オタクは荒野を目指す

エドガー・ライト2作品で映画ファンを虜にしたコンビ、
サイモン・ペグとニック・フロストが揃い踏みした新作「宇宙人ポール」。
監督は「スーパーバッド 童貞ウォーズ」のグレッグ・モットーラ。
出演は2人のほかにクリステン・ウィグ、ジェイソン・ベイトマン、ポールの声にセス・ローゲン。


アメリカSFファンのお祭り、コミコンにやってきたグレアムとクライヴのイギリス人2人組。
彼等にはもうひとつ、その足でUFO名所を巡るという目的もあった。
キャンピングカーで砂漠地帯を走っていると突如後ろから来た車がクラッシュ、
中から出てきたのは宇宙人！！
彼はエリア51から故郷へ戻る為に脱走してきたと言う。
2人はポールを星へ返す手助けをしようとするのだが・・・。

主人公2人がオタクという設定ですが、
まずはその格好から仕草まであまりにぽくて笑ってしまいます。
コミコンでのはしゃぎっぷりから、砂漠地帯で宇宙大作戦ごっこするのも
「わかってるなあコイツラ」ってカンジ。
脚本も彼等2人が手掛けているのでそういう見せ方は上手い。

ただ、オタク度が高すぎても一般客が引いてしまうので
そこを中和しているのがベタなポールのキャラクター。
クリステン・ウィグとのロマンスも程よいバランス。

クライマックスでは大物女優シガーニー・ウィーバーも登場。
彼女はそういえば「ギャラクシークエスト」にも出演していましたね。

ストーリー展開は予想の範囲を出ないのですが
安心して楽しめて2011年の見納めにはピッタリの映画でした。