我が家のネコたちとパートナーと過ごした26年間の話し

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親族3人集まる

2021-03-21 17:03:53 | 日記
仕事のパートナーが亡くなった。

人が亡くなると、様々な手続きが必要になる。
そして、火葬もしなければならない。

3月14日早朝に息を引き取ったパートナー。
その時、彼の娘が側にいてくれた。
私は始発電車で向かったけれど間に合わなかった。
病院は生きてる人が居るところ。
準備が整うと病院の霊安室に移動される。
病院のスタッフがお化粧を、してくれるという。
亡くなると血の流れがなくなるので、顔色も良くない。だから肌色にお化粧してくれた。

着るもの。どうしますか?

棺に入るときに着る服のことだ。

この時点では、親族は娘のみ。
『10年以上会ってないのでなにもわかりません』

娘は疲労した様子で、困ったように口を開いた。

私の仕事のパートナーは、親族とまったく連絡をとっていなかったことを知る。

私は彼が仕事場の一部で寝泊まりをしていることを知っていた。
住む賃貸マンションはあるけれど、ほとんど仕事場にいた。

成人している私のマイ娘も。彼のそんな、生活を知っていた。

マイ娘がタクシーで仕事場に戻り、ワイシャツを探してきた。
彼が亡くなる前日に病院へ付き添ったのもマイ娘だった。

遠くにいる親族より、近くにいる他人が動くしかなかった。

3月14日の午後は霊安室に移動した。けれども、ゆっくりとした時間が流れる訳ではない。

病院の提携する、葬儀屋が

このたびは御愁傷様でした。と近づいてきて今後の予定を確認したがっている。

前日の午前中は、まだ仕事をしていたパートナーだったが、今は葬儀の予定を立てるように促されているのだ。訳がわからない悲しみで感情が震えていたのに、意識が正気に戻された。
しかし、担当者の問いには、
パートナーの娘は何も言わない。

だから少しだけ、時間を貰った。
時間がほしいと返答すると病院には長くはいられないので、数時間で決めてください。と言われた。

それにしても、費用がとても高い。
パートナーを3日預かり、お別れセレモニーをして火葬するのに、親族のみ参加で45万円!

それを、聞いていたマイ娘はネットで相場を調べ始めた。

そんな中、パートナーの娘の連絡で
『お兄ちゃん』と『◯◯』が駆けつけた。
つまりはパートナーの息子と弟だ。

それぞれに安置されたパートナーに会って言葉を発することなく、無言で会話をしている様子だった。

そろそろ私とマイ娘はこの場所から去るタイミングだと判断し、立ち上がる。

私が働いていた仕事場は、明日からどうなるんだろう?
こんな時に聞いても良いのだろうか?
パートナーの奥さまは既に亡くなっていると聞いていたので、息子に聞いてみることにした。

パートナーが亡くなって知ってしまった嘘、残酷なウソが明らかになる。

『母は生きています。親族は彼のことについて一切関わりません。相続は放棄するので何もお金は出しません』

葬儀やらない
火葬しない
仕事場の整理、やらない

しません
できません

私は意味がわからない。

ここに居るべきではなかったのか?
急に私は、更なる窮地に立っていたことを少しずつ実感することになる。





親族を探す

2021-03-21 09:02:26 | 日記
3月13日に仕事のパートナーは亡くなった。
仕事を、終えて病院に向かい、検査を受け、付添人が、離れた一瞬の隙に倒れた。

救急搬送し脳外科ドクターのいる病院に向かうという。

思考停止している場合ではない。

ロックのかかってないパートナーの携帯から親族らしき登録を探す。
登録されてる人数は7人。
『み』『お兄ちゃん』『ま』『マ』『m』『◯◯』(これは名前)『△△』(会社名)

まるで暗号だっ!
『み』は娘さん
『お兄ちゃん』は息子さん
『ま』は、知り合いの女性。パートナーとの年齢差は47歳
『マ』は、私の番号だった。マとは私の名前に関係がない
『m』はなぞの中国人。連絡はとれなかったが、彼女の大学卒業式の写真が携帯のフォルダーにあった
『◯◯』は弟さん。本名で登録されていた
『△△』は、まちの金融

登録されていたのはこれだけ

話は逸れてしまったが、娘が病院に駆けつけてくれた。

私はパートナーの娘に引き継いで帰宅した。
終電前の電車の中で思考がループする。
結論が出るとか、そんなのではなく、漠然とした不安の中で考えていた。
もうパートナーの意識は戻らない。
奇跡は起きるだろうか?
無理だろうなぁ
帰宅しても、そんなことを思いながら眠りにつけない。

翌朝4時。
電話が鳴った。

病院からだ。
血圧が下がってきたので、もう持たないでしょう。と、看護士さんが伝えてくれた。

連絡が来たので、電車に飛び乗り病院へ急いだ。

パートナーは個人事業主。
そこで働いていた私は、恐らく失業するのだろう。学生時代にアルバイトから始めたその仕事。かれこれ30年もの年月を重ねていた。
複数いた同僚も、辞めたり。新しく入ったり。30年の間に仕事場の人口密度は増えるときもあれば減るときもあった。
今年は過去最少。
昨年のコロナ禍で生き残るために人件費を削る以外に方法がなかったのだ。
いつの間にか亡くなったパートナーと2人っきりになっていた。みんながいなくなってしまっていた。

これから、どーなるんだろう?

不安は頭に座り込んでいるが、
思考はまとまらず、機械のように病院へ向かった。


はじめまして!memoです

2021-03-21 08:55:41 | 日記
はじめまして!
memoと申します。

このブログは仕事で長年お付き合いのあったかなり変わったエピソード満載のパートナーとのエピソードを記したいと思います。
まずは、彼の最期の記録。


疫病神だったのか、違ったのか。
良かったのか、そうじゃなかったのか。
どっちか分かるのは、きっともう少し経ってからかな。
2021年3月12日。
今朝は一緒に仕事をしてた。仕事場は東京。
少しずつ身体にガタがきているパートナーは、作業能率がかなり低下していた。
歩くことも困難。
12日。午前中。
タクシーに乗って病院に向かった。
眼科で眼底出血あり。
血液検査で糖尿病、肝臓、腎臓に問題があることがわかった。
満身創痍って言葉がパートナーの状態を表す。
食事で物を飲み込むことも難しいと訴えていたので、消化器の検査予約をしている間に彼は倒れた。
一瞬、パートナーの近くから離れたその時に倒れた。
立ったまま後ろ向きに防御姿勢もなく
ガンっ
思いっきり後頭部を床に強打してしまった。

付添人は悲鳴をあげた。
さまざまな方向から看護士、さまざまな診察室から医師たちが飛び出してきた。

その時、パートナーの意識は既に無くなっていた。

頭のレントゲンをとると、頭蓋骨骨折。
脳内出血。とても厳しい状態になっていた。

大きな病院へ救急車で緊急搬送された。
脳外科のドクターがパートナーが到着したら、すぐに手術前の検査が始める。

私と、もう一人、パートナーに付き添っていたまーさんと2人、処置室の片隅で連絡を待つ。
そして、現れたドクターが手術をすることが厳しいと告げた。
呼吸を司る脳幹が、出血のため、圧迫されてしまっていたので手の施し様がない状態。

それから、パートナーは呼吸を維持する機械に繋がれた。
血圧が下がってきたら、心臓が止まってパートナーは生きてる状態でなくなると告げられた。

3月13日。早朝。
パートナーは旅立った。

彼のことを振り返る時間を作りたい。
だから思い出を綴ることにした。

よろしくお願いいたします。