枕石漱流

石に枕し、流れに漱ぐ。
趣味の記録。
模型、その他ホビー関係が中心。

二式水戦製作記11

2007年01月04日 19時12分13秒 | 二式水上戦闘機製作記
二式水上戦闘機、完成写真です。



正面から。中央にメインの大きなフロートが、両サイドに小さなフロートが付いています。



上から。零式艦上戦闘機そのものです。二式水戦はゼロ戦を水上機に改修した機体なんですね。



後ろから。初めてアンテナ線を張りました。上手くいったようです。これがあるだけで引き締まった雰囲気になります。
フロート前部に錘が入っているのですが、どうしても尻もちを着いてしまうので、フロート後ろに消しゴムを挟んで姿勢を保つようにしています。



今回一番大変だったのは、地味にキャノピーのマスキングですかね。しかも後ろのほうを少し間違えたっぽいです。参考になさらずに。

航空機、特にレシプロ機はほとんど経験がありませんでしたので、塗装や工作などいろいろ勉強になりました。


二式水戦製作記10

2007年01月03日 01時29分57秒 | 二式水上戦闘機製作記
二式水上戦闘機、無事完成です。
ちゃんとした完成写真はもう少しお待ちを。


今回はこの機体色について、すこし説明。


旧日本軍の航空機に詳しい人ならご存知だとは思いますが、公式には、この『藤色(薄い紫色)の二式水戦』の記録はありません。

しかし、欧米のパイロットの目撃談として、『藤色の二式水戦』の話は有名らしく、書籍や外国のプラモデルにもよく登場しているそうです。

明灰白色の機体が周りの景色を反射して藤色に見えたのか、それとも本当にそのような色の機体が存在したのかは定かではありませんが、なかなか興味深い話ではあります。


また、今回製作したハセガワの、『二式水上戦闘機"アリューシャン"』には、実際に藤色に塗装するような指示があります。
必ずしも史実に忠実に再現するだけでなく、仮定や空想を盛り込むというのも、模型の楽しみの一つなのでしょう。


偉そうな事を書きましたが、私がこれを作ろうとしたのは、単に二式水戦が好きだったことと、藤色の飛行機というものが美しいなと感じただけの単純な動機です。


参考文献:月刊モデルグラフィックス 2006年5月号