わざわざ西洋茜というのには、ワケがある。
インドアカネや中国、日本のアカネなど東洋の茜草、と、西洋の茜草、
染め方は同じでも、色素が違うらしい。
赤色色素といえば、アリザリンを浮かべるけれど、
アリザリンは西洋アカネのもの。
昆虫記のファーブルが、天然アリザリン精製の研究で成果を収めながら、
のちに合成アリザリンが現れて、打撃を蒙った話は有名です。
今日の染めはちょっと頑張りました。
古文書を真似て、米(酢)を加えて染め液を抽出したり、
中媒染に、椿の灰汁を用いるなど。
Fさんが郷里で椿の生木を焼いて作ってくださった灰、ありがたかったです。
昨日抽出したタンニンで下染めした木綿は、いい赤に染まりました。
(写真、中列のやさしい色、あまり見えない)
文化財の甲冑の赤い威し(オドシ、緒通し、綴じ紐)からアリザリンが検出された、というので、
古来、西洋アカネが伝わっていた可能性も、と、本で読みました。
それにしても、万葉集に、“茜さす”という枕詞は13もの用例があるのに、
枕詞以外、植物として色彩として詠まれているのはゼロ、これは何故?
うちの庭の日本の茜草の根は、黄色っぽくて、おまけに細すぎて、
染料としてあまり実用的でない、のは確かですが。
インドアカネや中国、日本のアカネなど東洋の茜草、と、西洋の茜草、
染め方は同じでも、色素が違うらしい。
赤色色素といえば、アリザリンを浮かべるけれど、
アリザリンは西洋アカネのもの。
昆虫記のファーブルが、天然アリザリン精製の研究で成果を収めながら、
のちに合成アリザリンが現れて、打撃を蒙った話は有名です。
今日の染めはちょっと頑張りました。
古文書を真似て、米(酢)を加えて染め液を抽出したり、
中媒染に、椿の灰汁を用いるなど。
Fさんが郷里で椿の生木を焼いて作ってくださった灰、ありがたかったです。
昨日抽出したタンニンで下染めした木綿は、いい赤に染まりました。
(写真、中列のやさしい色、あまり見えない)
文化財の甲冑の赤い威し(オドシ、緒通し、綴じ紐)からアリザリンが検出された、というので、
古来、西洋アカネが伝わっていた可能性も、と、本で読みました。
それにしても、万葉集に、“茜さす”という枕詞は13もの用例があるのに、
枕詞以外、植物として色彩として詠まれているのはゼロ、これは何故?
うちの庭の日本の茜草の根は、黄色っぽくて、おまけに細すぎて、
染料としてあまり実用的でない、のは確かですが。