宇宙のめいぐると

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移民の歌

2007年10月03日 00時11分38秒 | CINEMA
今回は「題名のない子守唄」、シネスイッチ銀座にて。
監督は悲しいかないつまでたっても日本では
「ニュー・シネマ・パラダイスの」、という
定冠詞が取れないジュゼッペ・トルナトーレ。


そんなイメージで臨むと、
冒頭の妖しくサスペンスフルなタッチに度肝を抜かれます。
我々観客は背景もわからぬまま放り出されますが、
やがてイレーナという女性が
ある裕福な家族に入り込もうとしている事がわかってきます。

彼女の目的は早い段階で見えてくるのですが
時折彼女の過去が断片的にフラッシュバックされて
その暗い過去が今でも彼女を捉えて離さない。

フツーに感動したい人にはかなり重い内容ですが
個人的には凄い良い映画でした。
今年観た中では「善き人のためのソナタ」に匹敵する。

ラストシーン、静かに微笑むヒロインの表情に深く感動。
バックに流れるエンニオ・モリコーネの旋律も素晴らしい。
絶望と、希望と、愛情溢れる傑作。

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