Drマサ非公認ブログ

ZOOM会議で友人と病院の話

 病院で働く友人と一緒に酒も飲めないので、ZOOM飲み会となった。友人は病院で働いているから、前半は病院の現状が話題に。まあそれは愚痴でもあるので、後半は政治や馬鹿話なんだが。

 友人の働く病院はコロナでの入院はできないらしい。それはそうだ。通常病院はだいたいコロナ患者の入院に対応していない。いくつか頑張ってくれている病院はあるが、都立病院が入院対応で、あとはホテル療養、そして自宅待機である。

 日中は発熱外来はやっているらしいが、時間外になると、発熱患者は受け入れられないという。時間外ということは救急の時間帯なので、スタッフが少なくなるらしい。発熱患者を受け入れるには、それ相応のマンパワーが必要になる。そう、病院入口で防護服来たりした看護師がいたり、医療用のN 95マスクしたスタッフが必要だからだ。

 救急自体がそれほど大きくはないらしいのだが、時間外は救急患者受け入れの方に力を入れようということである。ところが日中発熱外来で来院した患者が高熱で呼吸もおかしいので、PCR検査とCTをしたらコロナで結構な肺炎であったという。

 ちょっと発熱程度なら、PCR検査して、結果は次の日に出るので、それで本人と保健所に連絡することになっていると。ところが医者が診たところ軽症ではないと診断したということらしい。2時間程度で検査結果がわかるPCR検査もあるとのことだが、基本救急車で受け入れた人に使っているらしい。

 先ほど触れた通り、この病院ではコロナ患者の入院は受け入れていないので、入院先を探したそうである。しかしながら、報道で知る通り、すでに医療崩壊ともいわれるように、受け入れ病院が見つからなかったのだ。中等症のようである。

 症状から入院管理が必要なため、その病院は急遽入院に踏み切ったそうだ。昨年もコロナ患者の入院はあったともいう。友人によれば、その病院ではICUのような設備まではないから、重症ではないはずだという。

 病院は病棟の一部を閉鎖して、患者を入院させたのだが、このコロナ患者対応のために看護師が必要だ。病棟看護師に任せるわけにはいかない。防護服を使ったとしても、一般入院患者とも接触しなければならないから、急遽救急担当の看護師が当たることになった。そのため救急患者が受け入れられなくなったというのである。“救急ストップ”と友人は言っていた。救急車の受け入れ不能状態である。

 これが医療崩壊の一部だろう。病院はどうにか体制を作り上げ、対応しているのだが、コロナ入院は1人ではすまなかったらしい。

 ついでに友人がこんなことも言っていた。電話での救急での受診希望がもちろんあるらしい。“救急ストップ”なので、丁寧に事情を話して、断っていると。ただかかりつけとか、退院後すぐの患者からの問い合わせにはできるだけ応えるようにはしているというのだが、アドバイスで済めばいいが、救急受診した方がいい患者もいるらしい。たまたま手の空いた医者や看護師がいるかどうかになってしまうので、大変だというのだ。

 救急で診れない旨を伝えると、電話口で怒り出す人が出るそうだ。「なんのための病院だ」とかなんとか宣う人もいたらしい。ただ話を聞くと軽症だそうだ。いろんな内科系外科系あるらしいが、いい大人が突き指で診てもらえないといって、延々怒っていたケースがあったとのこと。

 友人は半ばヤケクソ気味に、ニュース見てれば、病院の状況理解できるでしょうと。ついでに「病院に文句言うけど、現場は頑張っているんだから、コロナに対応できる医療体制を構築してこなかった政府に文句言えよな」と、ここから政府への不満に話はシフトした。

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