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Someone who loves you must be close to you.

2013-12-06 22:03:31 | 映画と舞台とイベントの感想・レポ

12月1日に観てきました\(^0^)/
「SPEC~結(クローズ)~爻ノ篇」

ほんっとに良かった

ほとんどあの警視庁の屋上のシーンで
もはやワンシチュエーションドラマと化していたけど、
台詞が響くものばかりで(権力問題や欲など人間がいかにダメか)、
当麻も瀬文も超かっこいいし、
潤(大島優子)と青池(栗山千明ちゃん)の愛も良かったし、
向井くんとエンケンもあの役すごく合ってた。

連ドラ、スペシャル、映画と何本もやってきて、
どうやって終わらせるのかなーと思っていたら。
最後はとても普遍的で人間的な愛の物語になってました。
まるで聖書や哲学書のように。

記憶や愛着・愛情、絆は、
脳が忘れていても感触や嗅覚、こころのもっと深い所にあって
決して忘れ去られるものではないというのが
SPECのテーマのひとつでもあると思うんだけど、
今回とくにそのことが如実に、
変な比喩をせずストレートに表現されていてほんとに深かったです

冗長な場面もなくはなかったけど、
CGもすごかったけど、
八咫烏(やたがらす)の不気味さがかなりいい味出してて。
音の迫力も凄かった!
何もかも漸ノ篇とは比べ物にならない。
血しぶきとかグロホラーみたいな描写もあって
「子ども大丈夫なのかこれ?」って思うところもあったけど^^;
(私の前の席に小さい子がいたのですよ)

漸ノ篇では多すぎた仮面たちの会議のシーン
(字幕読むのが大変だったやつ)も今回はそんなになかったし、
いきなり書道のシーンもあったし(やっぱりこれがなくっちゃ)、
もちろん歴代のSPECたちが並ぶところは感動だし
(当麻の敵?っぽかったマダム陰と陽、地居までいてびっくりしたけど)

1秒間隔のスライドショーで流れる第一話から今までの当麻特集も
ふわふわ浮かんでるシーンも、
連ドラからずっと見てきたファンとしては
「あ~あったなぁ」って色々思い出して感慨深かったです。
私が大好きな、連ドラでの屋上シーンと、
「翔」で当麻が左手のSPECを封印して瀬文に手を握ってもらって、
でも温度も何も感じなくて、
だけど瀬文が「お前の手は温かいよ」と言うシーンが入ってて
嬉しかったです(T∀T)

で、今回はニノマエでなく弟の陽太として、だった神木くん。
最後消える瞬間まで言っていた「姉ちゃん」の声が切なかった
(しかしニノマエや津田(きっぺーたん)って結局どうなったんだっけ・・・。
「翔」とか「天」で解決したんだっけ・・・?)

やはり当麻紗綾は無間地獄(パラレルワールド)をさまよう、
天使というか使命を持った特別な存在、だったのかな、
でもそのふわふわ浮かんでるシーンで
唯一存在に気付いたのは瀬文だけで。
がし!っと腕を掴んでね。がし!っと掴み返す当麻。
そうそう、この関係性が当麻と瀬文だよね。
恋人ではなく、しかしただの仲間という感覚以上に愛で結ばれてる。

悲しいことに撃ち殺したことには変わりがないわけだけど、
瀬文が発砲したとき、
パラレルワールドの片方が消えたように
ふたつのシャボン玉のうちのひとつがパチンと弾けたじゃない。
それが右手で撃ったものだったから、
ソロモンの鍵とかいうのは瀬文の右手だったのかな~って。
連ドラ時代からずっと「瀬文は至って普通の人間」と描かれてるけど、
「スペック」と大仰なことはいわなくても、
特技や能力を何も持ってない人間はいないから
実は瀬文もそういう力があったのかなぁなんて。
火の剣を左手に持つ天使が当麻で、右手は瀬文なのかな。

プロフェッサーJがそんな簡単に
香椎由宇ちゃん演じる水芸の女なはずがない!と
漸ノ篇の感想で書いたけど(コチラ)、やっぱり湯田でしたね
湯田を「トウダ」と読ませてるところから怪しかった。
JUDAHと書いてユダ、だもんね。だからプロフェッサーJ。上手いなー。

サトリや海野先生や冷泉などなどが出てくるあの場面は
本当にわくわくしました^^やっぱこのメンバー好き。
「まるっとお見通しだ!」ってTRICKネタまで持ってくるしw
ここのシーンはお客さんみんな笑ってました。

あ、あと堀北真希ちゃん!
びっくりした!全然出てるって知らなかったから。
ATARUで散々宣伝してたからね、SPEC(笑)
逆にこっちにマドカ登場。こういうのいいな~。
植田Pのユーモアを感じました。

病院で、女の子の名前が「いまいなつきちゃん」で
今井夏木Pも名前だけ出てきたしw

ほんとに総まとめ、集大成なんだなというのが
振り返りの映像の多さからも伝わりました。
エンドロールも「甲の回」「乙の回」「翔の回」などという文字と共に
いままでのほぼ全てのお習字が出てきて。懐かしかったな~。
字を見ると一瞬で内容を思い出せるもんね。

そして「瀬かいはひとつではない」と、
最後に真っ黒のスクリーンに出た
「Someone who loves you must be close to you」

close(閉じる、終える)とclose(近くに)をかけてるあたりがもう・・・!
どこまでもかっこいい仕上がりでした。

結局「歴史は繰り返されてる」ということで
続きはできなくもないけど、やはりSPECはこれで終わりでしょう。
最後の渋谷の雑踏に未詳の面々はいたのかな?
ママは「ホームレスっぽい格好の野々村係長がいた気がする」
と言っていて、買ったノベライズを読むと
「当麻と瀬文が雑踏の中にいた・・・ような」みたいな書き方で。
・・・確認したいから早くWOWOWでやってほしい(笑)

欲を言うと、最後の野々村係長のナレーションの中に
「~~~は波の行く先の・・」って言葉があったから
それに続けてやっぱり主題歌は
NAMInoYUKUSAKIが聴きたかったな~っていうのと、
国会議事堂とかスカイツリーが倒れていくさまは
あんまり見たくなかったな、と。
それくらいかな。

最初に(2010年の夏だったかと)
「堤監督で、戸田恵梨香と加瀬亮が刑事ドラマをやる」
と聞いたときにもうそれだけで楽しみで楽しみで、
3年前のドラマ第一話の面白すぎた衝撃は今でも忘れられません。
ほんとに、これぞ堤ワールドで「きたーー!!!」でしたもん。(コチラ
テレビの前で。金曜夜10時。毎週毎週、生きる糧でした(*´Д`*)
タイトルバックからサントラから小ネタまで全部好きでした。
それがこんなに大きな作品になって、
たくさんSPECに浸ることができて幸せでした。
警察モノでありながら、神話や聖書や科学も盛り込まれているとこが好きで。
当時、生物の授業の実験でやったのと
似たような実験が出てきたことも忘れられません!
斎藤工くんも有村架純ちゃんもここで知ったし、
恵梨香ちゃんの出演作ではいまやこれが一番好きだし、
加瀬くんが連ドラに出るだけで贅沢だったし。

映画になるとスケールがでかくなりすぎで批判も多かったけど、
文句や意見が出るのはそれだけみんなSPECを愛してやまないという証拠。
ハマったら抜け出せない世界だもん。
そんな素晴らしい作品を作ってくれた、堤さんを始め
すべてのキャスト・スタッフさんに感謝申し上げて、
「~結~爻ノ篇」の感想を終わりにします。

「SPEC」を作ってくれてありがとうございました


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