バリで/香織の夜

「流れ進むのはわれわれであって、時ではない・・・・・・」トルストイ . . . 本文を読む

バリで/南十字星

椰子の葉の間に南十字星が輝いている。椰子の葉が風に揺れると隠れてしまうほどのささやかな星座だ・・・・・・ . . . 本文を読む

バリで/行方

朝を迎える。昨夜星を見つめていたベランダから海を見る。 海は水平線上の白い朝陽に照らされ、水晶を撒き散らしたように眩いばかりに煌いている…… . . . 本文を読む

バリで/抱擁の夜

眠れないまま暗闇の中で目を閉じていると、瞼の裏側に不思議な光景が見えてくる・・・・・・ . . . 本文を読む

バリで/眠れない夜

僕はホテルの部屋でベッドで横になり、開け放たれたベランダの窓の外に拡がっている黒い靄が少しずつ支配していくような幻想的な夜の深まりを一人見つめていた・・・・・・ . . . 本文を読む